最後の乗客のレビュー・感想・評価
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初めてのシネマロサ
階段を下り劇場に入ると、そこは昭和の世界だった。
子供の頃、地元に映画館があり、昔はいつ入っても良くて、出るのも自由。1日何本か母親と観た記憶がある。
その頃の、映画館だった
ざっと50年位前の話…
朝イチ、9:40からの上映。
半分ほど入り。女性多め。
昨日は30度もあり暑い1日だったが、
本日は最高気温が、18度予報
長袖3枚着ていざ出発。
朝は3枚でちょうど良かった
内容は皆さんのレビューを観ていたので
なんとなく最初からわかっていた
どちらかというと、自分は冨家ノリマサさん演じる父親に近い親なので、気持ちが良くわかる
最後あたりは涙涙でした
それにしても、侍タイムスリッパーと最後の乗客、どのような撮影スケジュールだったのかわからないですが、(過密スケジュールではないと思いますが)冨家ノリマサさん、素敵な作品ありがとうございました。
わかるんだけど、
なんだろな、このずっと感じてるモヤっとした違和感は。
たぶんいい話なんだろうけど、なんかそうは感じられずスッキリしない。
自分にとっては苦手なタイプの作品ってことなのかな、きっと😅💦💦💦
僕らは事が起こってから気づく
舞台と時代を初めから把握していないと、途中まではサスペンスなのかヒューマンドラマなのかよくわからない。それでも中盤からは、あの日に対する思いや重みが伝わる。
1万5900人が亡くなったということだけではなく、その全ての人に家族がいたことを忘れてはならない。
同人映画みたい
1時間と短い映画だったが、短さを感じなかった。
伏線が張ってあって、それぞれを回収していくやり方は古典的だけど、見る側には分かりやすい。
3.11を忘れない! は被災者にとってはキツい言葉。3.11を忘れたい! というのは理解できる。
自身阪神大震災で友人を失ったから。単純な物語だけど、グッとくるところがあった。
撮影自体は少し粗雑。タクシーのヘッドライトが三重写しになったり、カメラにゴミが付いていて映像に入ったりしている。
それでも人の心の機微に触れた佳作といえる。
それぞれの想い
ヒューマンミステリーということで、震災に都市伝説をミックスしたのかな?とか、チラシや予告編は感動作っぽいしなぁなど、なんとなく予想はしていたので、やっぱりねと思っていたら、それを超える結末に驚いた。
そういやヒントが少しずつ出てたんだなぁ。
どんな状況であれ家族や友人を亡くしたら、もっと出来ることがあったかもとか、伝えたかったこと、謝りたかったことなど、何かしらの後悔がある。
55分と短い映画だけど、過不足なくまとめられていたと思うし、物理的な辻褄は置いといて、伝えきれない想いに切なくなった。
この映画、誰かが演劇にすれば良い
だいたいこういう映画だろうことは扱っている題材から解っていたが、どう落としどころを持っていくのかは最後の最後まで期待を持って鑑賞した。
(期待を持つというのも違うけれど…)
ほとんどワンシチュエーションの映画。
誰か演劇にしないかな?
