劇場公開日 2024年12月27日

I Like Movies アイ・ライク・ムービーズのレビュー・感想・評価

全61件中、1~20件目を表示

4.0彼は今ごろどんな大人になっているのだろうか

2024年12月31日
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鑑賞方法:試写会

まるで10代の頃の自分だと本作を見ながら溜息と苦笑で顔が歪んだ。映画ファンに限らず、きっと全ての人の中に多かれ少なかれ彼は存在する。この一見、オーソドックスでありながら、00年代初頭の映画をめぐる風景(特にビデオショップ内の)をノスタルジーたっぷりに活写したカナダ産の佳作は、まるでジャック・ブラックの少年版のような身勝手極まりない主人公がやがて一歩踏み出していく姿が静かな共感を呼ぶ。彼が抱く生きにくさ。自分は才能に満ちているという根拠なき自信。家族も友人もみんな下に見てしまうサイテーな孤独。そこで唐突に立ち現れる歳も性別も異なる店長が、掛け替えのない関係性をもたらしてくれるのも物語として、構成として気が利いている(少年と同様、私の中にこの店長も確かに存在するのだ)。傑作とは言わないが、人生を振り返る時に開くアルバムの、いちばん人には見せられない部分のような、甘酸っぱく胸に沁みる一作である。

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牛津厚信

4.0自分を見ているようだった

2025年1月30日
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鑑賞方法:映画館

自分は映画好きと思っている(この映画を観た人は皆、映画好きだと思う)が、高校生の自分を見ているようで恥ずかしかった。声を出して「やめてくれ」と言いたい位。
バディだった友人の最後の言葉が胸にしみた。

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hanataro2

4.0映画オタク高校生の成長物語

2025年1月28日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

楽しい

問題を抱えながら希望大学を目指す映画オタクのぽっちゃり高校生が奮闘して成長していく物語
笑いあり、涙ありで男子版レディ・バード?
ポール・トーマス・アンダーソンが大好きな設定でニヤリとなった

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NOSTOS3

4.0映画好きなら涙すること必至のマグノリア

2025年1月24日
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鑑賞方法:映画館

レンタルDVD全盛期の2003年、カナダの田舎町で暮らす映画好きの高校生ローレンスの奮闘を描いた青春映画。

ニューヨーク大学で映画を学ぶことを夢見て、高額な学費を貯めるために地元のビデオ店でアルバイトを始めた。

まあ、躁鬱が激しいし、ナルシストだし、デリカシーがないし、将来の不安から周りの人たちを傷つけるし、困ったもんだけど、自分も似たり寄ったりだったしなぁ。

兎にも角にもローレンスと店長アラナとのやりとり、育む友情が宝物だった。映画が嫌いだというアラナが語る「マグノリアの花たち」のくだりに涙した。涙が吹き出した。

「R映画好き」の映画なのだろうけど。

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エロくそチキン2

4.0痛い!

2025年1月22日
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鑑賞方法:映画館

痛々しいし、俺に痛い!
やめてよ。共感性羞恥で死んじゃうから…
あのくらい自己中で、あのくらい自意識過剰な人間が大多数なのだと信じたい…
しかし、アラナはいい人だね。それ以上にお母さんがいい人だけど…

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ぱんちょ

3.5「おい おい 友達失くすぞ!」と突っ込みを入れたくなる映画監督志望...

2025年1月22日
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鑑賞方法:映画館

「おい おい 友達失くすぞ!」と突っ込みを入れたくなる映画監督志望の主人公。友達が良い奴なんで余計に引き立つ問題児キャラを知らない俳優が演じる。と言うか全ての演者を知らなかった。
なんか懐かしく、自分の高校生時代を思い出す学園モノでアルバイト経験を思い出す。
オンタリオ州バーリントンで育ち、その後数々のミュージックビデオを監督したチャンドラー・レヴァック(女性)の長編デビュー作。
『ゴーストワールド』(2001)、『レディ・バード』(2017)、『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』(2019)なんか好きな方にはお勧め。

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ナイン・わんわん

4.0店長さんや友人、いい人だった。

Mさん
2025年1月21日
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これからはカナダの方が自由で民主的な国になるのかもしれない。

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M

3.0バイトリーダーさんがちょっと可哀想💧

2025年1月20日
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鑑賞方法:映画館

夫は自死…息子は発達障害(?)な自己中オタク
1番やりたい仕事にもつけなかった母親を抱きしめ労ってあげたい

あんな💧息子に振り回されても振り回されても
どんな態度であろうがキチンと愛情を注いでいる姿に頭が下がるばかりでした

大学に入学し身近に居なくなった息子を変わらず愛想いながら暮らして行く彼女自身のこれからの幸せを願わずにいられません

バイト先の店長アラナもローレンスと接する中で
共に前に進めた事…頭を多少傾げながらも
もしかしたら良き流れだったと思えるし
彼が振りまいた微妙にイタい行動や言動が
アラナの踏み出しへのきっかけになったのかもしれません

そしてローレンス!大学デビューはまずまずの様かな?
君が少し大人になった時
ママに映画以上…いや同じ位でも構わないから惜しみなく愛を降り注いで欲しいな
君の健闘を祈ります!

