劇場公開日 2024年12月27日

I Like Movies アイ・ライク・ムービーズのレビュー・感想・評価

全77件中、41~60件目を表示

4.5What do you like?

2025年1月3日
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まずそもそもタイトルが上手いと思った。
最初は主人公・ローレンスの属性を直接的に表しているものだと思っていたが、映画を最後まで観終わった後にこのタイトルを見ると、実は作り手の伝えたいメッセージに対応していたことがわかり、感心してしまった。

「世界は自分中心に回っている」と勘違いしている男子高校生の話。
そういう人の「みっともなさ」をリアルに容赦無く描いていて、その試みは大成功していると感じた。
でも、世の中のほとんどの人は社会に出る前の若い頃、彼のような一面を多かれ少なかれ持っていたのでは?とも思った。
「彼には共感できるところが全く無い」という人とは、仲良くできる自信が無い。
もちろんローレンスは人を下に見下しすぎているので、ここまで酷い人はなかなかいないと思うし、批判されるのは至極当然。
相手を論破するための道理に反した酷すぎる発言の数々は擁護し難い。
でも、彼のやらかしを観て「酷い」と思う一方で、身に覚えがあるような気がして、心が苦しくなる感じがあったのも事実。

この映画は「才能の残酷さ」も描かれていると思った。
大人になって思うことは、「仕事は好きなことや興味があることよりも、得意なことで選ぶべき」ということ。
好きなことは趣味にした方が人生豊かになると思う。
この映画を観ていると、「好きだけど才能が無い」ことがいかに辛いことなのか、嫌でも思い知らされる。
映画冒頭にローレンスの映像作品が出てきて、後半、将来有望な生徒の映像作品が上映される場面があることで、ローレンスの作品がどれほどしょぼかったかを映画を観てる観客が認識すると同時に、ローレンス自身が才能の有無を自覚せざるを得ない展開になっていて、この映画は容赦無いなと思った。
でも、自信があったのに圧倒的実力差を目の当たりにして夢を挫折した経験なんて、世の中のほとんどの人があるのでは?

「受験の過酷さ」も描いていると思った。
「受験」=「人生の重大な分岐点」で、「受験失敗」=「人生終了」と思い込んでいる学生は多いように感じる。
そのため、受験が近づくにつれ、自信の無い学生は不安な気持ちから情緒不安定になりがちな印象。
個人的には、受験システムは子供に負荷をかけすぎな気がする。

前半は日常が淡々と描かれていくので正直退屈に感じたが、中盤、レンタルビデオ店の女性店長・アラナが「映画を嫌いになった理由」を語る場面が名場面すぎて、そこから一気に映画に引き込まれた。
彼女が前置きで「話は長くなるけど…」と言っていたとおり、マジで話が長いなとは感じたが、話を聴き進めていくほど、自分の心拍数が上がっていくのを感じた。
彼女の話を聴いて、2023年公開映画『SHE SAID その名を暴け』を想起。
ローレンスの「なぜすぐ警察に行かなかったんだ」との問いに対する、アラナの返答が秀逸。
ヤフコメで同じような意見をよく目にするが、そういうことを書き込む人たちには理解できなそう。

レンタルビデオ店が舞台で懐かしい気がした。
友達が今までどんなビデオを借りてきたかを店員がPCで調べようとする場面で、「それは人の道に反しているのでは?」とドン引きしたが、そんなことするからバチが当たるんだよ。

縁を切りたい相手とは距離を置くのが正しい行動のように思えるが、距離を置かれた側がその事実を認識する場面はとても可哀想だった。

この映画の素晴らしいと思ったところは、ローレンスをダメ人間として描いて終了、としていないところ。
ちゃんと救いの手も差し伸べていて、利己的な人間の胸糞悪い振る舞いを永遠と観せられていたはずなのに、映画を観終わった後の気分はそんなに悪くなかった。
アラナがファミレスでするローレンスへの数々のアドバイスは、人生がうまくいっていないと感じる若者への素晴らしい金言だったと思う(非合法なものを除いて)。

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おきらく

3.0前半は共感し、後半は彼の様な熱意とは比べないと気づいた

2025年1月3日
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Rocky.

4.0ローレンスではなくマットの方に自分を重ねた。 ローレンスにとってマ...

