Flowのレビュー・感想・評価
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う〜ん、ラストの意味が判らなかった
愛猫家ではないので、特段の思い入れもなく鑑賞。
登場した動物達を人間に置き換えるとストーリー展開が理解し易かったが、最後は「?」。どういう意味なんだ?
ニャーやワン以外の台詞がないから、どう解釈しようと全ては「観る側」に委ねられているが、自分には結末がよく判らなかった。道徳心が乏しいのかもしれない。
大洪水と黒猫
前作「Away」(2019)に続く長編2作目。
本作も、前作同様にセリフは無く、CG画像で作り上げた世界が不思議に魅力的。
時々CGが稚拙に感じる部分があるものの、そこが良くて、それが何か引き込まれる感じがする。
人間は現れず、形跡のみ。
突然の大洪水を逃れ、乗り合わせた動物たちに徐々に繋がりが出来て来る。
そして、なんでこの動物たちになったかは分からないものの、造形がとってもカワイイ。
動きや態度に、動物の特徴がよくあらわれてて、微笑ましい。
黒猫が徐々に水に慣れてくる様子もカワイイ。
ヘビクイワシ、美しい。
水や雨の表現も素敵。
ある日突然洪水が引き物語は終了する。
語られていない部分や、余白も魅力になっている一作。
”考えるな感じろ”的な映画
アイデンティティを再確認する物語。
本作品においては、鏡・水面・ガラスなど、光を反射させるオブジェクトが多く現れる。事実、この映画は黒猫が水面を眺めるシーンから始まり、ラストには4匹の動物が同様に水面に目をやるシーンで終わる。それほどまでに、「反射」という要素が本作品において大きな位置を占めているのだ。
ではなぜ、彼らは自身の姿を反射を通して確認する必要があるのか?それは本作品の動物たちがみな、自身の住処・ルーツを失っているからに他ならない。斯様に、帰るべき場所や向かうべき場所を失っているからこそ、自分が何者なのかという問いが重要になる。確立した自己認識を有していればこそ、属すべき集団を外れ、行く先を失ってもなお、前に進むことが出来る。
セリフがなくて大正解
アニメーションってやっぱり難しい。。
第97回アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞した本作。オンラインチケット発売開始に出遅れ、12日の朝にアクセスしたところTOHOシネマズ日比谷は既に3割程度が埋まっていて好みのシートも売約済み。やむを得ず第2候補のTOHOシネマズ日本橋に切り替えて参戦です。公開初日9時15分からの回は思ったより空いていました。
本作、動物(アニメーション)映画であり人間は一切登場しません。ただし、建造物や家具、道具など生活の痕跡は残されており、或いは既に滅び去った世界観なのかもしれません。そして物語中に起こる自然現象から想像するに、気候変動によって地球の環境が大きく変わってしまっている状況なのかと思われます。(相変わらず、殆ど情報がないままに鑑賞、そしてレビューを書いているため間違っていたらすみません。)
登場するのは1匹の猫とその他数種類の生き物たち。絵柄は可愛らしく、けしてフォトリアルと言うわけではありませんが、それぞれ特徴を押さえた動きや仕草と、それに合わせた身体の陰影の付け方を見れば、正に「其の物」に見えて違和感がありません。そして、擬人化は物語を推進させるための最低限なものに抑え、勿論「人間の言葉」も話しませんし名前もありません。
森を散策する1匹の猫。野生感はなく、住み家も(その姿こそ見えませんが)飼い主だったと思われる人間の家(お気に入りは陽の光が入るベッドの上)。物語の進捗に合わせいろいろな生き物と相対しますが、話の通じない相手に対し常に警戒感は忘れません。ところが突然、周辺を襲う未曽有の洪水に逃げ場を失い、目の前に現れた帆船に命辛々乗り込むとそこには既に先客が。その後、徐々に同乗者は増えていき、始めこそお互いを相容れようとしませんが、いろいろなことを乗り越えていくうちにいつしか共存共栄していきます。猫、カピバラ、キツネザル、犬そしてヘビクイワシとメンバー選びもポイント。お互いに捕食・被食の関係性はないため、サバイブするために協力し合う様子にも取り敢えず矛盾は生じません。
