I Like Movies アイ・ライク・ムービーズのレビュー・感想・評価
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自己愛
オタクでもあり思春期ならではの破壊力。
一緒に居る時は楽しいが、それだけではない。
自分が正しいと思っている正義が半端ないし
大好きで前しか見えない。
あの激しい性格を見守る母親が凄い。
そこに尽きる。
決して見捨てず対峙して思いやる。
その勇気を伴う愛情が素敵。
しかしあの俳優を主人公に選んだのも
最高のチョイスをした監督。
過去の自分を照らし合わせながら観ていた
鑑賞者もいたのでは。若い思春期の自分に。
不器用だし、自己中で自分しか考えない
少年が新天地で頑張ってたよ。
人の話しを聞いたり、質問したりと。
周りの人々への感謝もあり大人になった。
最後は胸熱。
成長して良い映画を撮って欲しい。
むしろ過去の自分を監督が投影してたのかも
しれない。
映画を愛する(というか映画オタク)高校生がレンタルショップでのアル...
映画にだけは間違いなく誠実な主人公
そんなん言っちゃいかんよ
最後は…
やりたいことを頑張ろうと思える映画
ローレンスよ、無理もないぞ
劇場鑑賞候補に入れていなかったばかりか、正直なところ目に入っていなかった本作。毎週聴いているラジオ番組で課題作品に選ばれたのをきっかけで確認をし、公開2週目に遅ればせながらの参戦です。サービスデイのシネマカリテ、10時からの回は結構な客入り。
まずは前置きとして、題名からも判る通り主人公であるローレンスは筋金入りの「映画オタク」。そのため、全般を通して映画ネタが散りばめられていたり、また日本では馴染みが薄い『サタデー・ナイト・ライブ』に関する話がちょいちょい出てきたりしますが、理解できなくても鑑賞上は大きなネックになりません。無論知っていれば笑えたとしてもそれ自体は話の筋に影響は小さく、むしろその「世界線」にいるローレンスとの距離感を感じるための要素の意味合いが大きいかと思われます。
大学進学が目前に迫るシニアイヤー、ローレンスは理想と現実のギャップに翻弄され、更に悪循環で孤立していく状況にもがき苦しみます。子供じみて自己中心な言動が目立つローレンスですが、彼に理解を示して歩み寄ろうとする人がいても、反ってそれに甘えてしまい事態は悪化の一途。それでも、大人たちは自己を抑え「役割」に徹して付き合いますが、そんなこと理解できない彼はそれを「親身さ」とはき違えて…。思い通りにいかない事ばかりの後半はローレンスにとってまさに「試練」ですが、それがあってこその終盤の展開はじんわりと優しく、最後のシーンは「ローレンスの今後」に明るい未来を願ってやまずにいられません。
ローレンスを演じるアイザイア・レティネンや、ローレンスの母・テリを演じるクリスタ・ブリッジスなど、日本から見たら有名ではない俳優ばかりですが、皆さん味があって素敵です。とりわけ、アラナ役のロミーナ・ドゥーゴは必見。丁寧さを意識しつつも隠し切れないうんざりした感じや、時よりついて出る「バッド・ランゲージ使い」に本性が出たり、チャームさ全開で微笑ましい。(ローレンスよ、無理もないぞ)
ここで観逃したら配信されても気づけなかった可能性が高い本作、知れて良かったです。堪能しました。
ある程度年齢層を上に絞るのが難しいか
今年2本目(合計1,544本目/今月(2025年1月度)2本目)。
続けて(25分差)こちらです。
ここでは「レンタルDVD店」と「カセットテープ」が両方出てきますが(予告編参照)、映画内でもどちらかに絞れる(DVDかビデオテープ、どちらか明確に出てましたっけ?)ような描写はなし。まぁ、どちらにせよ、今現在(2024~2025)ではそうしたお店に行くこともまぁ激減したし、映画内でいう「(返却期間を過ぎたことによる)遅延料金がどうこう」というのもまぁ懐かしいお話です(今ではオンラインレンタルが普通なので、48時間なりすれば勝手に消えるので、返却するという概念自体が存在しない)。
そのレンタルDVD(orレンタルビデオ店)がテーマに、一人の(日本でいうところの)高校生を描く作品で、作品としても色々共感できるとことはあるところ(他の方の感想など参照。よって、この映画は「レンタルでDVDなりを借りたことがある」ことが一つの共感ファクターになるので、リアルで見る方をある程度上側に絞ってきそう)、このようにレンタル店がテーマであるので日本ではおよそ存在しなくなったこれらのお店をほぼ舞台であるため(一部例外ありだが、主人公が通う学校と自宅、そして舞台となるバイト先以外は大半出てこない)、ある程度リアルでそうした経験がないと共感が得にくいのかな、といったところです。ただ、作内で触れられている作品(この作品を見たことがないのはもぐりだ、などといわれるシーン等)は今でも有名な作品なので、「映画内で参照される映画(現在基準からみれば、古典作品ともいいうる映画」については配慮があるし、ある程度映画が好きで映画館などに行っていれば細かいところは知らなくてもわかるのかなというところです。
作品としても良かったし、一方でこの作品はその性質上、レンタルDVD(ビデオテープ)店といった古い文化を参照するのでこれらの知識が前提で、その前提ではノスタルジーを感じるところもあってよかったです。
なお、舞台となるカナダと、ここ日本では、レンタルの制度が多少違うようですが、ある程度は類推してみることができるし、「レンタルの制度そのもの」がストーリー上関係してくるわけでもないので、採点上考慮していません。
無敵の映画愛
煮豚
僕もそのケがあるかも。
人は変われる
I like this movie!
