ファーストキス 1ST KISSのレビュー・感想・評価
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感想が難しい作品、結婚をしている人が見ると、色々内省できる作品です。
タイムトラベルの話において、世界線を超えられないという韻は、きちんと踏んでいました。「シュタインズゲート」という作品を観てから、この作品を観ると、実現しようとすることのハードルの高さがよくわかるかと思います。
さて、この話の肝は、タイムトラベルではなく、夫婦仲です。
夫婦である人が、この作品を観ると、心にセリフがグサグサと刺さっていきます。
どういう過程を得て、夫婦仲が冷めていくのか、そしてどういう会話が交わされることで
夫婦のすれ違いが発生するのかが、リアルに展開していきます。
正直、観ていて、内省しました。
この脚本を書いた方は、たぶん、結婚をしている人(調べていませんが)
そうでなければ、こんなにリアルな、夫婦仲の冷める過程を描けないと思います。
特に劇中で物凄く刺さった言葉に
「恋人どおしは、相手の長所を見つけあい、夫婦は相手の欠点を積み上げていく」
がありました。
ほんとそのとおり、と思い、これはやめていかなければと、こちらも内省しました。
ストーリーは想定していたのと違い、色々不満がありましたが、
松たか子さんの素晴らしい演技と、相手役の爽やかな見た目に、きっと癒されるでしょう。
松たか子さんの演技(間合いやちょっとしたセリフ)は、昔のドラマ「ラブジェネレーション」を思い出しました。
やはり、とてもいい女優さんですね。(最近では俳優さんですかね)
それにしても、15年前の見た目と15年後の見た目、この違いはCG?と思うほど
違いました。これは、メイクで変身できるのでしょうか。ずっと??で、どっかで解説していないかなと思いました。
ラストはどうなるのだろうか?と作品中にずっと期待しながら、見れる作品です。
いやあ、よかったです!ご夫婦揃ってご覧ください
個人的な理由でなかなか劇場に足を運べずアマプラ頼りの今日この頃。気がつけば2025年初の映画館での鑑賞がこの作品だったことはある意味ラッキーだったかも?って感じられる作品でした。
最初はドラえもん並みに『タイムふろしき』乱用に苦笑いしっぱなしでしたがいくらすれ違いで離婚してしまった夫婦とはいえ、もともと好きで愛を育んできた二人なので「なんとか命を救ってあげたい」カンナ(松たか子さん)の奮闘努力には頭が下がります。
何度も何度も運命を変えるべく挑戦する姿には「何故生きてるうちにその努力をしなかったの?」とも思いましたが後悔先に立たずってところですね。
前なんかの作品レビューでも書いた気がしますが離婚して随分経ってから旦那さんを亡くした友人の当時の落ち込む姿を今さらながら思い出しました。
何故タイムトラベルしてきたかをバラしたあたりからはシリアスというか心を打たれるシーン満載でした。それまでの流れはアイデアが裏目に出たり、かき氷に並ぶ女の子たちに何度もクレームつけられたりとコメディチックな展開でクスッとする場面がたくさんありました。やっぱり今まさに春のパン祭り中だよねってひとり笑ってしまったり、決してぶつからない朝食時のふたりの見事な動線などさすがです。
名言もたくさん!
「恋愛はお互いのいいところをみつけるけど、結婚はお互いの欠点を探す」
う〜ん確かに言えるけどウチはお互いリスペクトしてるからそんなことはないぞ!と思っているのはこっちだけ?!
「僕をこれ以上ドキドキさせないでください」を何度も言わせたり
「あなたにもう一度会いたいと思ってしまうのは、あなたのことが好きだからだと思う」という駈(松村北斗さん)の意を決しての告白に対し
「この世で一番嫌なのは好きでもない人から好意を寄せられること」と心にもない言葉を言い放ってしまうカンナ!涙が出てきます。
「僕は15年後にまた君と会えるなら、あそこにいる今の君と出会うよ。」キュン死ですね、多分。
松たか子さんが凄い俳優さんであることは前から知ってましたが松村北斗さん、とてもいい雰囲気、間を持った素敵な役者さんですね。出る作品出る作品どんどん実力を上げられてますね!『夜明けのすべて』でも思いました!(見た目はあんちゃん、江口洋介さんの若い頃みたいですが)
やはり「カンチ、〇〇〇しよ!」東京ラブストーリー坂元裕二さん、『檸檬』ロングヒットの「アンナチュラル塚原あゆ子さん、はずしませんね。そういえば遅ればせながら先週観た『わたしの幸せな結婚』も塚原監督でした!
