「筒井康隆感、長塚京三感」敵 またぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
筒井康隆感、長塚京三感
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老教授の満足感ある日常が綴られる前半、大した展開も無いが、モノクロの画面で小気味良いカッティングで目が離せず、既に今年度上位の傑作を確信して見入ってしまう。その日常は後半になるに従い静かに崩されていくが、その崩され方もまた心地よい。
筒井康隆の本作原作は未読なれど、現在60歳の我の年代では「時をかける少女」のみならず多数の映像作品も含めて基本知識は身に付いている。ご馳走様でした。
長塚京三はインテリ感、ロケセット家屋に住んでる感、きっちり家事やる感、教え子に好かれる感、ちょっとエロいこと考えてる感含めてぴったりミートしていて早くも主演男優賞候補。黒沢あすかのセリフにはムフフなマタゾウでした。「由布子の天秤」瀧内公美に河合優実、中島歩、満足感のある配役でした。アップリンク吉祥寺にて鑑賞、狭い小屋ながら9割りの入りでした。
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