「【柔らかな色彩遣いの魔術師、山田尚子監督が描くラヴ・ファンタジックアニメーション。「きみの色」アーリーバージョンの様にも見える作品。】」Garden of Remembrance NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【柔らかな色彩遣いの魔術師、山田尚子監督が描くラヴ・ファンタジックアニメーション。「きみの色」アーリーバージョンの様にも見える作品。】

2025年5月2日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

幸せ

癒される

ー ご存じの通り山田尚子監督作品の大きな特徴は、柔らかな色彩遣いの巧さである。
 更に、「リズと青い鳥」での繊細な音遣い、「きみの色」でのテルミンも入れた演奏シーンを見ても分かるように、音楽にもこだわりがある。
  今作でも、一人の女の子の毎日の朝の食事シーンを描きながら、且つての恋人との思い出が綴られるのである。
  その思い出のシーンに、エレキギターのディストーションノイズが被って行くところは、何となく”My Bloody Valentine"のシューゲイザーの傑作「Loveless」を思い出す。
  久しぶりに、”My Bloody Valentine"が聞きたくなった、ラヴ・ファンタジックアニメーションである。ー

NOBU