「正しいファンムービーだけど、ここまで来たらEDまで完走しても良かったように思った」ゼンブ・オブ・トーキョー Dr.Hawkさんの映画レビュー(感想・評価)
正しいファンムービーだけど、ここまで来たらEDまで完走しても良かったように思った
2024.10.30 TOHOシネマズ二条
2024年の日本映画(87分、G)
東京に修学旅行に来た女子高生たちを描いた青春映画
監督は熊切和嘉
脚本は福田晶平&熊切和嘉
物語は、地方の高校3年生たちが東京に修学旅行に訪れる様子が描かれて始まる
自由行動は5人組の班によって行動する決まりになっていて、完璧なプランを立てて臨む班長・優里香(正源司陽子)のグループには、智紗(渡辺莉奈)、恵(藤嶌果歩)、綾乃(小西夏菜実)、詩央里(石塚瑶季)がいたが、それぞれには異なる思い入れがあった
優里香のプラン通りに進めていたものの、目的の店の混雑によって頓挫してしまい、各自で好きなところで昼食を取ることになった
だが、予定の時間を過ぎてもみんなは約束の場所に来ず、パワレルワールドに来たとか、異世界に転生したなどの訳のわからないことになってしまう
そこで優里香はプラン通りに旅行を進めることで、どこかで合流できるのではないかと考えた
智紗は憧れのアイドル・有川凛(小坂菜緒)の言葉に勇気づけられてオーディションを受けようとしていて、詩央里は推しキャラの限定品をゲットするために友人たちと合流する
綾乃は元々東京出身で旅行には興味がなく、恵はクラスメイトの守谷(島村龍乃介)に「修学旅行マジック」を使おうと考えていた
そんな中、優里香はマイペースで東京巡りを続けるものの、あまり楽しくは感じられなかったのである
映画は、日向坂46の4期生のファンムービーで、入場特典にはメンバーの写真が配られていた
推しがいる人は大変だなあと思いつつも、公開から6日目でまだ結構残っていたので、地元にはそこまで活動的な人はいないのかもしれない
個人的には存在は知っているというくらいなので、十何人も登場したら混乱するのではと心配していたが、結構キャラづけがはっきりしていて、被っているキャラもいないので、そこまで混乱することはなかった
おそらくは当て書きのようなシナリオだと思うが、日向坂46の4期生を選ぶ段階で、キャラ被りはしないように選んでいたのだと思う
いずれにせよ、ガチの青春映画を期待すると酷だと思うものの、それなりに楽しめる内容だったと思う
キラキラした女子高生を見たい人ならOKで、微笑ましく生態を観察する分には良いと思う
ここまで来たらエンディングも日向坂46で良かったと思うが、そこら辺は大人の事情なのかもしれません
パンフレットはほぼ写真集のようなものなので、この瞬間を残す意味では必要なもののように思えました