「舞台挨拶の様子、本編の解釈」ファーストキス 1ST KISS どん・Giovanniさんの映画レビュー(感想・評価)
舞台挨拶の様子、本編の解釈
舞台挨拶中継付き特別試写会にて視聴しました。30分間の舞台挨拶は、本編の内容に触れないようにしていたため、ぎこちなさがありました。松村北斗さんが北海道でアスパラを食べた時の話、受賞時のスピーチの話が面白かったです。松たか子さんは、仕草が素敵でした。小学生の頃のハードル競争の話が最高でした。舞台挨拶は、監督が感動的なことをおっしゃって締めくくりました。
本編は、良くも悪くも期待を裏切るストーリーでした。タイムリープでなくタイムスリップなので、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』や『ドラえもん』のように、もう1人の自分がそこに存在しています。
クルマを使って特定の場所へ行くと、必ず特定の日時の特定の場所に移動します。主人公は何度もそこへ行き、その日のうちに現代に戻り、作戦を立て直し、目的を果たすため再びやり直すのでした。『東京リベンジャーズ』を思い出しながら観ました。
森七菜さんと吉岡里帆さんの出演は、ほんの少しだけで、出演時間を正確に計ったわけではありませんが、リリー・フランキーさんよりも少なく感じました。その他の登場人物はエキストラだらけで、主人公の二人だけをじっくり描いていて、そのデメリットとして、小さくまとまっている印象でした。
TVドラマ風な夫婦ラブコメファンタジーで、泣けるシーンが有って良かったです。
冒頭からずっと44歳の未亡人視点で、終盤は29歳の男性に主人公が移行します。タイムスリップをしまくっていた44歳の未亡人のその後は、いったいどうなったのかは謎で、パラドックス説を採用していない設定なら、もしかしたら吸収あるいは消滅した可能性が有ります。ラスト、映画としては餃子を焼く前に戻っていますが、パラドックス的に考えれば戻ったことにはならないし、もっと別の考え方があるかもしれません。
『メッセージ』(2017年公開)のように、「過去も未来も同時に存在し」ていて、「食べる前から既にかき氷を食べ終わっている」。よく分かりませんが知的な作品だと思いました。
どん・Giovanniさま
コメントバックありがとうございました。
2回目の鑑賞で、再々入荷のパンフレットを購入できました。
2回目は涙は出なかったのですが、パンフレットに泣いてしまいました。
レビューのラストに、パンフレットの感想を追記しました。
どん・Giovanniさん
共感をありがとうございます。
舞台挨拶も楽しまれたのですね(^^)/
タイムスリップ作品も多いですが
とても感動させられました。
ステキなレビューをお届け
ありがとうございました(´▽`)
どん・Giovanniさま
共感ありがとうございます。
予告やあらすじを知らずに観ていたら、冒頭の線路に落ちた場面で、カケルが『東リベ』のタケミチみたいにタイムリープするとカンチガイしたかもしれません(笑)
タイムリープ・タイムスリップ・タイムトラベルの違い、映画を観た後に調べてしまいました。
意識だけが時空を超えるタイムリープだったら、カンナAは駈Bと幸福な15年の結婚生活をやり直して、15年後の事故も違ったのかもしれないですね。
でも坂元裕二さんも塚原あゆ子監督も、そんなありふれたハッピーエンドは用意してくれないことは分かっているので、パラドックスには答えが無いんでしょうね。
コメントありがとうございます。
僕も『メッセージ』のことを思い出しました。
主人公は、まだ生まれてもいない娘が不治の病で死ぬことがわかっていても、結婚・出産を選択し、死ぬまでの時間を大切に共有することを選択します。
自分の死ぬ日時が決まっているのであれば、悔いのないように生きたくなりますね。
Don-chanさん、共感&コメントをありがとうございます。15年前の駈に真実を伝えた時点で、現代にカンナが戻ると違う世界線になっていたんだと思います。ラストにつながる世界線へ。
共感ありがとうございます。
よく分からないが知的、面白い評価だと思いました。
未亡人の、新婚初期に戻れれば→円満だった頃→あの日を回避出来れば→出会わなければ、と思惑が変化していくのも人間らしいな(途中、妻だからと言っていた)と思いました。