「つまんなかった」ブラザーズ・グリム かみぃさんの映画レビュー(感想・評価)
つまんなかった
拙ブログより抜粋で。
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お話としては、インチキ悪魔祓い師だったグリム兄弟たちが、本物の魔物どもを相手に騒動を繰り広げていくんだが、どうもしゃきっとしない。
赤ずきんちゃんやヘンゼルとグレーテルといった有名どころのグリム童話の登場人物たちが出てはくる。しかし、そうである必然性がまったくなかったりするので、とってつけた感が否めない。
大多数の“ファンタジー映画”を観に来た観客としては、本物の魔物が出てきてこそ本編が始まると思うはずだが、そこに至るまでが結構長く、さらにその先も全体を通してまどろっこしい展開が多くてかったるい。
話の方向性というか、主役たるグリム兄弟の目的意識もはっきりしないので、焦点が定まらないままクライマックスになだれ込むといった感じ。
そのクライマックスにしたって、ちょっと楽しみにしてた鏡の女王役のモニカ・ベルッチの出番が思いのほか少ないのに肩透かし。鏡の女王の役どころがわかった時点で悪い予感はしてたんだけど、見事に予想通りの展開だったわ。
この手のファンタジー映画の見所の一つである映像も、悪くはないけど奇抜とか斬新とかって感じでもないんだよね。スケール感にも欠いてたし。
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