「日本に暮らしていると、忘れている現実を映し出す。」ノー・アザー・ランド 故郷は他にない のりたまちびさんの映画レビュー(感想・評価)
日本に暮らしていると、忘れている現実を映し出す。
必要十分な食事が毎日摂れること。
義務教育を受けること。
男女平等であること。
尊厳が保障されていること。
病気になったら医者にかかること。
清潔なトイレをいつでも利用できること。
安全で安心な我が家に住めること。
命の危険にさらされないこと。
日本では普通のことが、普通ではない世界があることを思い知る。
イスラエルとその為政者を理解しようとしなくていいし、パレスチナの人たちに同情するのも違うと思った。
日本も、一見平和な今の状態が続くとは限らない。
なんせ、大荒れの東アジアの一員で、隣国はロシアなのだ。
世界は繋がっているから、知り、考え、行動していかなくちゃ。
エンタメ要素もなく、楽しい気分になる映画では全くない。
でも、観る価値のある映画だった。
ドイツとアメリカでドキュメンタリー賞を受賞したこと、そしてなによりバーセルとユバルの友情に心から拍手を送りたい。
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