そしてあの日から13年。
上映時間55分の自主制作作品。あの日から10年。東北の海沿いの街を舞台にした一夜の物語。忘れてはならない、風化させてはならないという強い思いの反面、その言葉にがんじがらめにされる残された者の苦しみを描く。
今まで幾度となく使われてきた手法で新しさはないけど、あの日日本にいなかった東北出身の監督の複雑でやるせない想いが伝わってきて観て良かったです。自分の名前が刻まれた慰霊碑。受け取る相手がいない手紙。あの日最後の乗客。
2011年3月11日。きっと東北の至るところであのような光景が実際にあっただろう。知らない人の車に乗せてもらった人。知らない人を自分の車に乗せた人。毎年やってくるあの日をそれぞれの想いで受け取り、生きている人の時間は進んでゆく。そしてこれはこの日本に住む限りいつかきっと自分が当事者になる話でもあると改めて思い知らされた。
救われる人がひとりでもいるのなら…
自然災害に限らず、理不尽な事件や事故に巻き込まれ、大きな喪失感を抱き続ける人は世界中にいる。その事実の受け止め方やその後の立ち直り方は人によって違うし、あるいは立ち直るという意味さえ考えることもなく打ちひしがれたままの人だってたくさんいる。
それでも他の被災当事者や関係者などの生き様を知ることで救われる人だってきっといるし、映画や小説などの物語から救われる人だってきっといる。
だからこういう映画が作られる。作った本人だって、それを見てくれる人がいることで大いに救われている。
こんな形でのオマージュなら、シャマラン監督もきっと喜ぶと思います。
多くの想いのひとつとして
毎日の積み重ねた日々に
突然訪れたことに対して
時間の経過に追いついていない
想いをひとつを垣間見ることができました
たくさんの想いがそこにあるのでしょう
その時から
ほんの少しだけでも自分の中に
取り込めたカタチをを映画で
見れて良かったです
あの日あの時あの場所で
ある夜にタクシー運転手が乗せた乗客は…
話が進むにつれて諸々察しがつくと途端にうぅっと胸が締め付けられます。
起きてしまった出来事は計り知れない痛みではありますが、本作は一人ひとりが誰かを気にして思いやっていたことが温かく、心に残りました。
鑑賞後に映画の公式サイトを見てみると、卵おにぎりのレシピが載っていました。味が気になっていたので作ってみようと思います🍙✨
手紙を書こう
タクシードライバーの男性が、夜中に不思議な若い女性と親子を乗せるが車が動かなくなり…そこで話すうちに思いもよらぬ真実が明かされ…といった物語。
題材は何かわかっていたし、そこからの夜中に現れるという若い女性…とくれば、結末は粗想像がつくし、あとはそれが誰なのか。ドライバー?娘?親子?或いはタケちゃん?…の考察になっていくと思ったが。
想像以上に胸が締め付けられる作品。
ロケーションも良いですね。ちょっと先に大きな通りがあるのに、世界の何処かに取り残されたかのような寂しさ、侘しさを感じられる場所。この雰囲気すごく好きです。
成程、東京にいた以上、完全な当事者でないワタクシなどからすれば「あの日を…」となんとなしに言ってしまいがちだが、忘れたくない人、忘れたい人、あの時自分も…と思う人もいるのだな。
改めて、当事者の本当の気持ちに寄り添うことが大切なのかなと思わされた。
そして、最後タケちゃんにお願いしたことってなんだったんだろう。鈍感な私には気付けなかっただけ?
兎に角、淋しげな雰囲気が織りなす、哀しくも温かい掘り出し物作品だった。
おとーさんはつらいよ
こんな事書くと怒られるかも知れないが、娘を気遣ってよかれと思った言動と娘本人の思いとが食い違うなどとは全く想定していないお父さんが、それに気付いたときには既に手遅れだった、という悲哀が震災の記憶より印象的だった。
真摯な作品に人は感動する
「侍タイムスリッパー」での好演が記憶に新しい冨家ノリマサさんが出演されているということと、東日本大震災にも触れるお話しでもあるので、宮城県民として観たくなりました。
やはりあのサイレンの音は、聞くだけで心がえぐられる思いがする。あの日あの時、家族が心配で心配で、仕方がなかった人が大勢いた中で、どのくらいの人たちが無事に再会することができただろうか。そこまで複雑な脚本ではないけれど、シンプルだからこそ伝わるものがあるし、海外で賞を獲ったのはそこが響いたんだと思います。物語を注視していれば節々にサインがたくさんあるので、私は彼女の初めの方の台詞で「あ〜そういうことか」と早々気づいてしまいましたが、一緒に行った母は驚いていました。
短編で出演者も少なく如何にもミニシアター(自主映画)の雰囲気そのままでしたが、真摯に描かれた作品に良い余韻に浸りました。娘さんの最後の顔が凄くいいですね。そして冨家ノリマサさんの笑顔にも、ますます好きになりました。
