劇場公開日 2025年2月7日

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大きな玉ねぎの下でのレビュー・感想・評価

全138件中、1~20件目を表示

3.5職人たちがつむぐ、珠玉の物語

2025年2月11日
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鑑賞方法:映画館

 現代はパソコン、スマホ全盛。手書きをしなくなったと言いつつも、職場や家で、メモを書き残す場面は今もある。走り書きだから、字が雑だったり言葉の並びが適当だったりするけれど、受け取ると何となく捨てられない。そうやって放っておくとどこかに紛れ、ふと見返したときハッとする。単なる紙切れなのに、メモはちょっとしたタイムカプセルだ。
 本作の予告を何度となく目にして、聴き慣れた曲を耳にするたび、少し気恥ずかしく、勝手に敷居を上げていた。良い曲だけれど、まっすぐ過ぎて甘すぎて、少し苦手だった記憶も邪魔をした。たまたま時間があったから、と自分に言い訳しながらの鑑賞。どうしてどうして、これはなかなか!と、暗闇の中でほくほくした。
 主役のふたりを結ぶのは、メモの連なりのような引き継ぎノート。手書きの文字やマークが、彼らをつなぐカギとなる。出会いが最悪な性格正反対の男女が、少しづつ距離を縮めたところで、仲を引き裂く大事件が勃発!という、ラブコメ定石の物語運び…と思いきや。手紙で心を通わせあった、親世代のエピソードが重なり、絡まり合う。おかげでぐっと深みが増し、おのずと惹きつけられた。
 過去パートは、80年代ファッション、ファンシーなレターセットに青インクで書いた手紙、ラジオから流れるヒット曲…と昭和満載ながら、あざとさは感じない。時代は様変わりしても、手紙をもらえば心は浮き立つし、さまざまなツールによるラジオへの投稿も健在だ。一見古臭く煩わしい過去が、波のようにきらめく今につながっていることを、声高にならないよう描いている点に、好感が持てた。
 さらに、若い主人公たちを取り巻く大人たちが、それぞれに魅力的なところもいい。いつかこうなりたい、と思わせる。加えて、ここに繋がるのか!という幾つもの伏線も心憎い。タイトルにも繋がる伏線にもにんまり。こんもりと盛られたみかんも、実は…というのは考えすぎだろうか。
 草野翔吾監督は、「アイミタガイ」に続き、心に残る素敵な作品を世に送り出してくれた。エンドロールには、脚本は高橋泉、音楽は大友吉英(敬称略)…と、なるほどと思うお名前が続々。気恥ずかしさを乗り越え、踏み出してよかったとつくづく思った。
 帰り道、心は自転車!と、ざくざく歩いた。雪が解けたら、力いっぱいペダルを踏み込み、思いきり走りたい。

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cma

4.5甘酸っぱい思い出

2025年5月5日
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泣ける

笑える

幸せ

主役の二人の恋愛話だとは承知していたが
他の展開は予想していなかった。

平成に変わる時の自粛時代
私には会社が休みになること、テレビが退屈な番組ばかりでレンタルビデオ店が大繁盛したことの記憶しかない。

その瞬間、こんなお話があるのなら…って思いで鑑賞しました。
良い映画でした。

P.S. 飯島直子さんの配役、爆笑しました。

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takichi

4.5いい話だ🎵😌

2025年4月28日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

幸せ

癒される

無駄がない。配役も素晴らしい。大きな事件はなにも起こらない、舞台も広がらない、でも心の芳醇は無限に広がっていく❗いい話だ🎵😌本当にいい話だ。良くできている!お勧めである。大泣きはしないがいつのまにか目に涙が浮かぶもそんな話である。悲しみの要素も愛でてくれる、そんな話である。こう言うのが愛の映画と云うのだろうな🎵😌エンディングも最高の作りである。これぞ愛の映画のエンディングです。こんなにも古典的でこんなにもベタな恋愛映画こそがきっと誰もが求めるものなのだろうなと思う。時空を越えて血縁と云う遺伝子の循環で僕たちの愛は育まれているのだ、そう実感する映画であった‼️

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mark108hello

3.0ティーンウケする恋愛映画の、気恥ずかしさの正体。

2025年4月27日
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鑑賞方法:映画館

幸せ

昭和から平成初頭くらいまでは、
文通相手を見つけるために、専門雑誌に住所を公開していた。
当時の日本人は、何かのネジが外れていた事を表す一事例だが、
それでも治安秩序が、一定の範囲内で治まっていた事の表れでもある。

今日もまたオードリー若林のネタ話を注入。
平成の恋愛指南雑誌「ホットドッグ・プレス」を、
古本屋でゲットした事に端を発した平成リバイバルが、若林の中でマイブームを起こし、
高校時代のアメフト雑誌ゲットを目標に、「古本屋の街」神保町へ馳せ参じた若林。

