「Tell Your World」劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク uzさんの映画レビュー(感想・評価)
Tell Your World
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原作ゲームは存在も知らなかったし、VOCALOIDもほぼ知らないが、P.A.WORKSならば観ねば。
鏡音の存在は知ってる、巡音は聞いたことある程度なのでHPで予習はして行った。
しかし、正直キャラが多すぎる。
バーチャルシンガーは2〜3人でいいし、ミクと出会うバンドやユニットもせいぜい3つで十分。
全グループ4人である必要もないが、原作があることなのでやはり数を絞るべきだった。
結局キャラを把握しきれなかったし、「昔の私たちみたいに」とか言われても知らないので…
そういう意味では新規にまったく優しくない。
『セカイ』の設定もよく分からなかった。
自然発生的なものなのか、プログラム的に誰かがつくったものなのか。
仮想空間なのだろうが、そこで“練習”するってことは現実にそれを持ち帰れるくらい発達してるのか。
各セカイのバーチャルシンガーは意識や記憶を共有してるわけではなさそうだが…
判然としない部分が多過ぎて、何故最後に「さよなら」になるのかも理解できなかった。
とはいえ流れ自体はふんわりと掴めるし、メドレー的に畳み掛けられる曲はどれも良かった。
クライマックスで楽しそうに歌い跳ねるミクの姿には、軽く涙腺も緩む。
しかしそれは曲と映像の力であり、ストーリーとして感動したかというと疑問である。
舞台挨拶、前説、アフターライブなど色々やり過ぎて没入しきれない面も。
新規として本編はそこそこ楽しめたものの、ファン向けの作品という印象が強かった。
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