東日本大震災。。
東日本大震災がテーマで、宮城県が撮影地だったんですね。
ほぼ、予備知識無しで見に行ったので、見ていて気付いた。
最初は福島県での話かなと思っていると見た事のある駅が出てきたし。(荒井駅)
実は、この映画の予告を映画館で見ていたのを覚えていた。
一瞬見ようか考えたけど、その時は時間が合わず見る事はなかった。
その映画館とは今年3月末で閉館したチネ・ラヴィータ。
チネ・ラヴィータの単独上映から始まって、世界で様々な映画賞を受賞して日本での凱旋上映。
そして、日本全国での公開、凄い話ですね。
映画を見る前はこんな話もまったく知らなかった。
終盤、見ていた観客を裏切る事実が分かる。
この一つの裏切りで、グッと映画が良くなったと思う。
東日本大震災で亡くなった人々の無念さが見ていて伝わってきた。
震災当時、仙台で働いていた私、当時の事を思い出しましたね。
約一週間電気が止まり、都市ガスだったため一か月近くはお風呂に入れなかった。
毎日レトルト食品を食べながら、会社に行って後片付けをしてました。
しばらくして、神戸市と背中に書かれたツナギを着た人達がやってきてガスが復活した時にはホント嬉しかったのを覚えている。
私の直接の知り合いが死ぬ事は無かったけど、知り合いのご家族が亡くなったり、仕事でお世話になった工場で働いていた方が津波で亡くなったという話は何度か聞いていた。
そんな記憶もあったので、亡くなった方達の無念さを感じ、当時の事を思い出したんですね。
主演の冨家ノリマサは、前日にmovix仙台で見た『侍タイムスリッパー』にも出ていた。
この映画も自主製作との事。
監督、カメラマンも宮城県出身。
主演の女の子も元AKBで宮城県仙台市出身。
宮城県に住む人には是非見てもらいたいですね。
今年は『ぼくが生きている、ふたつの世界』も宮城が舞台だったし、宮城の映画シーンが盛り上がってますね。
東北大震災をテーマにしたファンタジー 。記憶を風化させない、そして広く世界に知らせることも映画の役目。
よくある深夜タクシーの女性客の幽霊話に端を発し、母娘の二人連れまで同乗することになるが、果たして彼女達の正体は?目的地の意味は?タクシーはどこにたどり着くのか。
震災の記憶を風化させないために製作された映画。
短上映時間で世界の人々に広く知ってもらう役割も。
その日、犠牲になった数多くの人たちには、もちろんそれぞれの想いがあったはず。
エンドロールの写真のように。
しかし、生の声、ドキュメンタリーに限らず、フィクションとしても象徴的に想いを残すことにも意味がある。
また、残された者の想いと、これからの一歩についても静かに語る。
「侍タイ」に続き、今年は冨家ノリマサの当たり年ですね。
ハシゴのついでに観るつもりがこっちがお目当て作品だったりして(笑)
最近は意味なくムダに長くて寝落ちする作品も増えてきた中で、半分の1時間でドキドキと、ウルウルと、ほっこりといろんな感情が楽しめるメチャクチャいい作品です😭
主役(だったのね)の女の子もいい感じの演技だし、冨家ノリマサさんは侍タイムスリッパーに続いてのメチャクチャいい作品に出演と今年が当たり年なのかもしれませんね😅
ギバちゃんと磯村君のハシゴついでに観たんですが、2作品のレビューを見る限りはこっちが本来の目的になるかもしれません(笑)
誠実で前を向いた映画
これほどしっかりと「アレ」についての映画だとは知らなかった… 正直、そこについてはある程度知った上で観たかったです。
そのうえで、「アレ」にまつわる人々の想いのようなものをキチンと回収する映画のようには感じた。
ただ少々説明過多だし、もう少し言葉にしなくても伝わるようなやり方があったんじゃないかとは思う。
すべてを台詞で説明することで、なんというか「揮発する想い」みたいなものがあるんじゃないかという…
個人的には、舞台の方が映える物語のような印象を受けたが、誠実で前を向いた映画だった。
わずか55分の小さな自主映画
深夜のタクシーで偶然重なりあう乗客たちの人生と目的地で彼らを待ち受ける予想外の出来事を描いたヒューマン・ミステリー。
との事なんですが、どんな話か開始数分で分かると思います。
この映画と似たような話を聞いた事があります。
ネタバレになるので詳しく書きませんが、個人的には特に響かなかった。
映画館のポスターで知って、世界の映画賞席捲と書いてあるし楽しみにしてたんだけどな…
もっと違う、もっと凄い、のを期待してた。
60点ぐらい。
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