「そして僕は途方に暮れるという映画では、EDロールは大沢誉志幸歌唱だった。」大きな玉ねぎの下で 病人28号さんの映画レビュー(感想・評価)
そして僕は途方に暮れるという映画では、EDロールは大沢誉志幸歌唱だった。
新バージョンだという事でミソがついたが、本人歌唱だったので、特に突っ込む事は無い。
まぁ、久しぶりに役者やっていたが、香里奈は演技の仕方を忘れてしまったようだったり、あのキンキン声の五月蝿え女優はエラ削る前に声帯をKABAちゃんみたいに治せと思ったり、クズ野郎を演じさせたら敵なしの豊川悦司の親父に主人公が喰われてしまい、トヨエツ劇場だったりと、これくらい思いつくが、大沢誉志幸のEDロールは最高だった!
さて、この映画。昭和時代の文通する男女と、令和時代の男女が、文通で盛り上がってしまい、武道館のたまねぎの下で会う約束をするという話しが同時進行する。
令和時代には、文通なんてあり得ないので、男女の連絡手段は、昼と夜で営業内容が違うBARでの連絡帳なのだ。最初は、トイレットペーパーの補充などだったが、何か盛り上がって、asmiという歌手の事が二人とも好きという事で、一緒にコンサートを見に行く約束をする。
このasmiを不自然なくらいエピソードに入れているのがこの歌手を売り出す為の映画だったのか?サブスクでアルバムを聞いたけど、CHARAの偽物としか思えない。
普通に二人の連絡帳の話しにすればいいものを、病院で知り合う新人看護師と若い兄ちゃんの話しが間に挟まれてややこしい。
で、文通って、文化を知らないケータイ世代に教えるが、昔の雑誌には、今じゃ考えられないけど、雑誌に自分の自宅の住所を晒して、文通相手を探すという文化があったのです。
俺の場合は、ファンロードというアニメ漫画を取り上げる雑誌でした。実際に会った事があったが、特に進展する事はなかった。
で、過去パートは爆風スランプがお互いに好きだという事がわかる。
で、この二組が武道館で会うまでのすれ違いが、クライマックスなのだが、過去編は交通手段が、スクーターだから行けなくはないだろうがぁー!?
で、現代パートで女の子が店長役のチャリを借りて爆走するのだが、関東住みなら誰でも分かる事だが、あの距離は自転車で行くなんて有り得ないからな?
でだ?この二組が同時進行で会えるか、会えないかのドタバタが展開している時にバックで流れるのが、本家爆風スランプの、大きな玉ねぎの下で、だったのだが...、
な、何か、嫌な予感がする...!
と、そして映画が終わり、EDロール。バックに流れるのは、asmiの気の抜けた声で、あの玉ねぎの下で、が流れる...。
おい、おい、おい、監督さんよぉー? ここは、爆風スランプじゃないのかよー?この、ふんにゃか、ふんにゃかしたカラオケレベルの歌手に歌わせるんじゃねーよ?
ここで、爆風スランプを流さない意味ってあるか?テメェには偉大なるアーティストに対するリスペクトがないんじゃねぇのかよ?
アイミタガイの脚本に、何も指摘しないとことかで分かるが、作家性に欠けるんじゃあーりませんか?
※ 注 アイミタガイは監督が脚本を書いていたw
とゆーわけで、この映画!若手歌手asmiを売り出す為に作った映画です。散々、宣伝に利用された爆風スランプが可哀想になります。
見るな!絶対に見るな!?
あー、また、つまらん映画を斬ってしまったでござる。ニンニン!!