「九龍城を駆けるパルクール×カンフーアクションが楽しめます。」トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦 コレッキャ・ナイデスさんの映画レビュー(感想・評価)
九龍城を駆けるパルクール×カンフーアクションが楽しめます。
中国マフィアの抗争を描いたノワール作品であり、九龍城という唯一無二の舞台を活かしたパルクール×カンフーのアクションが存分に楽しめる一本です。
<アクション>
違法建築が積み重ねられ、魔窟と化した巨大スラム――九龍城。その混沌を再現したセットは驚異的で、全体がまるで一つの生命体のように息づいています。
マフィア同士の格闘もさることながら、崩れやすい九龍城を跳ね回り、隣の通路へ飛び移りながら戦うといった、パルクールとカンフーが融合したアクションは圧巻です。
壁や家具が破壊され、その破片を武器として利用するなど、環境を最大限に活かした戦闘描写も非常に魅力的でした。
<ドラマ>
九龍城の所有権を巡って勃発する中国マフィアの抗争に、安住の地を求め彷徨う主人公の再生の物語を重ね合わせることで、九龍城ならではの物語性が生まれています。
表社会では生きられない者たちが最後に集う砦。何も持たない者たちが友情を育み、血縁以上の仁義で結ばれた組織と訣別するドラマは、ノワール物としての渋さと、男の再起劇としての熱さを兼ね備えています。
九龍城の住民と触れ合う事で命を得て、彼らのためにその命を懸ける主人公の姿は胸を打ちました。
<総評>
アクションは期待を大きく上回る完成度で、さらにストーリーも予想以上に九龍城という舞台に深く根差していました。
いずれ取り壊される運命にある九龍城を、泡沫の象徴として描いたテーマ性も素晴らしく、世界観と物語の一致が見事でした。
想像を超える骨太なアクションと、熱いノワールドラマが融合した、非常に楽しめる一作です。
