劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミクのレビュー・感想・評価
全31件中、1~20件目を表示
初音ミクの映画!?
ボカロは高校のときからハマり、初音ミクが映画デビューすると知ったときはすごい衝撃を受けました。プロセカは過去に遊んたこともあるので、どんな物語になるのか興味津々で観に行きました。
ミクたちの声を映画館で聞くのはすごく不思議で、今までに味わったことのない感覚でした。電子的な所はありましたが、彼女の話し方が自然だったので特に違和感はなかったです。
プロセカのストーリーは、スマホゲームとは思えないぐらいリアルな人間関係が描かれているのが特徴です。今回はそれを大幅に拡張させ、劇場版に相応しい完成度になっていました。中でも、渋谷の街全体を巻き込むスペクタクルな場面では、「そんな展開になるの!?」と思わずびっくりしてしまいました。
全体の印象として、壊れた世界のミクが主人公のように感じました。彼女は自分の歌を探しつつ、生きづらさを感じる人たちに想いを伝えようとします。受験や仕事のストレスなど、それぞれの事情を抱える人々にとってミクの歌声はノイズでしかありません。それでも、一人でも伝わる歌を届けようと彼女が成長していく所が素晴らしかったです。最後の台詞は『初音ミクの消失』の歌詞とリンクし、ボカロ好きでよかったと実感できるぐらい感動しました。
原作ゲームのユニットキャラも登場し、彼らはミクをサポートする立場として活躍していました。メインキャラが多すぎて尺が足りるのか心配しましたが、それぞれの見せ場がしっかりと用意されていたので、スタッフが個々のユニットを大切にしているのが伝わってきました。彼らに関する説明は少ないですが、どれも親しみやすいキャラなので、ゲームをプレイしていなくても彼らに共感できると思います。
後半のライブパートは大迫力で、どのユニット楽曲もそれぞれも個性が表れていました。セトリの順番も「そうでなきゃ!」というチョイスになっていました。なお、本編終了後にはアフターライブというものがあり、ペンライトを振って応援することが出来ます。私は通常上映に参加したので声は出せませんでしたが、ペンライトを持参してきた人が自分を含めて何人かいました。映画ではカメラアングルが変化する2Dアニメなのに対し、ここでは3Dキャラかつ定点カメラになのが違いです。
鑑賞後は「(良い意味で)とんでもないものを観てしまったな……」と印象に残る作品でした。ボカロファンは勿論、生きづらさを感じる人にも観てほしいです。
とても良いミク映画
週替りアフターライブが楽しい
プロセカ好きな方以外はやめておきましょう
自分はライトユーザーですが、正直眠気との闘いになるぐらい話の進展が遅く、観るのが辛い感じが否めなかったです。
中々話が進まなくて、前半パートほぼ無くても良かったかと
映像は綺麗で曲もよく、その点を考慮してあまり評価を下げたくなかったため星3です。
作品を知っていてキャラクターが好きな方以外にはオススメしません。
キャラクターも魅力的でテーマも良かったので、もう少し上手くできたんじゃないかなと思いました……
話が全然進まない。映画作品として観るのは辛い。
プロセカ大好きな娘の付き添いで鑑賞。
長い。話が全然進まないので長く感じるのかと思いきや、終わってみると140分も経っていました。上映時間は105分と記載されていたのに。
上映前の一般的なCMに加え、プロセカ本編以外に最初と最後に付け加えられている場面があったからですが、そこも含めた上映時間を記載してほしいです。その後の予定があるので。
本編の話に戻りますが。
プロセカメンバーの単なる日常と、同じことばかり言っている違う世界のミク。話が進まなさすぎて単に映画として観るのは辛く思いました。
人物や出来事への深掘りもなく、ずっと浅いまま。
終盤のライブの場面は私も楽しい気分になれましたし、その後の感動場面で中学生の娘は涙を溢していましたが、そんな娘でも1回観たらもう充分とのことでした。
プロセカとボカロのファンムービーとしては良作
よく出来たファンムービーです。世界観やキャラを知ってる前提で話がどんどん進むので、プロセカもボカロも知らない人だとせいぜい⭐️3評価でしょうね。
ミリしらだけど興味本意で見に行く人や付き合いで見に行く人は、映画を見る前に映画の公式HPで最低限の情報は軽く見ておきましょう(キャラの名前はともかくあらすじとメインキャラの容姿はざっくり覚えておいて損はありません。それだけでもまあまあマシになるはず。)あと後半に津波災害に似た演出があるので苦手な人は注意。
本作を簡単に言えば、何かを諦めかけている人たちにもう一度前向きになってもらうために奮闘する主人公(ミク)とそのミクと友情を結び助ける仲間たち(プロセカのメインキャラ)が頑張るお話です。挫折中のモブたちのセリフや行動は割と攻撃的でキツめ。
メインストーリーの随所にプロセカやボカロにまつわる小ネタが散りばめられていて、ファンを喜ばす構造になっています。
