「棚は高いと取りにくい、低いと頭にご用心」大きな玉ねぎの下で Mr.C.B.2さんの映画レビュー(感想・評価)
棚は高いと取りにくい、低いと頭にご用心
3月9日(日)
割と評判が良いが「アイミタガイ」の草野翔吾監督だと知らなかった。気が付いて観ようとしたら東京の上映は終了。調べたら土・日曜のみ夜1回だけ丸の内TOEIで上映有り。日曜に駆けつける。
丸の内TOEI2で「大きな玉ねぎの下で」を。
東映本社移転・東映会館再開発のため、1960年に開館した丸の内東映は今年7月27日に閉館する。
昔は1階は東映封切館、地下は洋画ロードショー館(丸の内東映パラス)だった。
「悪魔のいけにえ」を観たのはここだったか。最近では「あまろっく」を観た。
20年前に丸の内TOEI1、2になった。
築65年、有楽町の映画館がまた消える。
閑話休題
40年前の爆風スランプの曲「大きな玉ねぎの下で」にインスパイヤされた二つの武道館コンサートのチケットをめぐるラブストーリー。
1989年1月8日(月)爆風スランプ ―1989爆風伝説― 武道館ライブチケット
日本武道館 2階南A列31番 開演18:30 ¥3,000(チケットぴあ藤沢駅前店発行)
字がきれいな虎太郎は、同じ放送部の友人大樹のペンフレンド明日香への手紙を代筆して名前と住所も自分のものを使用している。
大樹は、明日香と爆風スランプのコンサートに行くため校内放送で寄付を集め武道館コンサートのチケットをゲット、虎太郎が明日香に郵送する。
しかし、前日に天皇陛下崩御でコンサートは中止に。虎太郎は慌てて速達で中止を伝える。手紙には「必ずまた会おう。大きな玉ねぎの下で」と書いた。速達がちゃんと明日香に届いて伝わったたかが分からない。
虎太郎はチケットを手に武道館に向かうが、実は明日香名義で虎太郎と文通していたのは今日子だった。
虎太郎は武道館前で明日香を待つのだが…。
―35年後―
2024年3月1日(金)
A-riスペシャルライブ武道館!チケット
日本武道館 2階スタンド 南A列30番 開演19:00 ¥7,700
大学4年の丈流は友人喜一の就職内定祝をするが、丈流の就職はまだ決まっていない。喜一は店で倒れてしまう。隣席にいた看護師見習いの美優の適切な応急処置で喜一は助かる。
丈流は、昼はスイーツの店、夜はバーになる「Double」でバイトをしているが、共用品や忘れ物等の昼の店との連絡帳で顔の見えない相手との交換日記のような連絡が始まる。
母が入院している病院で美優と会うがぶつかってばかりで折合いが悪い。
喜一の計らいで美優と食事をする事になり、その後行った中野サンプラザ近くの飲み屋で好きなシンガーがA-riで共通している事が判りちょっと仲良くなる。
昼の「Double」の近くを通りかかった丈流が店を覗くと昼のスイーツ店をやっている紗希の姿を見かけ、連絡帳の相手は紗希だと思う。喜一のお節介で女性の名前がサキ、既婚でない事が判る。連絡帳でお互いがA-riのファンだと判った丈流は武道館コンサートのチケットに当選し、1枚を連絡帳に挟んでサキに贈る。しかし、チケットを受け取ったのはサキではなかった。
受け取った相手が誰かを知った丈流はチケットを手に武道館前で相手が来るのを待つのだが・・。
40年前の曲を基に、二つの武道館コンサートのチケットにまつわる話を上手くまとめて、しかも35年を跨いでその話が見事にクロスしているのが絶妙で素晴らしい。
「アイミタガイ」でもそうだったが、人と人との繋がりが何処かでまた別の人と繋がっている。丈流の父と母と美優、DJ、救命救急士、おっと喜一もか。自転車もだな。
店の名前がダブルって言うのもね。
後で予告編等の映像を確認したら、35年を跨いだ武道館のチケットは同じ席だった。
2階南A列、女性が30番(丈流がサキに送ったチケット)、男性が31番(武道館前で虎太郎が手にしていたチケット)。
ツッコミどころとしては、大樹は35年後に文通していた明日香の住所が判るのに、友人の丈流の住所は知らんのかい。
鎌倉から武道館は遠いぞ。チケットを取りに行ってそれから武道館へ、それも自転車?
丈流の就職は一体どうなった?
私が武道館のコンサートに行ったのはABBA、加山雄三、ジョン・デンバー、キース・ジャレットかな。あとはプロレスだ。
おまけ
私の前列右側で観ていたのはサンプラザ中野くんのようだった。声はかけなかったが、あの頭で真っ赤な服を着ていた(サングラスはしてなかった)。いくら銀座でも芸能人でなきゃ真っ赤な服着て映画観に来ないよ。
Mr.C.B.2さん、コメントありがとうございます。・_・
>もりのいぶきさんは山形ではなかったですか?
ワタクシ、生まれも育ちも葛飾柴又…ではなくて@▽@
生まれ育ったのが山形で、いまは仙台暮らしです。
東京でも数年間暮らしまして、その際に東京の映画館に
あちらこちらと行きました。(14~5箇所?)
丸の内TOEIもそのひとつです。・_・
>丸の内TOEI では昭和百年映画祭
サイトを覗いてみました。
いや~昭和の香りが漂うタイトルが揃っていて、タイトル
見てるだけでも楽しくなりました。・▽・
大きなスクリーンで観たい作品としては
「二百三高地」 それと 「大魔神」
あたりは見てみたいかも。 です。@▽@
共感&コメントありがとうございます。
ネタバレしないようにレビューするのって難しいですよね。
でも、本作はネタバレを聞いても、自分の目で観ないとわからないし、観れば絶対楽しめると思います。
サンプラザ中野くん は なかなか真似できないですね。スキンヘッドはできても あのガタイが無いと。
有楽町の映画の灯火が消えるのは 残念すぎます😢。帝劇も消えましたし😢イイねありがとうございます😊
Mr.C.B.2さん、共感とコメントありがとうございます。・_・
丸の内TOEI は行ったことがあります。
もう10年近く前の「無伴奏」。
公開初日に観て、劇場から外に出たときに
「どうでしたか?」と
インタビューされたので記憶に残ってます。
無伴奏以降、行っていない気がするのですが…。
閉館ですか。@△@アララ
一度でも行ったことの有る劇場の閉館、寂しいですね。
ありがとうございます。個人情報か…確かにそうでしたね。現代は色々厳しいですね。
丸の内TOEIの閉館は私も気になってまして、最後に一度は行こうと思ってます。直近では間宮君の「破壊」をここで見ました。そういえば、新宿にもTOEI パラスがありよく行ってました。久々に聞いた名称です。