とは言うものの、ストーリーとしては当然ファンタジー性が強く、特に終盤に起こる現象については正直、どういうことなのか解釈が追いつかなかった私。鑑賞後に本作のモチーフであろう『ノアの箱舟』についてWikipediaで確認してみましたが、腑に落ちたというには程遠く。。兎も角、現代の気候変動の原因であろう「人間の所業」に、神さまは相当お怒りなのでしょう。
と言うことで、語られるストーリー以上にメッセージ性が高いと感じられる本作。アニメーションってやっぱり難しい。。参りました。
人間は出てこないけど、まるで人間社会
今年のアカデミー長編アニメーション賞で、大本命だった『野生の島のロズ』を破ってサプライズを起こした本作。
『野生の島のロズ』の制作費が7800万ドルに対し、本作の制作費は400万ドル。
どんなもんかなと思いながら観てみたが、最初の場面から制作費の低さを感じさせない映像の綺麗さに感動。
素晴らしいアニメって例外なくまずは映像で驚かせてくれるものだと思うが、本作もそこは開始数分で合格していると思った。
『野生の島のロズ』同様、出てくる動物たちの挙動はとてもリアルだが、こちらの動物たちは喋らないため、よりリアルに感じた。
洪水で沈みゆく世界に黒猫を解き放ち、他の動物たちと戯れる様子を眺めて楽しむ、動物系のYouTube動画を観ている感じ。
そういう動画が好きな人には、終始幸福な時間を提供してくれると思う。
ただし、動物たちの挙動がリアルなのに対し、動物たちの行動は現実ではあり得ないと思う場面が多々あった。
まず、冒頭で犬、狐、熊が連れ立って行動しているところで「えっ!」となった。
あと、動物が籠に小物を集めて運び出すのも、現実では考えにくいと思った。
さらに、ボートのオールを動物が操作するのもあり得ない気がした。
ボートが木に引っかかって前に進まなくなった時に、動物がボートをなんとか動かそうと、オールを小刻みに押したり引いたりしだした時は思わず笑ってしまった。
序盤、「ヘビクイワシ」という背の高い鳥の群れの中で、困っている黒猫を助けようとした一匹のヘビクイワシを、他のヘビクイワシたちがリンチする場面がなかなかの衝撃。
こんな陰湿な動物の行動は初めて見たかも。
ここらへんから、現実の人間世界で起きている社会問題を連想せざるを得ない場面が多発。
中盤、世界に異常が起き、生き残った動物たちが同じ場所に逃げ込んで行動を共にする展開は、『野生の島のロズ』の中盤とそっくり。
しかし、その中で起こる出来事は真逆な感じがして興味深かった。
『野生の島のロズ』の方は理想的な世界を描いていたのに対し、『Flow』の方は実際の現実世界を見ているようで鬱気味になった。
ボートの下に広がる海には大量の魚がいるため、黒猫にとっては食料に困らない状況。
黒猫が魚を取ってきて他の動物に分け与えている場面を観て、黒猫の性格次第では2023年公開の『逆転のトライアングル』みたいな話になりそうと思った。
終盤は「社会的に足手まといになっている人をどうするか」みたいな話に感じた。
特に、以前助けてくれた縁の下の力持ちみたいな存在が窮地に立たされている時、助けてあげたいのはやまやまだが、あまりの問題の大きさにどうすることもできず途方に暮れる動物たちの様子を観ていて、「高齢化社会」のことが頭をよぎった。
近くで寄り添うことしかできない動物たちが切なかった。
期待度◎鑑賞後の満足度◎ 人語が無い分、視覚・聴覚を総動員し想像力を駆使して物語が何処へ流れて(FLOW)いくか息を凝らしてスクリーンを見つめるサイレント映画の様な楽しさ。ラトビア映画恐るべし。
アニメってこの程度の作り込みで十分と思わせる作品。