扱うテーマ自体は普遍的なものであり、それをプロセカという世界観の中で「初音ミク」という存在を通して描いています。個人的には「初音ミクの映画でもありプロセカの映画でもある」という印象。
ソシャゲ原作のアニメという事もあって登場キャラがかなり多く、かつそのキャラたちの出番が公平でないといけないなど少なくない制約がある中でほぼ破綻なく物語を収束させた脚本の手腕は見事と言っていいと思います。主人公のミクは様々な表情を見せてくれてそこに息づく感情をしっかり表現出来ている作画も良かった(その代わりモブなどの作画はかなり残念気味)。
本編終了後にある「アフターライブ」というのは後日談的な要素を含むライブの事で、ライブ自体はVtuberや初音ミクのライブに近い感じです。応援上演だとここが1番の盛り上がりポイント。ペンライト振っていいし声も出せるので雰囲気は映画館というよりライブ会場に近いです。
(蛇足)
私だけかもしれませんが、1回目より2回目の鑑賞の時の方が楽しめました。噛んだ方が味が出るタイプかも(ただし鬼リピするほどではない)
「ボカロ」を、知っているなら…
まず最初に、俺は「ボーカロイド」の大ファンではないし「初音ミク」よりは
「鏡音リン」の方が好き… その前提で読んで欲しい…
一本の映画で多くの人物が出過ぎで、その上で既に設定上である
ボカロが何人か出るので、人物を覚えるのに一苦労で、難あり…
内容は、1990年代後半から現在に至るまで「自分探しの旅」→
「自分の社会での立ち位置」→「自己の承認欲求」に変わる過程が
テーマ…
学校の中の一生徒、飲食店のアルバイト店員、一般のサラリーマン、
夢を追う苦労人等… 様々な立場での人物が多数出現…
主人公は基本、現実世界に現れた「初音ミク」だが、ある意味
カメラが向いていて写っている、全ての人々が主役と言える
この作品が、真に「自分を救う物」足りうるかは、個々の判断に任せる…
「初音ミク」ならびに「ボーカロイド」をYouTubeで検索し、何件かの
動画を見て学習してから、この映画を鑑賞する事を、オススメする…
映画全体の評価は★4だが「鏡音リンちゃん」の見せ場が、それなりに
多かったので、もう★を1つプラスする!
アフターライブでは、ずっと「リンちゃん」一人を、俺は見ていた!!
「ゲーム未プレイ初見者で鑑賞して楽しめる希望と言う名のライブアニメ」
初音ミク役の声優藤田咲さんのポストを偶然みて本作を知り、調べてみると『SHIROBAKO』のP.A.WORKS制作で『パリピ孔明』や実写版『思い、思われ、ふり、ふられ』がとても良かった米内山陽子さんの脚本なので、俄然興味を持ち映画館へ行くと、休日のせいもあり何と前後の上映分が完売!の人気。
平日の夕方の上映に参じると若い人で結構な入りの中で鑑賞したが、本編前に初音ミクの舞台挨拶とフォトセッションがある衝撃🫨の展開にビックリ‼️(無論写真は撮った)
元のゲームの予備知識ゼロだったので、メインの登場人物が5組20人もいて、同じ事柄と目的を持って行動するので、群像劇として見ると整理やメリハリにやや欠けて途中で散漫で中弛みする面も見られるので、事前に公式にあるキャラクター表を把握してから見るともっと楽しめるかも?(正直ファンムービーの側面もあるので仕方ないけど)
基本的にオーソドックスな展開で、人々の失意から闇堕ちする初音ミクを、救う為に5組の音楽グループやユニットが、励ましのライブしてミクが劇的に復活して歌い踊る後半は、楽曲良質でライブ場面もそれぞれのユニット毎に工夫がありアニメとして良く出来ており結構なエモーションとカタルシスもあるので、素晴らしいと思う。
映画(物語)が終わり最後にミクと劇中で活躍したストリートユニット「Vivid BAD SQUAD」のライブもありお客さんを最後まで楽しませる工夫もグッドで他のユニットも見たかったかな。ただ、本当の舞台ライブを模した映像なので、クローズアップや切り替えがなくて後ろの席だとキャラクター達が遠くいのは残念。(前の席ならいいけど)
ゲーム未プレイ初見者で鑑賞しても結構楽しめる作品で、ヤレもあるけど基本的な部分は、前向きなメッセージも含めちゃんと作られているので観て良かったと思う。
余談
本作の配給は松竹なのだが、同時期に東宝で新作ガンダム配給していて思うのだが、去年も含めて長年ガンダム作品を配給してきた松竹が、今回は本作を配給して若い人を集めてヒットしているのはいろいろ転換点なのかなと思う。(本作と同じセガ・エンタープライゼスのゲームが元のソニックも同時期に日本されているのも面白い)
数年ぶりに映画館に足を運びました
この作品はやりたいことが思い通りにやらせてもらえない私にとってはとてもタイムリーで烏滸がましい言い方ですが、
まさに私のために作ってくれたんじゃないか?と思わせてくれるようなわたし自身の現実にまで影響を与えてくれる作品でした
この映画の中に出てきたあの黒い感情の持ち主たちは映画を見てる私たちそのものだったと思います
別次元のミクは貴方の心の中にいるよ!