そこのスポーツ雜誌専門店で、
母校日大二高のアメフト試合記事が掲載された雜誌を手に入れたら、
なんと、対戦相手が錦鯉の渡辺さんが所属する、日大一高だったらしい。
なんともエモい芸人達の青春回顧エピソードだったわけだが、
この雜誌にもまた、試合録画のビデオテープを求める、
交換所的な役割を果たすために、住所を晒す者が数多存在してたというのだから、恐れ入る。
私も、同様の目的で神保町に足繁く通った時期があった。
80年代のプロ野球選手名鑑入手の為だ。
最初は本の入手だけが目的だったが、80年代の選手名鑑は、選手の住所も公開されている事に途中で気づき、
目的が変わってしまったのだ。

恐ろしいプライバシー意識の時代なのだが、
映画の話に戻すと、プライバシーへの興味以上に、
文通相手という、人との出会いを多くの人々が欲していた、という事なのだろう。

物語の縦軸が2つあり、
昭和の文通相手との物語と、令和の仕事上の業務連絡帳を通したペンフレンドとの物語。

主の物語は令和の方で、ペンフレンドとしては互いを思いやれて、素敵な関係なのに、
現実では、実は顔見知りの仲でギクシャクした関係でありつつ、
2人ともペンフレンドの相手だと全く気づいていないという初期設定。

そこから話が進んで、恋愛ストーリーの展開があって、
日本武道館という目標が用意されて云々かんぬんと続いていくのだが、、、

恋愛物語としては、普通の恋愛話で可もなく不可もなくだったが、
なんというか、10代20代の恋愛脳というのは、
脳内の95%がそれで独占されている感じがして、
瞳を凝視したら、赤色ハートマークが見えちゃうような「おめでたさ」があり、
傍から見ていてやっぱり恥ずかしい心地になる。

頭ん中の「空っぽさ」というか、「お気楽さ」が透けて見えるのは、
それはとてもピースフルな環境で、幸せな事で、結構な事なんだけれども、
同時に、膝下までしか水に浸らないような、浅いプールでのお戯れにしか見えないので、
そのプールでのお戯れって、果たして水泳と呼んでいいのかしら?
みたいなシラケを感じる。

泳げない大人が、深いプールに怖くて入れず、
ずっと浅いプールで幼児達と一緒にいるのを、傍から見ている時のあの感じ。

当人が楽しければそれでいいし、泳げない人を無理矢理深いプールにぶっ込むのも、
ハラスメントだからするつもりもないが、
子供用プールで戯れてた大人が、
「あ〜今日はめっちゃ泳いだなあ〜。水泳って疲れるよなあ〜。」って呟いてたら、
やっぱりそれはそれで、見ていて気恥ずかしさを感じる。

10代20代にウケてる恋愛映画、
脳内の95%が恋愛で埋め尽くされてる人々の恋愛映画って、
つまりティーンウケしそうな恋愛映画って、
そういう「おめでたさ」が気恥ずかしく感じるので、
青春映画でも、恋愛に大きく寄せて来られると、ちょっと抵抗感がある。

大前提として、プールに大きいも小さいも、浅いも深いも無いのだけれどもね。
ただまあ、なんというか、つまりその、
おめでて〜なって話。

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ソビエト蓮舫

4.0切ない

2025年4月27日
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甘酸っぱい思い出が蘇る

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yasu

5.0「ただの偶然」なんて本当?人を想うことの尊さ

2025年4月9日
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泣ける

笑える

幸せ

良作だった。
ヒット曲をベースにした映画なんて、歌詞をなぞるにせよ着想を得る形にせよ、概ねロクな作品にはならないイメージがある。だから興行成績も振るわなかったのだろうけど、見逃すのは勿体ない。

テーマは原曲の通り「人を想うこと、会いたいと想うことの尊さ切なさ」なんだけど、裏テーマとして「偶然って何なんだろう」ってこともあると思う。

レビューサイトの感想の「イマイチポイント」として「偶然が多すぎる」「その偶然を伏線回収する流れは上手いけど、やりすぎでは?」というのがあった。「そもそも物語なんてそんなもの」と割り切れる人は良いが、気になる人も出るくらいには確かに偶然が多い。主人公の2人が出逢う偶然、その周辺の人物に関する偶然。「ご都合主義作品じゃないか?」と身構える人もいるだろう。

でも、冒頭が主人公の「全ては偶然だよ。『自分の意思で選択』とか思い込み!」くらいの拗ねて斜に構えた薄っぺらな演説から始まるのに対して、作品は最後にキッチリと回答を用意してくる。その点からも製作者が「偶然だけじゃないよ。相手を想うことが何かを呼び寄せるんだ」くらいな「意思での選択」を持って「偶然」を使った物語を描いたんだろうなと思った。

映画内、令和パートと平成パートがあり、それぞれに恋愛模様が展開される。何回か行き来するので、どちらの時代か認識するのが多少難しいが、「2つのパートがある」と理解して見れば何とかなるはず。

上映は早々に終わってしまった様子。さすがに「配信サイトに新規加入してでも見て欲しい」とまでは言えないけど、使ってるサイトで配信開始したら、十分追加料金を払ってでも見る価値はあると思います。ぜひ、お勧め。

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はま

5.0学生時代を思い出した

2025年3月29日
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幸せ

曲も懐かしいし、鑑賞後に何度も聴きました。
文通もしてたなと懐かしく思い、共感できる部分が多かったです。

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コタロー

4.0ラブストーリー豊作年に埋もれてしまいがちな心温まる良作

2025年3月25日
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あおねる

3.5大変面白く観ました!

