「脚本家それぞれの持ち味が楽しめる作品」アット・ザ・ベンチ sow_miyaさんの映画レビュー(感想・評価)
脚本家それぞれの持ち味が楽しめる作品
バラバラのエピソードを重ねながらも、ゆるやかな継続性を持たせて、首尾一貫で締めくくるという構成。
とても好みの映画だった。
ベンチのロケーションがまた絶妙。
目の前に広がる風景を見ると、ゆっくりと景色を愛でるために置かれた訳ではなさそうだし、設定の「取り残された」感が、納得できる半端さ。
けれど、傾いてオレンジ色が強くなった日差しに、何とも言えない寂寥感やほんのりとした温もりを感じて、特別にステキな場所にも見えてくる。
どのエピソードも、それぞれ脚本された方々の持ち味が出ていて、とてもとても面白かった。
エピソード1の生方美久は、やっぱりセリフ選びがとても自然で、広瀬すずは素でしゃべってるのではないかと思わされるほど。
エピソード2の蓮見翔も、そこを突っつくかというセンスがさすが。
エピソード3も、はじめから根本宗子っぽさ全開で、それに完全にフィットしてる今田美桜が圧巻。
エピソード4は、「転」の部分を監督自らが担い、お遊びも楽しみつつ…という感じ。
そして、エピソード5で、再びの生方美久。ワンシチュエーションで、ほぼ動きもない中、普通のセリフの積み重ねで、観ているこちらの頭の中をフル回転で揺さぶってくる見事さ。
とにかく、いいバランスで楽しかった。
色々と味わえてお得感もあり、配信になったら、お酒でも飲みながら、また楽しみたいと思った。
コメントありがとうございました。おかしいところでは笑い声が上がるというのは劇場ならではのよさではありますが、「そうそう」とか「もっとやれー」など言い出す独り盛り上がりまでするに至っては、完全に集中力を削がれてしまいました…
共感とコメントありがとうございます。
脚本家それぞれ、持ち味が楽しかったですね。みんな違ってみんな良かったです。たいへんお得なオムニバスでした。
1と5を一つとして、全話に「(一緒に)お家へ帰ろう」が隠れていたような気がします。
娘さん、おめでとうございます。幸せだけどちょっとお寂しいですね。
うちは全員息子ですが全然気配もないんです。。