2025年1月3日
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ローレンスではなくマットの方に自分を重ねた。
ローレンスにとってマットは、ローレンスと一緒にいてくれて共感してくれて肯定してくれることに価値があって、マット自身には価値を見出してないというか興味がないというか。切なくて胸が裂けたよ。

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zzzzz

2.5I Like Movies(映画の記憶2025/1/2)

2025年1月2日
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単純

色々問題を抱えてる少年の成長ストーリーって感じかな。内容的には周りをかき乱す系ストーリーなんで、こういう人物が嫌いな人はいるかもね。
オタク少年の青春の1ページとしては内容として良いかと。
出てくる映画についてですが、少年が観てる映画が古いんじゃw
若者がキャスタアウェイとかスパルタカスなど普通観ないしwまぁ映画制作目指してたら昔の名作一覧で先生から教わったからかもしれんけど。
ハートマン軍曹観て笑ってたぞw
あとグッドフェローズをやたら推してるように見えたなw
というように人によってツッコミどころが満載だと思うので、そういった楽しみはできる映画です。
(個人的評価5.5点/10点中)

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motorad_kira

3.5ムカつくけど可愛げもあるオタク少年の成長

2025年1月2日
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映画を観まくったことで何者かになれた気になり、根拠のない自信をつけてしまい、知識や教養があると勘違い。そんなナルシストで周囲を見下す映画オタクの少年が、初めてのアルバイトや高校卒業を経て、少し成長する物語。

情緒不安定で可哀想な経験もしているので、なんとか大目に見てあげたい…のだけど、やっぱりこいつクソガキだな!と思ってしまう、かなり嫌な性格をしている主人公のローレンス君。(お母さんに一番同情してしまった)
唯一仲良くしてくれる友達に「仮の友達」と言ったり、バイト先でも一番下っ端なのに図々しい態度を取ったり、送り迎えしてくれる母親にも「送迎が好きな人」と言って感謝もしない。そんなわけないでしょうが。笑

そんな態度では周りの人が離れていくのは当然で、ある事をきっかけにやっと自分を省みることになるのです。

セリフにもありましたが、本当に彼は映画がなければ生きていられなかったんだろうな。それくらい彼にとって拠り所であり大事なものだったのだということが伝わりました。

店長の好きな映画を観たり、アドバイスをちゃんと聞いたり、ムカつくけど可愛げもあるローレンス君。彼の大学生活が上手くいきそうで良かったです。がんばれ!

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まだまだぼのぼの

3.5絶妙なキャラクター描写で描かれる温かみ

2025年1月2日
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あまりに未完成でやっかいな主人公の青春時代におけるちょっとした成長を描いた作品。監督が自叙伝的に撮った処女作ということもあってか、ストーリーはオーソドックスな青春もので、切り口にも展開にも特段の意外性はない。

ただ登場人物のキャラクターそれぞれが良く描かれていて、時代背景となる90〜00年代の空気が心地よく吸いこめて、セリフのひとつひとつがしっかり伝わってくる良作という印象を持った。ある程度先が読めるシーンが多かったが、それでもダレることなく最後まで映画を楽しめた。

主人公のローレンスは、もはや自信というより虚勢に近いプライドを肥大化させていて、他人への感謝や配慮をまだほとんどできないクソガキの類として描かれている。これは17歳という設定からしても、程度の大小こそあれ多くの人が共感せざるを得ないようなキャラクター造形だと思う。我々はまるで「自分にはそんな時代はありませんでした」という顔で生きているところがあるのだが、彼に共感する瞬間、そんな黒歴史を内面的に白状させられるような気恥ずかしさに迫られる。これがなんとも心地よかった。

ローレンスを演じた役者のなんともいえない可愛げのある風貌や、セリフ回しやタイミングの妙が効果的に発揮され、悲劇的なシーンでもどこかコメディタッチでクスっとできるような、温かみのある作品だった。

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wutang

4.0好きな映画のタイトルは?

2025年1月2日
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ミツバチば~や

5.0タイトルなし

2025年1月2日
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映画が好きな人なら必見の映画。青春映画であり、挫折し立ち止まっている大人が、ピュアな若者の生に出会って人生を生き直す話でもある。はみ出し者の夜は、キュートでクールであり、母親もクール。少年を演じた男の子はサイコー。店の控室で店長が彼とやり合うシーンはサイコー。クールな店長はカンカンになって彼をナルシシストと呼ぶ。そして彼女に出会って、他者に開かれていく少年は、彼女の好きな映画を見る。マグノリアの花のポスターは、彼が他者と出会ったシンボルでもある。

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えみり

3.0鑑賞動機:映画マニア映画かな10割

2025年1月2日
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PTAの『パンチドランク・ラブ』! Red rum! 『スパルタカス』ってそんな…シーンあるのか?

イタイ青春。きっと監督も自分の黒歴史を悶絶しながら思い出して作ったのだろう。
自分のイタさは正視できないが、人様のイタさは半笑いか場合によっては微笑ましく見えてしまう。

役者はまったく知らない人ばかりだけど、主演の彼いいかも。

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なお

3.5とても解りやすい青春ムービー!

2025年1月1日
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困った拗らせオタクくん
拗らせるという漢字に幼いと入っているのがとても納得できる。

お洋服のセンスが良いのは、
たくさんの映画からインスパイアされてるからかな?