私はこの映画が好きです。
「人生に必要なことは映画が教えてくれる」っていうのを体現してる映画だと思いました。
例えば、友だちとの関係。
主人公ローレンスが自己中すぎてマットという親友が離れていってしまい、おそらく高校卒業したら会わないんじゃないかと思います。ただ、その後、元バイト先の先輩に聞くんです。「どうしたら周りに好かれるのか」と。そのアンサーが「その人の好きなことを興味を持って聞く」なんですが、凄く納得というか、共感しました。
あとは、母親の無償の愛です。
確かに、ローレンスの母は息子を甘やかしすぎだという意見もありそうですが、ローレンスがNYUに落ちた時とか、問題を起こした時とか、どんな時でも味方になってくれる、「しょうがない子ね」っと言って手を差し伸べてくれる存在って私も母親しか居ないなと再認識させられました。
この映画はローレンスっていう自己中で、たぶん男尊女卑で、自分は映画を作る才能があると信じて疑わない周りから見たら痛い奴の成長ストーリーです。私もローレンスとは友だちになりたくないです。でも、ローレンスを通して、私も周りの人からの愛でここまで来れたのかと、今考えるとあれもこれも愛だったんだなぁと思い返すことができました。
主人公を介して自分の人生を振り返るのも映画の醍醐味かなと思います。
追伸
ローレンスとマットの私服が可愛い。好き。
ローレンスがスナック菓子が入った袋を枕代わりにしてるのに衝撃を受けた。
レンタルビデオ屋さんの制服が可愛い。
デブの思い上がり。
今一つ共感できなかった
映画オタクの高校生の青春物語となるとやはり観ておかないとという気持ちになる。やはりというか、主人公が相当こじらせているタイプなのもいい。
主人公のローレンスが、ニューヨーク大学への進学費用のためにレンタルDVD屋でアルバイトを始め、様々な大人と出会っていくという話。毎週サタデーナイトライブを一緒に観ていたマットが唯一の友人。なのにあんな発言をするなんて。大学に行ったら今までの人間関係をリセットして新しい人間関係が始まる期待感があるのもわかる。でもあの発言はない。
後半、ローレンスが悩み苦しみながらいろんな決断をしていくのがこの映画の肝ってことなんだろう。たしかに最後は彼の成長を見届ける形で終わる。なんとなくいい話で終わった感じだ。でも個人的にはあまり心が動かなかった。
映画絡みのネタがかなりマニアックで乗り切れなかったのも今一つな印象になってしまった要因。もう少し身近な映画ネタがあるともっと楽しめたのになと思う。
新年1本目にぴったりの映画
2025年、映画初め。新宿シネマカリテで鑑賞しました。席はほぼ埋まっており、年齢層もさまざまな。やはり年末年始は映画を観たくなりますよね。
「アイライクムービーズ」という素敵すぎる題名に惹かれて鑑賞を決めました。実はこの映画の主題が題名に表れているので注目です。「映画が好き」ということより、他者とのコミュニケーションについての映画だと感じました。
白眉は主人公のバイト先の店長(ロミーナ・ドゥーゴ)の独白シーン。自身の深刻な過去について語りながらも、周りのビデオを無意識に弄る仕草が、リアリティを感じました。
総じて特に何かが起こるタイプの映画ではないのですが、映画を通して主人公がほんの少しでも成長するさまは、心が洗われるように感動しました。新年1本目の映画として、十分に楽しませてくれました。
あなたの好きな映画は?
青春映画、と言う宣伝やジャンル分けがされているようだが、もっとそれ以上の問を突きつけてくる映画のような気がしている。
あまりにもワガママで、近くにいたら絶対距離を取りたくなるような主人公ローレンス。劇中でも終盤に言われている、まるで自分が世界の中心だと思っているかのような彼の振る舞いはあまりにもあんまりで、それが事態を大きく転がしていく。
そんなローレンスを見ていて、凄くキツイと感じたのだが、ひょっとしたらローレンスの一面に自分自身を重ねられるから、そのような共感性羞恥に近い感情が湧き出てきたのではと思った。なんの根拠もない自信だけがある、夢見がちな子ども。上手くいかない事が重なり、雪崩のように全てが崩れていく。ローレンスは時代を超えて共通している、誰の記憶にもある恥ずかしい青春の映し鏡なのではないだろうか。
そんなローレンスが、ただ自分を語るためだけに使っていた「アイ・ライク・ムービーズ」という言葉が、人との会話の取り掛かりの言葉へと変換されたラスト。そこからこの映画は、観客に「あなたの好きな映画は?」という問を放つ映画になる。
誇張されたダメ少年を通して、この映画は観客とのコミュニケーションを図ろうとしている。その問を受けた観客は、ローレンスのように自分の好きなことだけ語り出すのか、それとも相手を見て耳を傾けようとするのか。これは対話の映画だったのかもしれない。
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