「思い当たるふしがあれば刺さりまくる」I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ アボカドかゆうまさんの映画レビュー(感想・評価)
思い当たるふしがあれば刺さりまくる
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「根拠のない自信」を持ち、「ここではないどこか」を日々夢見て、地元で最大限の流行に触れられる場所であるレンタルビデオ店に足げく通う田舎の高校生ローレンス君。思い当たるふしがありまくり、痛甘酸っぱい気持ちで鑑賞した(自分はレンタルビデオ店ではなく書店に通う高校生でした)。
ローレンスの未熟さが全部の地雷を踏みぬいていく人間関係は、なかなか見ていて気が気でない。しかし、失敗してぶつかり合うものの、その関係性はそのままにされることなく前に進んでいく。フタをして忘れるような、もやもやした感じにならなかったのは良かった。マットが離れて行った理由をちゃんと聞けた勇気も褒めたい(まあ…あまりに興味なさそうに聞かれたら、話したくなくなるよね)。
ぎこちないながらも、人に興味を持つことから始めるローレンスの将来に幸あれ。
あと、アラナがキレるところ、ハリウッドの悪習を痛烈に皮肉っててよかった。
才能があったらクズでも許される、などと言うことはないのだ。
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