そんなメッセージ性が伝わってくるようないい意味でただのアニメ映画に終わらせない作品でした
逆に観客に対する作品からのメッセージという受け止め方ではなく、
1つのアニメ映画作品として完結した「評価」をするのならあまり良い評価にはならない作品かもしれません
これは今までの現実の世界での初音ミクが築いてきたn次創作文化の歴史によって作ることができる唯一無二の映画だと思いました
他のどんなアニメ作品にも作ることができないメッセージ性が観客に向けて込められているところに価値がある映画なのかなと
純粋なストーリーの出来の良し悪しや面白さといった側面を評価する作品ではないと思います
応援上映行く人は前の方の席取った方がいいと思う
映画はキャラ達が細すぎるなって感じで
ミクさんたちの含むボーカロイドの声がアニメになじむか心配だったが
おおむね良いソシャゲのアニメ化だったと思う。
アニメは☆5だがアフターライブが恐ろしくしょぼく感じた。
見なきゃよかった。
大画面使えるんだから画面半分のみの動く3Dで濁すのはあかんだろ
プロセカファンはあんな3Dライブで喜ぶ感じか???
応援上映行く人は前の方の席取った方がいいと思う
プロセカ知りません
子供にねだられて一緒に鑑賞。ミクのことは発売当時から知っているが、プロセカはその言葉しか知らなかった。今回の映画を見ることになって初めてプロジェクトセカイの略だったことやゲームであることを知ったくらい。
それしか知らないけれど、この映画には音楽による表現に情熱をかける若者グループが何組かいて、それぞれがバーチャルシンガーを使ってそれぞれの音楽世界を作り上げていること、またそのバーチャルシンガーや世界が抽象ではなく具象化していること、は映画を見ているだけでも理解できました。まあ、自分がボカロソフトについて元々知識がある方だったのも幸いしたかな。
その程度の解像度でこの映画を見て、なのだが、表現することに対して非常に真摯に向き合い日々努力する若者達の青春ドラマとして、かなり好感の持てる作品だった。
還暦近い大人の目からすれば、声優さんのいかにもアニメっぽい声の出し方やセリフ回し、ウダウダうじうじしている歌えないミクちゃん(ウザいわ!私だって焦って苛々してる時に「きっと届くはず~」なんて歌われたら消えろって言ってスマホ壊すわ)、悪く言えばお子ちゃまっぽい、良く言えば青臭い(良く言ってないか)登場人物達の思考と行動、気になる点はあれこれあって、見ている時の気分とか心の中での突っ込み加減とかは劇場版プリキュアシリーズを見ている時とそう変わらないのだが、まあそれは心がささくれきって汚れている大人だからであろう。青さも含めて、若者が見るには良いと思う。
劇中のライブシーンもアフターライブも楽しかったです。私はVivid BAD SQUADと25時、ナイトコードで。の楽曲が好きだな~と思って聞いていたら、入場特典のCDがそれだったのでラッキー♪。
通常版で鑑賞。場内満席、アフターライブでペンライト振ってたのは4~5人でした。
子供がとても良かったまた観たいと言っているので、もう一度、次は応援上映に行くつもり。
子供に安心して見せられる、見せたいと思える映画でした。
初見なので
劇場版 初音ミク feat プロジェクトセカイ
主役は初音ミク、それを支えるオリキャラ20人の構図
過去に「ミク達、バチャシンの舞台装置感」が原因でプロセカを離れた方に是非観て欲しい。
ただ、一切プロセカに触ったことのない方は少しだけプロセカの設定を知ってから観ることをオススメします。
ソシャゲの映画化は期待できない。
何より、映画化の発表当初「初音ミクが初めて映画に出る」と言って多くの初音ミクファンがお気持ち表明をしているのをよく目にしました。
その言い分もわかる部分もあり、「プロセカの初音ミク」として扱われることを嫌っていたのでしょう。
しかし、良い意味で予想を裏切ってくれました。
蓋を開けてみれば主役は初音ミクで、オリキャラ達もしっかり活躍する。
ボカロ好きとプロセカ好き両方が楽しめる作品になっていたと思います。
限られた尺の中で全員の活躍を均等に描けたのは本当に良かったと感じました。
キャラの扱いが少しでも対等でないと叩くような方々がいますからね……
この手の作品は後半に見どころが盛り込まれているので前半は少し退屈と感じる方もいるかもしれません。そこだけが少し難点でした。
プロセカのストーリーを少し知っていたので楽しめました!
