「中原中也という天才」ゆきてかへらぬ ニョロさんの映画レビュー(感想・評価)
中原中也という天才
中原中也の詩が大好きで,この映画に足を運んだ。長男が幼くして亡くなったことなどは知っていたが、長谷川泰子の存在は初めて知った。
今回,特筆すべきは中原中也役の木戸大聖ではないかと思う。思い描いていた中原中也にピッタリだった。見た目もそうだけれど、自由人らしい明るさ、育ちの良さを思わせる優しさと天真爛漫ぶり、そして芸術家故の繊細さに加えて、自分の詩に対する圧倒的な矜持。
ストーリーは長谷川泰子が中心のようで、中也の詩が沢山出てくることを期待したファンとしてはちょっと残念だった。長男の死に精神を病む中也、春日狂想を読んでほしかった。
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