にしても、ローレンス…
君が全面的に良くないよね…
お母さんにも、マットにも、アラナにも、
その他、当たり散らした人に、ちゃんと謝ろう…。

まぁ、大学デビューの典型だけども、
とにかく、みんなのその後がハッピーならいいやー。

自分がローレンスなみにオタクで、
登場する映画作品の細部にまで詳しかったら、
もっと面白かったかも!!

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hkr21

5.0軽快ながらも厚みのあるストーリー

2025年1月1日
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泣ける

笑える

楽しい

決してカッコイイとは言えない、ぽっちゃりしたオタク気質な主人公が様々な試練や挫折を乗り越え、成長していくお話。
ああ言えばこう言うみたいな、騒がしくて生意気な性格ではあるけど、好きなことには一生懸命で、表情豊かな主人公が憎めない。
あまり見ない俳優さんだけど、表情の使い分けが巧みで、これから色々な作品に出てくるのが楽しみ。

本作は常に誰かが喋っていて、台詞が多く賑やかだった印象。
口論のシーンも結構多いです。
コメディタッチではあるけど、観る方がハッとさせられるようなキツイ台詞も結構多く、
ポップな雰囲気とは裏腹にストーリーは結構重厚な感じだった。

大学進学を目前に控えた高校生が主人公。
若者特有の、根拠のない自信に満ちあふれた言動が見ていて微笑ましい。
そしてその自信とともに猪突猛進していった先に直面する試練や挫折にぶち当たる場面も、観る方の大人は、かつて自分もこうだったなと共感させられる。

全ての登場人物がチャーミングで、
観ていて全く退屈せず、深い没入感を味わえる青春映画です。

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Omi

4.0好きな作品でした。

2025年1月1日
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映像作家を目指す純粋な映画青年の話かと思いきや、かなり屈折した青年の成長物語でした。
2003年カナダが舞台。お父さんの自殺が原因で社交性が乏しく自己肯定感の強い高校生ローレンスはニューヨークの大学で
映像作家を目指すためにレンタルビデオ店でバイトをはじめるところから始まります。
母、友人、ビデオ店の店長と店員、周りの人達はみな善人ですがローレンスの不満はたびたび爆発します。
甘いだけの青春物でなく、何気ない日常会話の大切さ、人と人の繋がりをしんみりと感じさせてくれる名作です。
おススメ度は年齢関係なくかなり高いです。

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Yoji

3.5こんな人が私の周りにいたら きっと私は耐えられないけど この人は周...

2024年12月31日
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こんな人が私の周りにいたら
きっと私は耐えられないけど
この人は周りの人に本当に恵まれている

少なくとも自分の周りが許すなら
それでいい

でも努力はしてね
そして幸せでいてね

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jung

3.5今年ラス1

2024年12月31日
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拗らせたり、仲違いしたり、やらかしたり、悩んだり、過去を引きずったり、年末に不幸を色々詰め込んだ楽しくない暗い気持ちになるが…チャンスはいつでもある。人生の新しい一歩を始めるのは本人次第。
来年を前向きに迎えられる、今年ラス1映画としては良かった。

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Oyster Boy

3.5井の中の蛙

2024年12月31日
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182本目。
面白そうで始まったけど、声がデカイ。
10代にありがちな悩みだったりはするけど、彼の場合は、自分の世界でしか生きられない。
観ていて、可哀想だったり、ストレスを感じたりもするけど、こっちが思っていた事を、アラナが言ってくれた事で、バランスが取れた。
でも、元に戻りそうとは思ってしまう。

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ひで

3.5妙に惹かれるカナダの街並み。

2024年12月30日
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泣ける

笑える

自己愛の塊の様な少年から大人への成長ってお話しですかね、とても良く出来た誠実な映画です。恐ろしく予定調和で思った所に素直に着地するお話しで、舞台であるカナダの街並みの様に文句のつけようがない程、普通のストーリーだと感じました。普通に楽しめたし、悪くない映画でした。

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春

3.5不器用な青年の物語

2024年12月30日
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himabu117

4.0ああー、思春期、ああー、自己中

2024年12月30日
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そうなっちゃうんだよなー。
友人にきつい言葉を言ってしまったり。

主人公ってほんとは何歳なんだろ?
衣装が全部可愛かった。

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ボケ山田ひろし

4.5愛おしくて抱きしめたくなる映画

2024年12月30日
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笑える

青臭くて痛々しくて憎たらしいのだけれどどこか可愛げもある主人公の言動。
可愛げを感じてしまうのは、本人の演技力と、適度に周りが怒ったり痛い目にあってくれる脚本の力かもしれない。
自分も高校生のときは何の根拠もなく良い大学に行けると思ったり、大学生になったら勝手に何者かになれる気がしていたなあと色々思い返してしまって、どこか苦々しい気持ちになってしまった。

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よもぎ

3.0大学デビューに夢を見た若者は、黒歴史の中で成長を遂げていく

2024年12月30日
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笑える

悲しい

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Dr.Hawk