劇場公開日 2024年10月25日

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「別に東京であるかどうかは重要なことかというと微妙?」ゼンブ・オブ・トーキョー yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5別に東京であるかどうかは重要なことかというと微妙?

2024年10月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

今年389本目(合計1,481本目/今月(2024年10月度)40本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。

 ただタイトルの「東京であるかどうかは~」の部分は、この映画の「成り立ち」まできちんと考えないと難しい部分はありますね。

 東京に修学旅行に来た子が、なぜかタイムスリップを起こしてしまい、本来は班ごとの自由活動のはずだったものが個人行動にチェンジせざるをえなくなってしまった、そんな修学旅行を扱う映画です。

確かに全部ではないかもしれないけれども、東京で一般的に1日で回りうる「代表的なケース」を考えればそれでよいのかもしれません。その意味で考えれば、この映画が東京である必要は「特段」見つからず、極論、そこが大阪でも名古屋でも京都でもいいようには思えます。ただ、東京は日本の首都であるという事情、大阪などと比べてどうしても修学旅行で選ばれがちといった部分もありますが、「この映画の成り立ち」にも大きくかかわっています(一応はネタバレ防止にはしますが)。

 どうでしょうか…。どちらかというと、「特定のクラブ、ファンクラブに入っていることが前提?」な展開になってしまう点がちょっと厳しかったかなと思ったところです。また、東京に修学旅行に行く設定で実際にいくつかは訪れますが、それはあくまで「おまけ」扱いとみたほうがよさそうです(この映画の想定される視聴者層から考えて)。

 今週は評価高めの作品がいろいろあるので、ちょっと埋もれてしまうかもしれませんね…。
ただ、こういうタイプの映画も否定はしないし、映画として成り立つ限り(理解可能な限り)評価はできるので私は大丈夫です。

 採点に関しては以下まで考慮しました。

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 (減点0.3/スマホの占有権と占有訴権)

 ・ スマホの占有権を「あの行為」で得られるかというと得られません。有効な取引関係がなく民法192条の条件を満たさないからです。

 このあとのスマホの扱いは、一応は映画通りですが、解釈の取り方によっては解釈がおかしくなりそうな気がします(ただ、明らかに「ネタ」映画である本作品で厳密な解釈まで確認して六法引いて判例調べて…とやっていると終わりませんので、ある程度のところでクローズしています)。
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yukispica