ラトビア映画は初めてかも。
エストニアの映画は昨年観たけど。
アカデミー賞を獲ったということもあって鑑賞。
最小人数で作られたそうで、今の時代3Dやアニメーションソフトなど良いものが沢山あるとは言え、その大変さは素人の自分でもわかる。
セリフが無いのも自分のペースでできたのだろうし、ワールドマーケットにはそのままで受け入れることができるので良かったのだろう。
ストーリーは詳しくはわからないが、野生では普段食物連鎖の何処かに位置する(のかもしれない)が、それほど干渉し合わないタイプの動物たちも有事の際は手を取り合って助け合いましょうみたいなのがテーマなのかな?(トンチンカンなこと言ってたらごめんなさい)
作品名はわからないけど日本もアニメーション創成期はこんな感じのものって沢山あったような気がするけど、テーマ性が違うし、ロシアやドイツに占領された歴史背景のある国の作品というのもあって評価されたのかな。
決して最高品質ではないけれど、最高
丹念に動物の仕草や表情を描いているのかと思いきや、非常に創造性豊かな設定・内容・映像で、なおかつユーモア満載、めちゃくちゃ楽しんで、時にかっこよくそしてまた時に感動的で、非常に魅せられました。
3Dの質とか動きの質とか、一つ一つの制度は正直物足りないものを感じますが、音楽含め全体として捉えるとトータルとしての完成度たるや何ものも寄せ付けない、まさに無双アニメーションであったという印象です。
いっさい台詞がないので、細かい表情とか仕草が絶妙かつ巧妙で、実に分かりやすかったです。カメラワークなんかも素晴らしかったので、全く飽きることなく見切って、もっと・・・と─
さすがオスカーでドリームワークス、アードマン、ピクサー、実質ディズニーをも蹴散らした作品。
意味は、見ている側が考える映画
セリフもナレーションも字幕もないので、どういう経緯でこうなったのか、ということは提示されません。エンドロールの後にあるシーンが、全てを語っているように思いました。現実は甘くないということかと。
今から60年ぐらい前のディズニーによる、訓練された動物が「演技をする」映画を思い出しましたが、全然異なり、ずっと考えさせられる内容。
出てくるキャラのいずれかに、自分や知り合いを当てはめてみるのがいいと思いますが、でもそうしても自分のことが救われることもなく。ただ、いろいろな気づきはあるでしょう。
アニメ映画ということからか、予告編が、GWや夏休みに向けたいわゆるアニメばかり。この映画を見に来た人には、そういう映画は興味ないでしょうに。
旧約聖書の追体験
(理由はわからないが)人類のいなくなった世界が水に覆われ、住処を追われた黒猫ちゃんが小舟に乗って旅をするフィルム。
ノア一家のいない小さな「方舟」冒険譚であり、一種の【神話】。
荘厳と言える美しい景色の中を、黒猫視点で体感するのは、まさに「旧約聖書」の追体験。
こりゃ欧米人にはたまらないだろうから、アカデミー賞受賞は納得ですわなぁ、としみじみ。
85分の作品ですが、体感で40分くらい、しかし情報量の濃さで3時間規模の映画を観た後のような満足感がありました。
ジルバロディス監督の前作『Away』と同じくセリフなし(動物の鳴き声はあり)ですが、水音や樹が風で揺れる音、遠方で鳴く動物の声など、音響設計も面白い。
なんて理屈っぽい感想は横に置いておいて、猫とカピバラの掛け合いを観に行くだけでも価値ありですから、おすすめしちゃいます。
同じ舟に乗り合わせたカピバラ、犬(レトリバー)、キツネザル、鳥といった動物たちと、生き延びるため協力し合ううちに友情が築かれていくのは、どことなく『けものフレンズ』風味で可愛く微笑ましくほのぼのしました。
他の動物の行動に対し、「おいおい」と呆れたときの黒猫の「目」の表情がまたよいのです。
できるだけ大き目のスクリーン&音響のいい箱での鑑賞を推奨します!
アカデミー賞長編アニメ映画賞を受賞。おめでとう!
