劇場公開日 2025年2月7日

「心揺さぶられる素敵な映画。」大きな玉ねぎの下で まつこさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0心揺さぶられる素敵な映画。

2025年2月9日
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鑑賞方法:映画館

別に私は評論家でも無いし映像業界の人でも無いし映画マニアでも無いし学も無いし、まぁ本当に何も無いから、私の意見に左右されなくて良いんだけど…。この映画、数ある名曲を実写映画化した系作品の中で、初めての成功作品だと思ってる。技術的な面とかヒューマンドラマとしての質だとかよく出来た構成だとか一人一人の等身大として描かれた人物面ができてるのかだとか、一旦そういうものはその辺に置いといて…
「心揺さぶられ度」★★★★
「キュン度」★★★★
「面白いなぁ度」★★★★
「号泣度」★★★★★
「恋を応援したくなる度」★★★★★
「この歌を更に50倍位好きになった度」★★★★★
こんな感じでした。
だってさ…漫画実写作品は大抵原作ファンから失敗だとか言われつつも、母数多いから成功パターンも割と沢山あるけど、名曲を元に実写化した系作品って…ほぼ成功数0.000....じゃなかったかなぁ?(満遍なくは観てない)
その歴史がある上で今作でしょう。
そりゃ、ベタな展開とか無理矢理の設定だとかラブコメの王道的なところとか先の読める展開とか言いたい事はあるんだろうけど、映画って結局観終わった後に「あ〜面白かった」「あ〜感動した」「(数日後…)まだ思い出しちゃうな」→こういう感情が大事な媒体だと思うから、それでいけばめちゃ良い映画だったよ。
これまでの名曲を実写化した系映画は、歌は良い歌なんだけどな…この内容で良かったんだろうか、アーティスト達はどう思ったんだろうか…とひやひやしちゃうのがあまりにも多くて…。名曲系映画が永遠に背負うカルマなんでしょうとまで思ってた。
とは言えこの映画は、果たしてサンプラザ中野はどう思ったろう?とか思わず、めっちゃ良い映画やん!が先行したので、めっちゃ良い映画だったんだと思ってる。(パンフでは中野くん、号泣したって言ってた。それ見て私もまた泣きそうになった)
ひとつひとつの設定はドラマ的な漫画的なところが多々あれど、それぞれ面白くて観入っちゃいました。あと私の好みの問題で、文通とか言葉とかから始まる恋がかなり好きってのもあります。結構憧れが強いかも。それも今作の女性陣がまた…桜田ひより、伊東蒼、最高ッッ…!!!この2人大好き…元々大好きだけどもっと好きになった。この2人以外のキャストも良かったよ、諸々の設定も、「大きな玉ねぎの下で」という名曲を映画にする上で素晴らしいキャスト・設定だとも思ってる。
私の好きなシーンが沢山あって、ラストシーンはもう言うまでもなくなんだけど、それ以外の、昔の恋ターンで、友人の代筆でせっせと手紙を書く虎太郎の机に向かう後ろ姿とか、あと現代の恋ターンで、酔っ払った2人がほんとに楽しそうに笑顔で歌うたってるシーンとか…え?なんで私こんなにハマっちゃってんの?って幽体離脱した自分が少し上の方で驚いてんだろうなってぐらい物語にハマってくのを感じながら各素敵シーンを夢中で観ちゃってた。
名曲を実写化した系作品に裏切られ続けてそれでも今回は信じたい…でもどうしよう…って思ってる人いたらちょっと観てみて欲しいなあ。
この映画は、脳みそで観るんじゃなくて、心で観て欲しい。素敵な音楽と共に。

まつこ