アイム・スティル・ヒア(英題)
劇場公開日:2025年
解説
「セントラル・ステーション」「モーターサイクル・ダイアリーズ」などで知られるブラジルの名匠ウォルター・サレスが、「オン・ザ・ロード」以来12年ぶりに手がけた長編監督作で、1970年代の軍事政権下のブラジルで実際に起きた、政権の理不尽な拷問による元議員の死と、遺された彼の妻子が歩んだ道を描いた政治ドラマ。2024年・第81回ベネチア国際映画祭で脚本賞を受賞。第97回アカデミー賞では作品賞、主演女優賞、国際長編映画賞にノミネートされた。
1971年ブラジルのリオデジャネイロ。軍事独裁政権に批判的だった元下院議員のルーベンス・パイバが、供述を求められて政府に連行され、そのまま行方不明となる。残された妻のエウニセは、5人の子どもを抱えながら夫が戻ってくることを信じて待つが、やがて彼女自身も拘束され、政権を批判する人物の告発を強要される。釈放された後、エウニセは軍事政権による横暴を暴くため、また夫の失踪の真相を求め、不屈の人生を送る。
ルーベンスとエウニセの息子であるマルセロ・ルーベンス・パイバの回想録が原作。エウニセ役で主演を務めたフェルナンダ・トーレスは、本作と同じウォルター・サレス監督の「セントラル・ステーション」で、ブラジル人俳優として初めてアカデミー主演女優賞にノミネートされたフェルナンダ・モンテネグロの娘。母親と親子2代で同じウォルター・サレス監督作でアカデミー主演女優賞ノミネートを果たした。また、母親であるフェルナンダ・モンテネグロも本作に出演している。
2024年製作/135分/ブラジル・フランス合作
原題または英題:Ainda estou aqui
配給:クロックワークス
劇場公開日:2025年
スタッフ・キャスト
- 監督
- ウォルター・サレス
- 製作
- マリア・カルロタ・ブルーノ
- ホドリゴ・テイシェイラ
- マルティーヌ・ドゥ・クレルモン=トネール
- 脚本
- ムリロ・ハウザー
- ヘイター・ロレガ
- 撮影
- アドリアン・テイジード
- 美術
- カルロス・コンティ
- 衣装
- クラウヂア・コブケ
- 編集
- アフォンソ・ゴンサウベス
- 音楽
- ウォーレン・エリス
受賞歴
第97回 アカデミー賞(2025年)
ノミネート
作品賞 | |
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主演女優賞 | フェルナンダ・トーレス |
国際長編映画賞 |