劇場公開日 2007年2月3日

「軍勢の動きが見どころ!」墨攻 zeruminaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0軍勢の動きが見どころ!

2020年2月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

難しい

萌える

原作コミックと比べて、きちんとまとまっているのは良いと思う。
(まあ、コミックは”連載”という表現形式ゆえ致し方無い部分もあるが…)

攻城側が盾を並べて防御するシーンや、守城側が罠を仕掛けるシーンなど、様々にバリエーションをつけつつ「城」の戦いに終始するため、見どころは多い。
テキストでは実感しにくい局面などを映像で観れるのはやはり快感。(萌える!)

逆に物語展開ははっきり言って鬱い(笑)
主人公の「戦争のプロでありながら、戦争を忌む」というキャラ付けと物語がシンクロしきっていて、勝利の喜びや爽快感は皆無。(主人公の台詞の通りである…)
現代劇か、せめても近代なら分からんでもないが、古代の戦争を扱ってこのラストは、個人的に消化不良感。
旅立つ男の胸にはロマンの欠片が欲しいのさ…(笑)

蛇足ながら、ライバルである敵将・巷淹中の心情の変化の表現は原作コミックの方に軍配をあげたくなる。
役者さんの芝居が悪いわけではないのだが(むしろカッコいい)好みとして、ね。

zerumina