試写会にて。
監督のデビュー作にして前作の『AWAY』で監督の才能を感じました。期待して本作を観に行きましたが期待を裏切らない素晴らしい出来でした。
前作もそうでしたがセリフはありません。登場する動物も擬人化されたものではなく鳴き声だけです。でもそこがいい。とてもリアルでこの動物が水害にあって他の動物と知り合ったら本当にこんな感じだろうなと思わせてくれる。映像も素晴らしかったです。特に水の表現。凄く細やかで美しかったです。ハリウッド大作ならスタッフ1000人ぐらいでやるところ、お金が無かったので若手20人で制作したとか。でもそれが良かったと監督のインタビューで言われてました。自由に色々な事が出来たそうです。この監督これからも楽しみです。
Cat rig
「Away」のギンツ・ジルバロディス監督の最新作で猫ちゃんが主役のボートムービーという事でとても楽しみにしていたところに試写会のお知らせが来て舞い上がりながらの鑑賞。
特典としてポストカードをいただきまして感謝感謝しながら座席自由なのでいの一番に端っこの席へGO。
環境音と鳴き声で送られる濃密な85分でした。
洪水に飲み込まれた世界で生きる動物たちの目線の世界にドキドキワクワクさせられましたし、オープンワールドのゲームを始めてプレイした時のような壮大な世界に飛び込んでいくというのをスクリーン目一杯味わえたというのも劇場体験ならではだなと思いました。
全体的に世界観の説明はほぼ無い感じで、猫ちゃん視点で段々と世界の現在を理解していく作りなので頭フル回転しながら今作を観るのがベストであるなと思いました。
最初は洪水から逃げながら過ごしていた猫ちゃんがボートに乗って揺られていたカピバラと出会い共に旅をし、モノ集め大好きなワオキツネザルや好奇心旺盛なワンコ、大人びた船頭のヘビクイワシ、おバカなワンコ3匹衆、巨大な鯨のような生物などなど、決して人間の言葉は喋りませんし、デフォルメされたデザインではないからこそよりリアルさが際立っていて良かったです。
道中の何気ない旅の様子もとても心地よくて、小さいお手手や足でボートを操縦していたり、途中途中にある建造物に立ち寄ってみたりと、ロードムービーとはまた違う斬新な形での旅というのが観れたのも面白さに拍車をかけていました。
取り残された犬たちを助けた時に、ボート上で好き勝手して食料を食べ尽くし、ワオキツネザルの宝物を壊したりとやりたい放題にしていたのは結束されていたサークルをぶち壊しに来たような感じがしてリアルだなぁとなってしまったのも興味深いところでした。
最初こそ互いが互いを疑いながらで、船からよく落ちる猫ちゃんを置いていくなんて展開がありつつも、徐々に関係性を深めていく感じが素敵でしたし、彼らも喋っている言葉は多分違うだろうに分り合えたりしているみたいでしたし、表情や仕草で喜び怒り悲しみ楽しみあっていたりして観ているこちらまで嬉しくなってくる不思議さがありました。
水位の上水というのがダイレクトに危機に繋がっているので、洪水が起こったりするところはゾクっときましたし、猫ちゃんが序盤はジャボンジャボン飛び込んでいくもんですからハラハラしていました。
その水中もしっかり描いてくれており、カラフルな魚たちが彩ってくれてとても美しかったです。
完全に危機が消え去ったわけではないからこその緊張感が続きながらも、この仲間たちとならなんとかやっていけるなという自信が猫ちゃんたちについているような気がして、確かな成長が感じられたというのも良きでした。
映画を観る時にたくさん想像しながら展開を読んでいくっていうリアルタイム考察が捗りまくって楽しかったです。
唯一無二のアニメーション、これからもその色を紡ぎ続けて欲しい限りです。
鑑賞日 2/27(試写会にて)
鑑賞時間 19:00〜20:25
座席 K-1
猫の気持ちで冒険旅行
猫の気持ちで自分も旅に出てしまった。
猫の純粋な目で見た世界が生き生きとこちらにも流れ込んでくる。未知なるものへの恐怖、失敗からの学び、共存とは何か、他者を思いやる気持ちと受け取った親切への感謝、出会いと別れ。
ユーモラスなメンバー達と共に少しずつ成長していく猫に試練を与え続ける美しい大自然も眼福!