手抜きをしない、ファンサービス。ちょっと元気出たわ
原作付きの作品ということで、原作の知識をある程度知っていることが前提なのか、それとも誰もが楽しめる作りになっているのか気になっていたところだが、結論から言うと前者だったのでそれ以外の人には正直おすすめできない。
主要5ユニットにそれぞれ所属する4人のメンバー、加えて「バーチャル・シンガー」6人(※諸説あり)の計26人もの主要登場人物について、およびこの作品独特の「セカイ」と呼ばれる概念についての説明は作中にはほとんどない。原作の知識がないと、今誰がどこで何をしているかすら追いかけるのは困難だと感じた。
で、ここからは原作ファンとしての意見だが、それはもう見てよかった。原作のストーリーもいじめ問題やビジネスと自己実現との葛藤、家庭問題、性的マイノリティ、身近な人の死… と深刻なテーマを正面から扱ってきた経験がある。今作の「歌が届かない」人々は、原作ゲームがその性質上今まで取りこぼしていたテーマであり、そういう意味でこの映画はゲームを補完する関係になると考える。
加えて、DECO*27氏を始めとする有力アーティスト陣が彩る音楽、圧巻のライブシーン、ゲームとは別のVocaloid文化に触れてきた人なら分かるセリフ回しや小ネタなど、初音ミクのファンにとって映画館が幸せな空間になるような工夫がされている。ただ、この満足感は映画というよりライブから感じる体験に近かったかな。
ファンのための、幸せ空間。そういう映画もあっていいじゃないか。
初見殺しのファンサムービー
予告のファンタジックな雰囲気に惹かれて、公開2日目に鑑賞してきました。行きつけの劇場は、いつもは大作でも6割程度の客入りなのですが、本作はほぼ満席でびっくり!でも、自分には刺さらず、ちょっと残念でした。
ストーリーは、さまざまなモニターを通して歌を届けようとするものの、その姿や歌声はほとんどの人には邪魔なノイズとしか認識してもらえず、自分の歌が誰にも届かないと悩むバーチャルシンガー・初音ミクが、ライブで想いを届ける星乃一歌の姿を見て協力を求め、一歌はそれに応えようと仲間たちにも声をかけていくというもの。
開幕直後から世界観に全くついていけず、なかなかハマれず、睡魔との戦いになってしまいました。鑑賞後に知ったのですが、本作はアプリゲームの劇場アニメ化作品だったようです。どうりで、世界観の説明もなく、キャラの名前や背景の紹介もなく、そんな状態にもかかわらず次から次へとキャラが登場し、しかも関係性までできあがっているわけです。初見では全く理解できないのは当然で、楽しむことは難しいです。
しかし、どうやら別世界のバーチャルシンガー・初音ミクが、この世界のリアルシンガーたちの協力を得て、再生する物語だろうと認識。そして、想いが届かないのは、受け取る側の心が折れ、熱い気持ちを失ってしまったことが原因だと理解。ここまでくると、やっと話がわかってきて、最後はなんだかんだで楽しめました。
中でも、クライマックスでの連続ライブシーンは圧巻です。キャラの動きも演出もカメラワークも申し分なく、高揚感を覚えます。どの楽曲も素敵で、頑張っている自分を褒め、今は結果が出なくとも、もう一度立ち上がってみようと思わせてくれます。ただ、せっかくメッセージ性のある歌詞なのに、それがあまり聞き取れなかったことだけが惜しまれます。
というわけで、ファンには突き刺さる最高のファンサムービーなのかもしれませんが、誰もが楽しめる作品とは言い難い気がします。初見の方には、「悪いことは言わないのでやめておけ」と忠告をしておきます。
キャストは、藤田咲さん、下田麻美さん、浅川悠さん、拝郷メイコさん、風雅なおとさん、野口瑠璃子さん、礒部花凜さん、上田麗奈さん、中島由貴さん、小倉唯さんら。
全31件中、1~20件目を表示