龍が如く Beyond the Gameのレビュー・感想・評価
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原作とは違うと分かったうえで観ましたが....
原作ゲーム全作プレイしました。またゲームに限らず、洋画邦画問わず映画やドラマも年に30本以上見ています。
RGGスタジオ、ドラマの制作サイド双方がゲームとは違った龍が如くドラマを作ると言っていたので、それを承知の上視聴しました。
その為、ゲームとは完全に割り切り、一切の忖度をせず、一つの独立したドラマとして視聴しました。
●俳優
・主役の桐生一馬役の竹内涼真。原作とは違い細く、桐生一馬の衣装に着られてる感が拭えない。またインタビューで「龍が如くと言えば背中の刺青」と言っていたが、それもまた原作を見ていないんだなと感じた。
・錦山彰、真島吾郎役は演技が上手くハマっていた。
●登場人物
・愛着の湧くキャラがほんとにいない。錦山彰、真島吾郎などは良く描かれていたと思うが、他のキャラの良さがイマイチ描かれ切れてなく不完全燃焼に終わってしまった印象。
特に東城会の会長、佐々木はなぜあんなインパクトのある見た目で、見せ場が一つもなかったのか。東城会の会長と言ったら東の極道でトップに君臨する存在。ドラマを一通り見てピストル撃つだけ撃って「弾がない!弾がない!」と喚く無能キャラの印象で終わった。
・沢村ユミ、錦山ミホはこのドラマの物語上欠かせない重要人物のはずだが、いかに重要か描かれきれていない。
・原作でも登場した阿波野や嶋野など。彼らは原作でボスであったこともあり、プレイヤーに短時間の演出で強い印象を残した。しかし今作は、ビジュアルはパッとせず、大した活躍もなく、単なるモブキャラで、あっさり死んでいった。
原作キャラの名前を使わせてもらう以上、相応の扱われ方をされると期待したが雑に片づけられ残念。
幾ら原作とは違うと言えど、これは作品作りとして根本から間違っている。原作ファンから酷評されても仕方のないことをやってしまっている。キャラの名前もオリジナルで制作すれば少しはマシになったかもしれない。
●シナリオ
・桐生達が養護施設から解放されゲームセンタを襲撃。ゲームとは違うと予め言われていたので忖度せずに見ました。しかしその後、風間が責任を取り指詰めするのは、かなり期待を裏切られたと思いました。
・4話で錦山が神室町の悪魔と繋がっているなど推理パートがあるが、なぜその考えに行きついたのかの描かれ方が不十分で、視聴者側としては理解が追い付かず置いて行かれる。
・最後風間新太郎が堂島の龍だったと判明したが、桐生が黙ったまま風間を睨みつけ無言で終わった。なぜ桐生が風間に憤怒しているのかが不明。どこか憤怒する理由が描かれていたのか...?
・ドラマを全話通しで見て、もう少し登場人物を魅力的に描くことはできなかったのか?シナリオや演出を視聴者に共感、見やすさを提供できなかったのか?と疑問が残りました。
●総評
・錦山が親殺しを敢行、桐生が錦山を庇い、罪を被るシーンは、理解や共感ができよく描かれていたと思う。唯一そこはよく描かれていたと思うので評価する。
・監督の考えは龍が如くという作品にはハナからミスマッチだったと考えられる。
・アマプラなどのサブスク系の会社が制作するドラマや映画は納期や制作に制限が厳しいですが、もし続編などがある場合、監督や脚本は大きく変えたほうが良い。
「クライアントからの要望は応えた」と指示されたことしかやらないクリエイターに、ビッグタイトルに携わるには荷が重すぎたのだ。
怒りすら覚える
他の方もおっしゃっていましたが、製作陣は原作を全く知らないのでしょう。原作へのリスペクトが微塵感じられず、龍が如くファンはみな怒りすら覚えるほどの駄作と感じることでしょう。
・桐生はゲームセンター襲撃などやらない
・堂島の龍になりたいなど言わない
・風間のおやっさんを鬱陶しく思ったりしない
・肩で風を切って歩かない、ポイ捨てしない
・渋澤、阿波野、冴島、遥がモブキャラ扱い
・全体的に登場人物が雑魚感が漂っている(役者のせいではなく設定上)
以上不満な点を挙げましたが、ほんの一例ですので挙げればキリがないです。私が愛する「龍が如く」のタイトルや登場人物の名前を使って欲しくないです。
再度申し上げますが、戦犯は役者ではありません。製作陣です。
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