推しキャラも人によって違うだろな。
寝方の癖が強いあの子もいい。
でもニフラー(ファンタビのね)みたいなアイツも良い。
どこまでも陽気で愛嬌があるアレも良い。
でもやっぱ脚長さんよ!!
めっちゃかっこよかった!!
いや、みんな推せるわー。
個人的には、ニフラーみたいなアイツの好きな物への執着は私も皿オタなのですごーくよくわかる。笑
セリフはないけど、なんなら人間語じゃない言葉なら動物達は交わしてた気もするけど、例え言葉が分からなくても、気持ちや考えてることは伝わるという、異国を旅した時に誰もが体験するであろうあの気持ちを思い出す。
仲間になりたい気持ちも、そんなヒドイ!!の気持ちも、ありがとうの気持ちも、なんか全部全部リアルに伝わった。
色々沁み入る良い映画だった。
ノアの方舟
映像を楽しむ。猫を楽しむ。珍しい旅の仲間。
試写会で観る機会を得られました。
会場も立派な試写室で環境は申し分なくありがたかったです。
人類が滅びた後と思しき世界で動物だけが生活している。
視点人物は黒猫。
ある日突然押し寄せた洪水で世界がどんどん水没していく中、どんどん移動を続けていく。
移動中に仲間ができ、種族を超えた交流が…
という感じのお話で、ストーリーをどうこういうタイプの作品では無し。
美麗なCGによる自然描写と、主役の猫を中心とした愛らしい動物達の姿を楽しみましょう。
猫仕草をちゃんと表現しているのは猫好きにはポイントが高いでしょう。
なのですが、猫が歩くときにゲームでありがちがテンプレ足跡がずっとしていて「猫がそんなに足音立てて歩くかい!」と鑑賞中ずっと気になっていました。それもあり映画というよりはアンプレイアブルなゲーム映像を観ている気分でした。IMAXであったり高画質大画面な環境で楽しむのが良いと思います。
ちなみにCGの質感はリアリスティック一本槍ではなくて、ある程度階調を落としたトゥーンぽさのある処理がされていました。
まさかカピバラに強く心を揺さぶられる日が来るとは思いもしませんでした
ご縁があって試写会に招待いただきました。
人類がいなくなった後の世界を主人公の黒猫が冒険をする物語。旅の過程で様々な動物たちと出会って、別れて……。
動物たちしかいない世界のお話ですので、当然セリフはありません。『ロボット・ドリームズ』を思い起こす設定ですが、擬人化された動物ではなく、より生身の動物に近い設定で、多少のデフォルメこそありますが、動物たちは動物たちとして生きています。
各動物たちはCGのモデリングやテクスチャーはやや粗いものがあります。背景の描きこみや水や光の表現に比べると質感の差がはっきりとあり、一昔前のゲーム機のような印象も感じるものですが、それぞれのキャラクターの動きや感情表現などが高いクオリティで表現されているため、全く気になるものではありません。
好奇心旺盛な猫、馬鹿なのか利口なのかわからない犬、少し抜けてるキツネザル、自らの判断に絶対で孤高な鳥、そして何よりおっとりしてるようで慈悲深く存在感のあるカピバラ!!
彼らが人間のいない終わりゆく世界を旅する過程で、それぞれの役割をこなしていき、小さな共同体を作っていく過程で一人一人?が愛おしくなって感じられるのです。
前作『Away』は監督お一人で、本作もアニメ映画としては極めて低予算で作られていると聞いています。かつてアマチュアCGコンテストで新海誠さんの作品を見た時に感じた可能性-コンピュータの発展で作り手の情熱と才能があれば、素晴らしい映像作品を個人でも作れるということーの延長線上にこの作品があるのだと思い、とても感動しています。
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