ふれる

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ふれる

解説

母を亡くした少女が「ふれる」ことで喪失と向き合っていく姿を繊細に描き、第45回ぴあフィルムフェスティバル・PFFアワード2023で準グランプリを受賞した作品。

母を数年前に亡くした小学4年生の美咲は、奇行を繰り返して家族を困らせている。不登校の彼女を心配する大人たちをよそに、美咲は陶芸家の工房で遊ぶようになり、次第に喜びを感じるようになっていく。そんなある日、ひとりの女性が家にやってくる。父と親しげなその姿に、美咲はいずれこの女性が「新しい母」になることを悟るが……。

監督の髙田恭輔が日本大学芸術学部映画学科監督コースの卒業制作として手がけた作品で、セリフの指定をせず、ト書のみの脚本から俳優とともに対話を繰り返しながら作り上げた。

2023年製作/60分/日本
配給:アルミード
劇場公開日:2024年9月27日

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映画レビュー

3.5無力な父親

2024年11月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

自分の言動の全てに説明のつく子供などいるはずが無いのにそれを要求したり、解らないのは自分のせいだと凹んでみたりの一人相撲を「心配した」だの「為を思って」だのと恩着せの材料に変換した挙句、当の子供の喪失感を癒す役には全くたっていないおとーさんの悲哀が痛々しい。
一方、美咲の仕草・表情・喋り方等が子供を卒業しかかっているあの年代の少女の脆さを上手く捉えている瞬間が何度もあって魅せられた。

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ひろちゃんのカレシ

3.5離別と鎮魂の物語かな

2024年10月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

こういう雰囲気の作品は好きです。
登場人物の背景は敢えて説明しない感じですね。

ただちょっとわからなさすぎな点が多いかな?というのは気にかかりました。
私の読解力が乏しいせいかもしれませんけども。

途中で出てくる女性が誰が誰だかわかんらなくなったり、姉?とされる人物がどういう経緯でそこに居るのか?とか。少なくともついぞ最近まで同居をしていなかったのは伝わるのですが、それ以上の事は私には読み取れませんでした。

主人公が学校に行って理科室っぽい窓際で「ふれる」事をしているところに、クラスメイトがツカツカやってきてガシャーン!とするシーンは、私にはクラスメイト側がわざと主人公の美咲の手に持つ焼き物?をはたき落としたように見えたのですけど、それでなんでクラスメイトは逆ギレしてるんだ?と混乱しました。

お父さんが娘の異常行動について「何が悪かったんだ?」と苦悩しますが、たぶん何も悪くないんだろうなと私は推察しますけど、そういう受け止め方もなかなかむずかしい状況なのだろうことも推察できます。

離別と鎮魂の物語かな

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寝落ち中尉

3.0そう、お前が悪い。

2024年9月28日
Androidアプリから投稿

悲しい

萌える

母親を亡くした悲しみや寂しさを抱えた少女の話。

母親が亡くなってどのぐらいかわからないけれど、まだそこから立ち上がれていないのに良い子ちゃんなJS4年生。

実はやさぐれ気味な少女の思いを、お姉ちゃんは判っている感じだけれど、この父親よね…。

美咲の機微がしっかり伝わってくるし、とても良い作品で、間延びという程のものはも無かったけれど、内容の割に少々長く感じたかな…。

と思っていたら、上映後のトークショーでもとは15分版だったとのことを聞かされて、そちらの方を観てみたかったなぁ…と強く思ってしまった。

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Bacchus

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