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ねもちゃん

3.5原因はあれど 何度劇中でこの小僧しばいたろかと思うような こじらせ...

2025年1月17日
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原因はあれど
何度劇中でこの小僧しばいたろかと思うような
こじらせ方だったわーw
人に迷惑をかけるのはアウトだけど、でもまあ環境的に狂う時期は誰しもあるとは思うし、思い当たるのがなお悔しいw
あらゆる人間の居場所になってくれる映画の素晴らしさも再確認。

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とりから

1.5もう少しハマると思った!

2025年1月16日
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鑑賞方法:映画館

寝られる

変わった主人が好きな映画を通して成長していく話。予告編を見た時にはもう少しハマると思ったのに、、、残念でした。

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binn

3.5ジョン・ウォーターズではなくトッド・ソロンズだった

2025年1月15日
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「I Love ペッカー」のようなポスタービジュアルなので、
ジョン・ウォーターズへのオマージュでもあるのかと思ったら、
トッド・ソロンズだった。

本作は、数々の名作映画のタイトルが散りばめられた、
一見すると映画オマージュ作品のように映る。

しかし、過去の傑作を模倣するのではなく、

むしろ「大きな物語」そのものを拒否するかのような独特な構造を持っている。

主人公ローレンスは、映画を愛し、
映画の中に理想を見出す。

映画の中に答えを求めようとするローレンスにとって、
毎日の出来事は決して些細なものではない、
彼の成長は、壮大な物語ではなく、
日々の小さな選択と経験の積み重ねによって形作られていく。

それは、私たちが生きていく上で誰もが経験する、
普遍的なテーマとも言えるだろう。

いつのまにか、
ok、ok、ローレンス、
聞け、集中して聞け、
キュウリだ、トマトだ、
映画の話しは明日でもいい、

座れ、そこに座れ、
そのまま、
そのまま、
アラナ(アラナ・ハイム?)が言ってただろ、

そのままでいい、
って自分の心の中でつぶやいていた。

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蛇足軒妖瀬布

3.5自分勝手さが生々しい

2025年1月13日
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鑑賞方法:映画館

知的

高校生の主人公が全てにおいて自分中心の身の程知らずなのがリアルに感じる。映像で観ると酷いガキに見えるが、思い返せば高校生時代なんて大なり小なりこんなもんですよね。大学生の大人と子供の中間の位置付けの重要さを考えさせらます。

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ショカタロウ

3.5我が事のようで

2025年1月12日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

胸が締め付けられるようでもあったけど、こうやってもがいてるのって、皆そうなんだなぁと甘酸っぱい気持ちになりました。

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mugisumo

3.5少年の成長物語

2025年1月12日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

怖い

自分の能力を信じる子供が色々な経験を経て成長する物語だった。周りの友人や大人たちの優しさに気づかない姿が痛々しく感じた。

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たくわん

4.5映画にだけは間違いなく誠実な主人公

2025年1月11日
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鑑賞方法:映画館

偏屈な映画オタクの高校生の日常が綴られるのかと思ったら、「おっと、そっちの方向に行くの?」という展開もありつつ、呆れて、笑って、憤って、淋しくなって、結果ちょっと温かな気持ちになった。
「I like movies」というタイトルを裏切ることなく、キチンと作品を評価できるローレンスに救われるし、監督の映画愛が伝わってくる。

「マグノリアの花たち」、自分も未見なので、観てみようと思います。

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sow_miya

3.5そんなん言っちゃいかんよ

2025年1月11日
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鑑賞方法:映画館

若さゆえと言っていいものか、コミュ障や情緒不安定では片付けられないような。
自信を持つのは悪いことではないけれど、実力が伴ってないから、なかなか味方できない。

マットとの友だちの定義のくだり、国民性や地域差があるのかなぁ。田舎住まいだと、しょっちゅう中学時代の同級生に出くわすのだけど。
どっちにしろ、本当の友だちじゃないみたいに言われたらダメージがデカい。
その後くらいから、いろんな事が悪い方向に進むけれど、イマイチ同情できなかったかな。
まあ痛い目を見て初めて気づくことも成長だから、結果オーライといって良いのかな?

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コビトカバ

3.0最後は…

2025年1月10日
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鑑賞方法:映画館

青年の成長ムービー。キャラクター設定が上手くて、ともすると何の感情移入も出来ない主人公になってしまいがちなのに、どこかで憎めないキャラクターになっていて良い。シナリオの作りが上手くて、店長や母親、友達も良い人ばかりではなくどこか近くにいよそうな設定でこちらも感情移入出来る。
しかし、余りにも話が日常過ぎて起承転結が分かりにくく残念。

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るい

4.0やりたいことを頑張ろうと思える映画

2025年1月9日
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泣ける

悲しい

幸せ

発達障害のような気質の主人公。
母親の甘やかしがさらに自己愛に拍車をかけてしまっているように感じた。
しかし、ストーリーが進むうちに彼の素直さや、孤独、葛藤に自分を重ね、どうにか幸せになってほしいと願うと同時に、自分の人生はどうなんだろうと考えさせられた。