2025年3月23日
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komagire23

2.5期待していなかったけれど思ったよりも良い映画

2025年3月21日
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楽しい

期待していなかったけれど、思ったよりも良い映画だった。
爆風スランプの「Runner」がヒットした1988年及び1989年と、30年後の2018年頃(多分コロナ渦前)の恋愛模様が交互に描かれる。

ダブル主演の神尾楓珠さんと桜田ひよりさんは各々の役にハマっていると思う。
桜田さんは、間の取り方や息づかいが人気女優の誰かみたいに感じる時が多々あった。

エンディングは、ハッピーエンドというよりも、改めての出会いみたいな感じで、コテコテにならずに良かった。

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ねこたま

4.0良作

2025年3月11日
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鑑賞方法:映画館

想定していたよりずっと面白かった。
現代も良かったが、特に親世代が懐かしさもあり良かった。
ただ2世代分の恋愛が盛り込まれているため、現代の2人のエピソードが少し弱く感じた部分もあった。

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ひろ

4.5棚は高いと取りにくい、低いと頭にご用心

2025年3月10日
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楽しい

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Mr.C.B.2

4.0アナログな出逢いもいいかもね

2025年3月10日
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気持ちの微妙なすれ違い、勘違い。コレがアナログな出逢いのいいところでもあり、もどかしいところでもある。昔は良かったとは単純に言えないけど、マッチングアプリに疲れたらこういうのもいいかも。

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ひろ702

3.0歌の力

2025年3月6日
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naichin

4.0ノスタルジックな気分になれる、とっても素敵な作品でした〜~

2025年3月3日
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楽しい

幸せ

手紙とか日記って、言葉だと言えない事もスラスラ書けちゃって、後から読み直すと恥ずかしいってこと、昔よくあったなぁ🧡
爆風スランプの名曲、聴いたの何十年振りだろ😆いや〜ノスタルジックな気分になれるとっても素敵な映画でした~‼️

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タモン

4.5生まれちゃったんだからから、生きないとね

2025年2月25日
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泣ける

中高生の頃コレらを聴いてた中高年には、絶対ささる!始まってすぐにウルウルしてた。

カバーの音源も切なさ醸すイイ雰囲気なんだが、学生時代に聞いてた中野くんの声が涙を誘う。

ストーリーも上手く絡んできて、スッキリ回収してて、かなり秀作と感じた。
後で調べたら中村航原案と、なるほど納得。
もっと評価されて、もっと話題になっても良い作品だ。

懐古主義では無いが、昭和から平成に移るあの頃を少しずつ甦させられた。

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奇妙鳥

令和の話も昭和の話もとても面白い。だけど、べつに令和と昭和をシンクロさせなくてもヨカったんじゃネ?とは思った。わ~ぷ有り (^^)。

2025年2月25日
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マサヒロ

3.5良かったです、が地理的にはどうなの?

2025年2月25日
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幸せ

役者の演技もよく、特に桜田ひよりがとても魅力的でした。
あまり伏線回収にこだわるのは好きではないが、今作ではわざとらしくない伏線が上手く機能しており、そしてあまりにも都合の良い偶然のてんこ盛りも違和感なく受け入れられました。

基本的にはいい映画だったのですが、ただ地理的・物理的距離については、もうちょっと詳しく、そして納得出来るようにして欲しかった。
鎌倉・三浦、かたや通学出来ない距離と言いながらも、片方は研修で鎌倉まで通勤している。
そして、武道館と秩父はさすがに原付バイクでは難しい。どれくらい掛かったのか、時間的説明が不足していたのでは。

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だっちょ

4.0出来の良い作品だと思う。でも・・

2025年2月23日
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鑑賞方法:映画館

出来の良い作品だと思います。でも、お客さんいなくて貸し切りでした。
自分の感覚が世間と違うのかな?でもここでも評価は高め・・
2つの時代を丁寧に描いていて、伏線も適度に配置されて、主演2人の演技も良いのに・・

曲が今一つ有名じゃないせいなのか?
昭和の終わりを体験した高校生も現在は50を超えて映画に縁遠い世代だからか・・
文通を通した交流を若い人が理解不能だからか・・(確かに個人情報の点で今じゃ考えられないね)

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お抹茶

4.5ホントによかった

2025年2月23日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

桜田ひよりがホントに可愛かった。大好きな曲からの歌詞からの映画化で、期待して観に行ってきました。ストーリーもキレイでホントに感動できました。

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もりちゃん
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