劇場公開日 2025年3月7日

「三時間弱やる内容か?」ウィキッド ふたりの魔女 taktakさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0三時間弱やる内容か?

2025年3月15日
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鑑賞方法:映画館

本作品のストーリーを大まかに言えば、「差別を受けていた緑色の肌を持つ女性に魔法の才能があることが発覚し、魔法大学での新たな人生を開始するが、そこで動物たちに対する抑圧された体制を目の当たりにする。そこで、国王との謁見にてその体制への変革を求めるが、しかし、その黒幕は国王自身だった」と、その程度のものである。

これに三時間弱かけようと思う監督の気が知れない。せめて世界観や物語、キャラクター性に目新しさがあれば、それが物語を進める推進力となっていたかもしれないが、その何れもを本作品は有しない。

加えて、主人公の特異性を示すための設定にも疑問符を浮かべざるを得ない。つまり、彼女は多くの人とは異なり、グリモワールを読めて魔法を使えるがために特別なのだ、と語られるものの、それならば、魔法学部における生徒・教師は、いったい何を習い教えているのかと問いたい。また、劇中で魔法の大家とされるモリブルや国王はいずれも一度も魔法を使わない。こうなると魔法の存在そのものを疑わざるを得ないが、そもそも、オズという国そのものの成り立ちが魔法によるものであるはずなのに、この設定は如何なものか。主人公を主人公たらしめるためだけの展開にしか思えない。

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taktak
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