タイムトラベル前の夫婦関係の親友Mくんと後のわが家を見るようでした。
少し倦怠期にさしかかった、逆にラブラブなご夫婦にも是非ご覧いただきたい映画です。よかったです!
松たか子と松村北斗
塚原あゆ子と松たか子なら素晴らしいだろう、プラス、カムカムエヴリバディで気になった松村北斗がどんな作品になるんだろうと期待して観賞。
坂元裕二脚本は恋愛の心情描写などは素晴らしく秀でていることは花束みたいな…でも感じていたが恋愛ものは最近あまりひかれないお年頃なので、監督と俳優がそこをどうカバーして訴えてくれるか、ドキドキしながら見てきました。
とにかく松たか子と松村北斗が最高!松たか子の可愛らしさと面白さ?は最大限見せてくれるし、二度目の恋をしていく過程が自然で素晴らしい。キュンなセリフを何度も味わったり、わかるわかる!
以前の心が離れていくところの演技も、両方素晴らしかった。
そして松村北斗の毎回はじめましてなはずの演技も自然だし、年齢差があってもこのひとは気になるという演技もすごい。
最後は泣けました。目が赤くなってしまい、しばらく映画館のトイレでほとぼり冷ます必要がありました。
見てよかった作品です!
今頃カンナはまた、層を超えているのだろうか
カンナも硯もお互いを想っている。だけどそれぞれの(ミルフィーユの)層が異なっていて、その2人が会えればいいな〜と思ったが、そうかあの最後のタイムスリップがその時だったのか、と思い返した。
1回目の時はすれ違ってしまったけれども、最後は2人が笑って15年目を迎えることができた。できれば硯には亡くなって欲しくなかった。しかし、今頃またカンナは層を超えているのかな。
心に残ったのは、「無」に成っているはずのカンナが何度も15年前に行き、去ろうとする硯を追いかけることを「妻だからだよ」と言うシーン。もうこの時には好きではないはずなのに、なぜこんなにも変えようとしているのか。その答えがこの言葉なのだと思う。
残念ながら私にはこのタイムスリップを使えなさそうだ。だけど、15年の時を超えたカンナが教えに来てくれたように思う。
あっちよりも絶対こっち!
テーマは別のところにある
分かったことは、予告でも頻繁に推していたタイムリープ設定は、この物語を進める上での単なるピースに過ぎず、坂元裕二が伝えたいことはもっと別のものであるということ。
上手く言語化出来ないが、大きな括りで言うと愛の物語。純愛、博愛、自己犠牲。恐らくタイムリープをメインで観に行くとこの作品の本質を見失う。
とはいえ、夫を救うために何度も時間を行き来し、奔走する松たか子は最高にキュートだし、受ける松村北斗も良い。
映像がとてつもなく綺麗だなと思ったら、四宮秀俊だった。さすが。
終盤、松たか子と松村北斗の立場が逆転するシーンがあるのだが、松村北斗が圧巻。
恐らく彼のこの締め括る力が、タイムリープというファンタジーにリアリティをもたらし、説得力を生んでいるのだと思う。
また夜明けのすべてでも感じていたことだが、彼の声は本当に良い。この終盤からクライマックスの手紙のシーンに掛けて、号泣必至。
夫婦はもちろんのこと、カップル、家族、大切な人と一緒に観て欲しい。
何度でも観たくなる
タイムトラベル?必要に決まってんじゃん!