私の人生には思いやりがあるだろうか?
人の笑顔があるだろうか?感謝があるだろうか?
夢があるだろうか。

これがやりたい、と、これしかやりたくない、は全く違う。
こだわりを捨てて、本当にやりたいことを見つけるための物語。

映画は自分の人生を一歩進ませるための手助けをしてくれる。

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とくこ

3.5ローレンスよ、無理もないぞ

2025年1月8日
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鑑賞方法:映画館

劇場鑑賞候補に入れていなかったばかりか、正直なところ目に入っていなかった本作。毎週聴いているラジオ番組で課題作品に選ばれたのをきっかけで確認をし、公開2週目に遅ればせながらの参戦です。サービスデイのシネマカリテ、10時からの回は結構な客入り。
まずは前置きとして、題名からも判る通り主人公であるローレンスは筋金入りの「映画オタク」。そのため、全般を通して映画ネタが散りばめられていたり、また日本では馴染みが薄い『サタデー・ナイト・ライブ』に関する話がちょいちょい出てきたりしますが、理解できなくても鑑賞上は大きなネックになりません。無論知っていれば笑えたとしてもそれ自体は話の筋に影響は小さく、むしろその「世界線」にいるローレンスとの距離感を感じるための要素の意味合いが大きいかと思われます。
大学進学が目前に迫るシニアイヤー、ローレンスは理想と現実のギャップに翻弄され、更に悪循環で孤立していく状況にもがき苦しみます。子供じみて自己中心な言動が目立つローレンスですが、彼に理解を示して歩み寄ろうとする人がいても、反ってそれに甘えてしまい事態は悪化の一途。それでも、大人たちは自己を抑え「役割」に徹して付き合いますが、そんなこと理解できない彼はそれを「親身さ」とはき違えて…。思い通りにいかない事ばかりの後半はローレンスにとってまさに「試練」ですが、それがあってこその終盤の展開はじんわりと優しく、最後のシーンは「ローレンスの今後」に明るい未来を願ってやまずにいられません。
ローレンスを演じるアイザイア・レティネンや、ローレンスの母・テリを演じるクリスタ・ブリッジスなど、日本から見たら有名ではない俳優ばかりですが、皆さん味があって素敵です。とりわけ、アラナ役のロミーナ・ドゥーゴは必見。丁寧さを意識しつつも隠し切れないうんざりした感じや、時よりついて出る「バッド・ランゲージ使い」に本性が出たり、チャームさ全開で微笑ましい。(ローレンスよ、無理もないぞ)
ここで観逃したら配信されても気づけなかった可能性が高い本作、知れて良かったです。堪能しました。

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TWDera

5.0ある程度年齢層を上に絞るのが難しいか

2025年1月8日
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鑑賞方法:映画館

今年2本目(合計1,544本目/今月(2025年1月度)2本目)。

 続けて(25分差)こちらです。

 ここでは「レンタルDVD店」と「カセットテープ」が両方出てきますが(予告編参照)、映画内でもどちらかに絞れる(DVDかビデオテープ、どちらか明確に出てましたっけ?)ような描写はなし。まぁ、どちらにせよ、今現在(2024~2025)ではそうしたお店に行くこともまぁ激減したし、映画内でいう「(返却期間を過ぎたことによる)遅延料金がどうこう」というのもまぁ懐かしいお話です(今ではオンラインレンタルが普通なので、48時間なりすれば勝手に消えるので、返却するという概念自体が存在しない)。

 そのレンタルDVD(orレンタルビデオ店)がテーマに、一人の(日本でいうところの)高校生を描く作品で、作品としても色々共感できるとことはあるところ(他の方の感想など参照。よって、この映画は「レンタルでDVDなりを借りたことがある」ことが一つの共感ファクターになるので、リアルで見る方をある程度上側に絞ってきそう)、このようにレンタル店がテーマであるので日本ではおよそ存在しなくなったこれらのお店をほぼ舞台であるため(一部例外ありだが、主人公が通う学校と自宅、そして舞台となるバイト先以外は大半出てこない)、ある程度リアルでそうした経験がないと共感が得にくいのかな、といったところです。ただ、作内で触れられている作品(この作品を見たことがないのはもぐりだ、などといわれるシーン等)は今でも有名な作品なので、「映画内で参照される映画(現在基準からみれば、古典作品ともいいうる映画」については配慮があるし、ある程度映画が好きで映画館などに行っていれば細かいところは知らなくてもわかるのかなというところです。

 作品としても良かったし、一方でこの作品はその性質上、レンタルDVD(ビデオテープ)店といった古い文化を参照するのでこれらの知識が前提で、その前提ではノスタルジーを感じるところもあってよかったです。

 なお、舞台となるカナダと、ここ日本では、レンタルの制度が多少違うようですが、ある程度は類推してみることができるし、「レンタルの制度そのもの」がストーリー上関係してくるわけでもないので、採点上考慮していません。

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yukispica