劇場公開日 2025年1月10日

「もっと身近な話で良かったと思う」劇映画 孤独のグルメ 泣き虫オヤジさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0もっと身近な話で良かったと思う

2025年1月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

TVドラマは2~3回は観た程度で、ドラマファンと言うわけでもない。 ただ、バイプレイヤーとしての松重豊は好きなので、劇場版は観る気になった。

【物語】
輸入雑貨商を営む井之頭五郎(松重豊)はパリを訪れる。 かつての恋人の娘である松尾千秋(杏)からの依頼で、千秋の祖父の故郷、五島列島の集落を描いた絵画を届けるためだった。

千秋と共に彼女の祖父・一郎(塩見三省)を訪ね、絵画を渡すととても喜んでもらえたが、その場で一郎からもう1つ頼みを聞かされる。
「子供のころに親が作ってくれた“いっちゃん汁”を死ぬまでにもう一度飲みたい」
曖昧な記憶で、曖昧な素材の情報しか与えられないが、「素材だけでもいい」と頼まれ、五郎は断り切れずに受けてしまう。

わずかな情報を手掛かりに、五郎は一郎の故郷である五島列島のとある島を訪れる。 地元の人に“いっちゃん汁”を聞き回るが誰も知らない。唯一、素材らしいものが福江島で手に入るかも知れないと聞き、福江島に渡ろうとするが、最終フェリーに乗り損ねてしまう。

目の前に見える福江島に何とか渡ろうとする五郎だったが・・・

【感想】
まあ、面白かったと言えば、面白かった。
軽いノリで観れば、楽しめるとは思うが、映画としてマジに観ようと思うと、展開に無理があると言うか、雑な作り。 特に福江島に渡ろうとする五郎の行動は・・・

ドラマファンにとってもどうなんでしょう?
元々のTVドラマがナンセンスコメディーであるならば、この展開でも良いのだろうが、むしろ逆で、サラリーマンの日常を描いた、誰もが身近に感じるリアリティーが売りだったのでは?

“劇場版”を考えたときに、「ドラマとは違う、スケールアップした作品にしなければ」という思いが空回りして、ドラマの良さをスポイル、という良く有る失敗パターンでは?

そんな印象を受ける。

泣き虫オヤジ