はいはい時間旅行モノね~、と思ったそこのあなた。
設定詰めろよ、なんの意味があったんだよと感じたそこのあなた。
必要なんですよ、出会う前に戻ることが!この作品は絶対に。
駈が死なない未来からやり直すのでは意味が無いんです。
そして何度もやり直してたどりつく「結果」「未来」を比べて何が変わって何が変わらなかったのかを考えれば、15年前の駈が15年後のカンナに会うことで分かったことを考えれば、やはりそれにはタイムトラベルを何度もやる必要があったとしか思えません。
感動?人が亡くなって泣けるやつね~、と思ったそこのあなた。
恋愛?キュンキュン?ああ、イケメンが出てるからね~、と思ったそこのあなた、はい、あなたです。
ただのイケメン?いやいや彼は紛れもなく古生物オタクで奥手でちょっとズレてて自分に不器用な硯駈という青年で、そこにアイドルの影はありません。彼の純粋な愛情に心を打たれるんです。
そしてその相手は松たか子演じる硯カンナでなければならない。
若すぎても老いすぎてもなく、美しいのに美しすぎないよう茶目っ気があり、洗練されているようで泥臭くもある。
リアリティがあるのにリアル過ぎず、ファンタジー要素があるのに夢物語過ぎない。
このバランスが絶妙で、だから自分のことのように感じられる。
客観的に眺めることも、主人公に憑依して主観的に眺めることも、どちらも楽しめる塩梅だと思います。
何が変化して、それはなぜなのか。
終わってもまた2人にまた会いたくなるのはなぜなのか。
何度見てもその度にもらえる感情が異なり、色々な発見が出来る映画だと思います。
坂元節炸裂
おかえりなさいませ、吉岡様・・・!
カルテットで猛烈な印象を放っていた、「人生、チョロかった」有朱ちゃんの面影を久々に思い出しました。
当時初々しかった森七菜と 松たか子の初共演作『ラストレター』、
リリーフランキーと松村北斗初共演作『キリエのうた』(どちらも岩井さんですね)
坂元裕二×松たか子の最強タッグ作『カルテット』『大豆田とわ子~』
どれも好きなので期待上がりまくり
鑑賞後
「あ、、坂元さんてそういえば
花束みたいな恋をしたの人だったわ・・・」
決して難しくはないテーマでありながら
いくらでも考察できる問いかけ
考えれば考えるほど空虚になり兼ねない
だが、ただただ「大切な人(←抽象的すぎるが...)」を
大切な人として接する気持ちを忘れないようにしよう
と心に決めることに行き着くエンドにはすっきり
自分の人生に大きく影響するような作品ではなかったけど
ふとした時に思い出したい作品となりました
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ーー以下、鑑賞前投稿ーーーーーー
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本作、長く付き合っているカップル/夫婦で観るのがおすすめ!
とか
倦怠期に観ると良い
とか
カップルが別れるのを食い止める映画
とかの評判をよく聞くのですが、
逆に付き合い立てのカップルが観るのはお勧めでしょうか・・?
有識者の皆様のご意見をいただきたく存じます。
レビューじゃなくてすみません。
誰とであろうと必ず鑑賞するのでその際には改めてレビューします!
