タイムマシンガール

劇場公開日:2025年1月25日

解説・あらすじ

「サイキッカーZ」「エスパーX探偵社 さよならのさがしもの」などのインディーズ映画を手がける木場明義監督が、驚くと時間が巻き戻ってしまう特異体質になってしまった主人公が、元に戻るため奔走する姿を描いたSFコメディ。

OLの可子(かこ)は、ひょんなことがきっかけで、ある特異な体質になってしまう。それは、不意に驚くことがあると、彼女を驚かせた相手と一緒に数十分ほど過去にタイムスリップしてしまうというものだった。そのため彼女は、なるべく他人との関わりを避けるようにしていた。しかし、おっちょこちょいな職場の同僚・千鶴にたびたび驚かされ、意図しないタイムスリップを何度もしてしまう。やがてその能力を利用しようとする者も現れはじめ、可子はタイムスリップの能力をなくそうと、体質改善のために奔走するが……。

主人公の可子役は映画「レッドブリッジ」やテレビドラマ「パリピ孔明」などに出演し、本作が映画初主演となる葵うたの。可子と行動をともにする千鶴役は、アイドルグループ「君と見るそら」のメンバーで、バレリーナ、モデル、俳優などさまざまな分野で活躍する高鶴桃羽。そのほか遠山景織子、木ノ本嶺浩、女子プロレスラーの惡斗こと安川結花、「でんぱ組.inc」の鹿目凛ら個性的な共演者が集う。

2025年製作/105分/G/日本
配給:イナズマ社
劇場公開日:2025年1月25日

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映画レビュー

4.5 パワーワードは「時空の揺らぎ」(笑)

2025年8月1日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

カワイイ

鑑賞後、パンフを購入して読んで見ました。すると「オーディションでは、可子(主役)と千鶴(準主役)の希望者に2人同時に掛け合いをやってもらった」と書いてありました。
なるほどなるほど、失礼ながら、葵うたのさん高鶴桃羽さんのことは存じ挙げていませんでしたが、狙い通りいいコンビが出来上がりましたね。このコンビ、一作だけでは勿体ないと思いました。このコンビでいろいろな困難に立ち向かう(笑)作品を作って頂けたらと思いました。葵うたのさん高鶴桃羽さん以外の方は怪人ばかり(褒め言葉)ですが、中でも遠山景織子さん今こんなお姿になられていたんですね。「天然水」や「高校教師」の印象が強烈なのでちょっとびっくりしました。でもセコい真似はやめましょう。
(勿論、役の上での話です。)

舞台挨拶付きでおかわり鑑賞してきました。何度も言いますが、可子と千鶴のコンビ、一作だけでは勿体ないです。設定をガラリと変えても一向に構いませんので是非次回作をお願いしたいです。それにしても、高鶴桃羽さん魅力的な方ですね。もの凄い掘り出しモノ(失礼)を見つけたワクワク感があります。監督さんも(多分)そう思われたらしく、可子に「千鶴の方ばかり見てたよ。」と言わせています。この辺りの小ネタは個人的にめちゃくちゃ刺さりました。
別の話です。舞台挨拶の監督のことばによると、競輪場って低予算(失礼)の自主制作映画にとって優しいんですね。エンターテイメントプロレスも頑張っているんですね。「情けは人の為ならず」って言うんじゃありませんか。私は両方とも行ったことはありませんが一度行ってみたいと思いました。

もう一度、おかわり鑑賞しました。
パワーワードは「時空の揺らぎ」なんですね。実に的確、余り悪いことは出来ませんね。そう言えば、何か企んでいるときの顔は「悪い顔してるね」可子も千鶴も言っていますね。(笑)

某ミニシアターの上映最終日に4度目の鑑賞をしました。今回、改めて可子の表情を追っていきました。場面によって表情の変化が大きく、同じ場所(例えば倉庫)、同じ日に撮影しているのに、この表情の変化がつけられるのはさすがです。上手な方だなと思いました。「侍タイムスリッパー」の山口馬木也さんに匹敵しますね。でも何から何まで対照的ですね。
 大きなタイムスリップ→小さなタイムスリップ
 男臭い一匹狼→かわいい女子二人組
 主人公の暴走を止めるストッパー役が
 沙倉ゆうのさん→立川志の太郎さんなどなど比べてみたら面白さが増すと思いました。(8月22日現在上映館がないのでもっと上映できたらいいですね。)

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ひろ702

4.5 みんな優しいなぁ。プロレス見たくなる。

2025年5月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

癒される

楽しくて、面白くて、優しさを感じられて、プロレス見たくなる作品でした。
木場監督の作品は、いつも楽しく感じられます。
監督と葵うたのさんの舞台挨拶もあって幸せでした。

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USAGInoDANCE

5.0 やや評価が分かれるかもしれないが、インディーズ映画としては高評価。

2025年5月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

今年126本目(合計1,667本目/今月(2025年5月度)11本目)。

 ※ 何をもってインディーズ映画というかは微妙ですが(例えば、侍タイムやベイビーわるきゅーれは最初はインディーズ映画扱いされていたが、現在はそういう認識はされていない)、ミニシアターの中でも「いわゆる」インディーズ映画というのは、監督の方の作品がおよそ10作品程度かつ、大手映画館での放映がないものを指すものとします。

 ※ プロレスはスポーツかという議論に意味はないのでスキップします。

 女子プロレスの観戦でストレス発散をしているっぽい主人公が、ひょんなことから過去にタイムスリップする能力を持ってしまい、それを軸に色々なことをしたり、あるいは解決策を探すというタイプの映画です。ロケ地は川崎市かな(川崎競輪で車券を買うシーンがあるため)?

