劇場公開日 2024年12月13日

「一番の悪を逃すな」市民捜査官ドッキ bionさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0一番の悪を逃すな

2024年12月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

 ドッキさんの最後の反撃がすごい。あそこで捨て身の技を思いつき実行してしまう胆力に驚いてしまう。この痛快な終わり方は久々。

 ドッキさんと周りの女性たちを見た目が庶民派の女優で固めているので、よりリアルに感じる。被害者が若くて美人だと、刑事も力を入れたかもしれないが、そうじゃないから適当にあしらっている感じが伝わってくる。

 主にヨム・ヘランがコメディ・パートを受け持つんだけど、得意の中国語を活かしたシーンが抱腹絶倒。
 ヨム・ヘランが演じるのは、ドッキの仕事仲間。詐欺集団のアジトがある青島でたまたま妹がタクシー運転手として働いていることで、ドッキに協力することになる。
 中国語がめちゃくちゃ堪能で、青島の中国人警察官と韓国から派遣された刑事との通訳をすることになるんだけど、意訳をはさんだり、言葉を付け足したりして、両国の刑事をなんとか協力させようとする。
 ここのやりとりで腹がよじれるくらい笑ってしまった。

 詐欺集団が金に困った若者を足抜けできないように監禁して詐欺をさせるのは、日本も韓国も同じ。詐欺の頭目の歯ぎしりが心地よく聞ける作品でございます。

bion