『FIRST KISS』じゃなくて『1ST KISS』なのが観る前からちょっと気になってた
主人公・カンナは事故で夫・駈(かける)を亡くしたけど、とある方法でタイムトラベルできることを知り、15年後に起こるはずの事故から駈を救おうとするSF×ラブストーリー。
登場人物が少なくてサブキャラの掘り下げもほぼなし。その分、ストーリーラインがシンプルになってるけど、時系列が行ったり来たりすることで単調にならず、めっちゃ見やすかった。
松たか子さんと松村北斗さん、15年前と現在の演じ分けがしっかりしててすごかった。メインの組み合わせが「現在のカンナ(松たか子)×15年前の駈(松村北斗)」だから、歳の差キャスティングが最初はちょっと不自然に感じたけど、観てみるとめちゃくちゃしっくりきた。
映画のタイトルが『FIRST KISS』じゃなくて『1ST KISS』なのが観る前からちょっと気になってたんだけど、実際に観て「なるほどな」と思った。『FIRST』だと「人生で最初の」という意味が強くなるけど、時系列をぐるぐる回るカンナにとっては、何度も「ファーストキス」を繰り返してしまうことになる。だから『1ST』にすることで、「このタイムリープの中での1回目」という意味を持たせつつ、「1番良かった」とか「特別な1回」という順位づけ的なニュアンスも含ませているのかもしれない。めちゃくちゃ粋。
劇中で何度も「過去も現在も未来も同じ場所にある」って言葉が出てくるんだけど、これが科学的な話というより、人生観としてすごく刺さった。「過去を変えたい」「人生をやり直したい」って思うことは誰にでもあるけど、この映画を観て、それが本当に必要なのか?って考えさせられた。
過去って、ただそこにあるものじゃなくて、現在の自分が積み重ねてきたもの。でも、自分で作ってきたはずの過去を、まるで他人事みたいに扱ってしまうことがある。納得いかない現状に対して、つい被害者意識を持ってしまうこともある。でも、本当に大事なのは「人生をやり直すこと」じゃなくて、「現在をどう生きるか」なんじゃないか。
過去も未来も、ミルフィーユみたいに現在が何層にも重なってできている。だから「未来を変えたい」と思うなら、結局、今この瞬間を大事にするしかない。現在という時間そのものだったり、生きている自分自身、そして目の前にいる人。結局のところ、「現在をどう生きるか」が一番大事なんだと痛感させられた。
極論、人間って何のために生きてるわけでもないから、結果じゃなくて過程を大事にするしかない。未来でも過去でもなく、現在を大切にする。
素敵な現在を積み重ねたものが素敵な過去になって、素敵な現在を積み重ねようと思いながら生きることが、素敵な未来を作る。人生ってそういうもんかもしれないなって思った。
タイムリープ物ではないです。理系脳な方、本質より詳細ばっかり目がいく人にはお勧めできないやつ。
坂元裕二が描く夫婦物語。タイムリープはどうでもよくて、夫婦生活をもしやり直せるとしたらあなたはどうしますか?と言うテーマの映画。その本質について考えてみたい人は絶対見た方がいい。未婚既婚、年齢問わず楽しめる秀逸な作品。花束みたいに、うっすい見方をしても、深い考察しながら見ても、どっちでも楽しめる作品だから本当にすごいなと思う。めんどくさい理系脳な人は見に行かない方が賢明。ズレたレビューを見させられる身にもなってほしい。
最高のラブストーリーと見せかけて
主人に優しくしようと思いました。
どんなに仲の悪い夫婦も
一度は恋をしていたはず。
それなのに、ちょっとしたすれ違いなどから
溝ができてしまったのだ…。
タイムトラベルができて、
付き合う前の主人にまた出会えたら
また恋するのだろうか…。
いや、タイムトラベルができないだろうから
今からでも、付き合ってた頃を思い出して、
主人に優しくしようと思いました。
○年前のあなたと、浮気してくるっ!
一度言ってみたいな。
大切な事を思い出させてくれる映画でした
坂元裕二脚本に間違いなし
松村北斗さんの演技が光る
45歳のカンナがタイムリープし、夭逝する夫の運命を変えようと奮闘するストーリー。
終盤、タイムリープと人生の終焉の秘密を駈に打ち明けてしまうことで、今度は何も知らない29歳のカンナと秘密を知ってしまった駈が結婚生活を送ることになる。
秘密のリレーが及ぼす駈の人生への影響の大きさを考えると、ある意味残酷で。単純に「素敵なストーリー」とすることは出来ないけれど、愛するカンナの言葉に耳を傾け、仲睦まじく同じ食卓で朝食を食べ、寄り添って眠り、カンナが駈の遺影の写真を選ぶ時、笑顔の写真が(きっと)たくさんある、15年間の駈の人生は幸せだったのだろう。
スターのオーラを消し肉布団を巻いて青年〜40代の「駈」を演じた松村北斗さん真骨頂の"静”の演技が今回もキラキラ光っていた。2度目も観てみたい(きっと1度目に気づけなかった仕掛けや散りばめられた小道具たち…がたくさん有りそう)
追記
29歳のカンナさん、懐かしく可愛らしい記憶の中の松たかこさんそのもので、息を呑みました
追追記
若いカンナさんは30歳だったかもしれません🙏
15年後、45歳でしたよね?
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