 ストーリーとしても、プロレスの話はまま出てくるものの、主人公とその突飛な設定(というか、変化か)に巻き込まれる数々の登場人物がおりなすコメディというイメージになりますでしょうか。作品を最後まで見ると、2作品目というか続編があるような記述があったのでそこは楽しみといったところです。

 まぁ、確かにインディーズ映画の雰囲気で安っぽい設定であったり撮影であったりしますが(途中で謎の映像飛びが存在するっぽい。また、エンディングロールが極端に小さくでおそらく前列でないと見えないか)、そこはまぁ、ベイビーわるきゅーれだってそうだったわけであり(「初代(あるいは、「1」)は、極端にセリフが早すぎて聞き取りができず、「~2」はエンディングロールが早すぎて読み取れない等)、そこはまぁ、インディーズ映画やインディーズ映画を多く流す映画館から巣立っていく監督さんや関係者さんもいらっしゃるわけで、極端なもの(作品として成立しない他)以外は基本的は考慮から外す、あるいは採点相場をいじる等しています。

 インディーズ映画に関しては、あまり厳密な法解釈はしないしそれを要求することはしない立場です。

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 (減点なし(0.3?)/寿司屋で店員がマジックを見せる等)

 ※(5/15追記)このシーンって、お寿司屋さんだったかマジックバーだったかご指摘がありました。

 公式のページを見ても…というより公式のページがなく、他の(競合する)評価サイトにも言及しているレビューがないため、以下、便宜上残しておきますが、採点上この部分は除外しました(採点対象にすると0.3)。

 >>ここから、当時の記述

いわゆる「軍艦巻き」で「ツナマヨ巻き」を頼んでいるように、お寿司屋さんかなと思えますが、法的にはこれらのお店は「飲食店」です。そして一般の飲食店は特定客に「接待をすること」は禁止されます。この特定個人にマジックを見せる行為は「接待」にあたり、風俗営業法に触れるからです(日本では、いわゆるボドゲショップ・ボドゲカフェがグレーかな、いうところ(インスト関係、人数不足でスタッフがプレイヤーで入る等は厳密にはまずいのだが、「ルールの説明すらできない」という理論も無茶苦茶なので、あまりに無茶苦茶やらない限り基本的に放置扱い)。風営法上の許可を取れば問題は解消するが、今度は年齢確認を必要としたり営業時間制限がかかるなど面倒なことになる)。

 ※ 「風俗営業法」でいう「風俗」は日本語でいう「風俗」より広い概念です(このあたりの取り扱いは行政書士が得意とするところ)。

 ※ もちろん、店員が特定客に一切の声掛やアクションをしてはいけないという解釈は誰もしない(そう解釈すると会計すらできなくなるし、注文した品を出す等の当然付随する行為までは接待には当たらない)一方、風営法の建前上はまずいです(ただ、この点を厳密につつくのはかなりマニア)。

 もっとも、それが風営法に触れるとしても「いわゆる」風俗(一般的に日本語でいう通常人が想定する「風俗」)でない以上、基本的には警察からは注意も警告もされない(むしろ、マジックを見せる行為に関しては火器を使うことによって火事を起こすと怒られます)のが普通ですが、かといってこの映画で「マジックを見せる」のは本質論的に意味がある一方、その展開を厳密にすると、弁護士か行政書士の監修が必要になってしまうので(このあたりまで気が付く人は超レアか)、低予算とされるインディーズ映画でそのようにコスト増になるようなことをどこまで求めるかという解釈論と違う問題も浮上します。

 <<ここまで、当時の記述

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 (減点なし/参考/タイムスリップで川崎競輪で100円を10,000円にしてお寿司屋)

 おそらく、いわゆる3連単を購入したのだと思いますが、競艇や競輪は組み合わせが少ないので、「いわゆる万馬券」(競馬に限らず、払い戻しが100倍以上になるものを便宜上こう呼ぶ)は「それほど」多くはない模様ですが(投稿時点の5/14の開催を見ても、3連単で130円の超ガチガチ配当から34,000円までバラバラだが、10,000円超えは少ない)、川崎市といえば地方競馬の川崎競馬場もあるわけで(最大14頭立て)、こちらのほうが当然「いわゆる万馬券」が出ることは当然の想定が可能ですが、ここで競輪場が出るのは監督さんの趣味なのかな?(映画内で、この部分が競輪か競艇か競馬か、あるいはパチンコか宝くじか…は本質論になっていない)

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yukispica

3.5 腕ひしぎ十字固め

2025年5月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

「自分のせいで誰かが傷つく」と思うのは自意識過剰というの、なかなか良いとこ突いてる。
低予算オフィス・タイムスリップ物としてはMONDAYSに続く快作かも。

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ひろちゃんのカレシ