キャドー湖の失踪のレビュー・感想・評価
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2つのねじれ構造が見事に収斂
シャマラン制作という謳い文句につられて鑑賞。
プロローグとなるエピソードが、かなり強烈で、物語に惹きつけられてしまう。キャドー湖が産み出す独特の生態系に興味がそそられるし、ボートが主な交通手段なの? なんて思っていると、謎が謎を呼ぶ。
103分の映画なので、ドラマのように焦らされることもなく、後半は畳み掛けるように2つのねじれ構造が明かされる。叙述トリックのようなミスリードがあるので、謎がわかった時のビックリ具合は、なかなかのもの。
湖に転落した交通事故で、同乗していた母を助ける余裕はなく、自分だけが生き残った青年パリス。
子連れ最近同士で、義父にはなじめないが、血の繋がらない妹とは仲の良いエリー。エリーと母とのいざこざがあった後に妹が行方不明になってしまう。
こんな感じで物語は始まります。2のねじれ構造が見事に収斂する作品でございます。
Mナイト・シャマラン製作 スリラー映画
MAX Original (Warner) 2024公開
日本ではU-NEXT 独占配信 定額見放題 吹替版なし
少女エリーの義妹が行方不明になり探す話と、母の死の原因を探りたい青年パリスの話が後半に交錯していく。
映画の舞台は実際のアメリカにある Caddo Lake。木が多い湿地帯で水は濁り、全体に暗く陰湿な雰囲気が漂う。
前半はとにかく分かりにくい。主人公たちは複雑な人間関係に置かれているが、見ている側も鬱になりそう。
中盤に湖の途中で何かの変化が起こるが、その後の度重なる変化についていけない。
終盤にはなんか分かった気はするが、やっぱり分からない。
しっかりフローチャートを作らないと理解できない。ただ自分では作ることが出来ない。そこまでするのなら他の映画を見る。そんな映画。
暗く陰湿でもそんな雰囲気の映画もたまには良いかも。
コロンブスの卵
控えめに言って最高だった。
最初は何がなんだかわからずダレてたけど、後半はもう最高、
どんどん伏線回収されてって主人公が謎を突き止めた瞬間なんて鳥肌物。
何がなんだかわからなかったからこそ、ラスト興奮できたのかも。
複雑な家庭環境のリアリティ、湿地の映像美、伏線のはりかた、全部がよかった。
でもやっぱり序盤の序盤むずかしく、入り方の印象があまりよくなかったので✩−0.5。
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