越境者たち

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越境者たち

解説

極寒のアルプスを舞台に、大自然の脅威と不寛容な人間たちの狂気を描いたサスペンススリラー。

イタリアの国境を越えたアルプスにある別荘の山小屋。妻を事故で亡くして失意の中にいたフランス人サミュエルは、娘を友人に預け、この山小屋で週末を静かに過ごそうと考えていた。その山小屋には、山を越えてフランス側にある難民施設へ亡命のため向かおうとしているアフガニスタン人女性チェレーが避難していた。翌朝、サミュエルはフランスに向かうチェレーを放っておけずに道案内を引き受ける。しかし、そんなふたりの前に立ちはだかるのは、雪山の脅威だけではなかった。

チェレー役は、イランからフランスに亡命後、「聖地には蜘蛛が巣を張る」で第75回カンヌ国際映画祭女優賞を受賞したザーラ・アミール・エブラヒミ。サミュエル役を「苦い涙」「理想郷」などのフランスの名優ドゥニ・メノーシェが務めた。監督は本作が長編デビュー作となるギョーム・レヌソン。

2022年製作/93分/G/フランス
原題または英題:Les survivants
配給:プルーク、エクストリーム
劇場公開日:2024年7月19日

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(C)LES FILMS VELVET - BAXTER FILMS - BNP PARIBAS PICTURES - 2022

映画レビュー

3.0雪山と亡命者

2024年10月13日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

国境を越えイタリアからフランスへ亡命しようとするアフガニスタン女性チェレーと、その状況に遭遇したフランス男性サミュエル、そして2人は…

亡命しようとする女性チェレーを実際にイランからフランスに亡命し『聖地には蜘蛛が巣を張る』にも出演した、女優ザーラ・アミール・エブラヒミが演じ、

フランス男性サミュエルを『理想郷』にも出てた俳優ドゥニ・メノーシェが演じます。

緊張感ありハラハラすべきなんでしょうが、日本人の自分にはリアリティを感じられず感情移入できず、眠くなってしまった…

個人的には特に響かなかった。

60点ぐらい。

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RAIN DOG

4.0愛する人と一緒にいられる幸せ

2024年9月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

このフランス人のパッとしないおっさんの俳優よく見るけどちょっと苦手。最後の電話で娘の声を聞いた時の表情。
泣けた。いい俳優さんや。

少し前に観た「人間の境界」みたいな内容を期待していたらちょっと違った。
不寛容な人たちってなんでみんなあんな馬鹿みたいな描き方なんだろう。あ、実際が馬鹿みたいなのか。
あ、こういう不寛容な人たちに不寛容な発言はダメなのか。

すべてを失って国を追われて家族が離ればなれになって逃げて来た国でもまた追われる。いったいどこに行けばいいんだ。
つくづく幸せな時代に幸せな国に暮らしていることに感謝。

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大吉

3.0思っていたのと違った

2024年9月9日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

魔物が出て来るサスペンススリラーかと思っていたのですが、ひたすら雪山を登り続ける話でした。
検問のシーン等、ホロリとするシーンがありますが、全体的に地味な印象でした。

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ゆきとう

4.0わかり難かったけれど、緊迫感はあった

2024年9月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

寝られる

 序盤でのサミュエルの境遇がわかり難かった。バスに乗って身分証を確認していたので、サミュエル自身も国境の検問を通るのに不安を抱えていたのではないかと感じてしまった。チェレーを探していた3人組は、サミュエルとは馴染みで、初めはみのがしていたので、どういう立ち位置なのか、よく理解できなかった。サミュエルを演じる役者の顔にみおぼえがあり、『ジュリアン』では悪役だったので、本作でも悪役になるのではないかと懸念したが、そうではなかった。チェレーがアフガニスタンからの難民であり、国境を越えようとしているが、妨害を受けているというのは、難民映画祭で上映対象になっていた『シャドー・ゲーム』『マインド・ゲーム』につながる設定なのだろう。雪山を進む逃避行というのは、時代は異なるが、『永遠のジャンゴ』のようでもあった。季節を選ぶことができないほど情況が切迫していたのだろうか。3人組は、軍隊でも警察でもないようで、まさに自分たちの正義を一方的に振りかざす自警団めいた集団であるようだった。フランスもドイツも、議会選挙結果が右傾化しているという。すでに北欧のフィンランドでも、『希望のかなた』に描かれていたような差別が蔓延っていた。最後の検問を擦り抜ける場面は、『娘は戦場で生まれた』にも似た感じを受けたが、偽装なので、それ以上の緊迫状態ということであろう。あるいは、検査官も、わかっていてみのがすという作品もあったかもしれない。本作の終わりに描かれているような支援組織の存続に期待をつなぐばかりである。題名で複数形になっているのは、そうした移民たちの背景も含めて想像しろ、ということなのか、サミュエルの行動もそうだったということなのかとも考えられる。

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てつ