劇場公開日 2024年9月20日

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パリのちいさなオーケストラのレビュー・感想・評価

全37件中、21~37件目を表示

4.0主人公を演じる女優さんがイイぞ

2024年10月1日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

知的

幸せ

日本でも欧米でも「移民」の存在自体がネガティブに捉えられる現代。
そんな移民によるポジティブな実話。

ストーリーというか脚本は薄味。
それを音楽で補う、というのは音楽映画ではありがち。
それに加え本作は主人公を演じる女優さんの熱演、目力の強さが光る。

今後が楽しみな女優さん。

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みっく

4.0やるじゃないか!

2024年9月26日
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鑑賞方法:映画館

実話をもとにしたこの映画は、主人公の女性ザイアが子供の時(7歳頃か)、TVから流れたラヴェルの「ボレロ」の演奏から始まる。

指揮していたのは、ルーマニア生まれの伝説的な名指揮者セルジュ・チェリビダッケ(愛称チェリ)。ザイアは、アルジェリア移民の子で、パリ郊外のサンス(サン・ドゥニの近く)に両親と暮らしていた。

10年後、17歳のザイアは、とても忙しい。

週日の午前中は、双子の妹フェットゥマと共に編入を許されたパリの名門高校リセ・ラシーヌの音楽特別クラスで学ぶ。特にオーケストラの練習が中心。早速、演奏会の演目の一つドヴォルザークの交響曲「新世界より」の指揮を任される。午後は、もともと所属しているサンスにある音楽院でビオラを中心に、フェットゥマはチェロを学ぶ。

でも、翌年のブザンソンの国際指揮者コンクールを受けたいので、ピアノが上手な学生を相手にプロコフィエフの「ロミオとジュリエット」の一節を指揮する練習をする。

どうやら、指揮は別の音楽院(シューベルト音楽院と聞こえた)でも学んでいるようだ。

日曜日には、チャンスを得て、チェリの講習会に参加する。

やがて土曜日には、パリで知り合った仲間にも加わってもらい、サンスの音楽院の同僚や先生たちと「ディベルティメント」と呼ばれるオーケストラを結成する。これが、彼女の行方を決めることになる。

アラブ系のうら若い女性が指揮者になるとの希望を叶えるためには、独自のオーケストラが必要だったのだ。でも、その背景には、彼女が行ってきた刑務所への慰問、子供たちへの音楽の教育、障害を持つ人たちを音楽に巻き込むことも、深く関わっていたような気がする。もちろん、サン・ドゥニ周辺の行政の応援もあったに違いない。

この映画で、どこが一番よかったか。やはり音楽が流れるところ。

特に、もともとアラブ・イスラムの影響の強いスペインを舞台にした天才ビゼーの「アルルの女」。それから、途中でアラブを思わせる旋律が出てくるサン=サーンスのオペラ「サムソンとデリラ」からバッカナール。きっと、これらは、本物のザイアとフェットゥマの選曲だろう。もしかすると演奏も!

チェリは、晩年愛したブルックナーの交響曲について「始まりのなかに終わりがある」という言葉を残している。いつか、ザイアと「ディベルティメント」によるブルックナーの交響曲を聴きたいものだ。

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詠み人知らず

4.5クラシックには疎いのですが

2024年9月26日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

これはいい。凄い良かった。
今一つ盛り上がりには欠けたので、満点にはしませんでした。

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みのまる

5.0温かみのある映画!

2024年9月26日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

興奮

つい先日観た映画の「ボレロ」で始まり、やはりフランス映画でクラシックとなるとボレロか?とややうんざりしたものの、温かみのある映画で、これまでの貧乏からの音楽家のサクセス ストーリーとしては、本当に素晴らしく、良い映画だと思いました

移民・貧乏というハンデを抱えながらも、才能ゆえにパリの名門校への編入が認められたものの、周りの上流階級の子弟の嫌がらせにも挫けずに、夢の実現にまっしぐらに立ち向かって行く、主人公の情熱・熱意に感動し、成功を祈らずにはおられなくなる映画でした

特に、移民の父母の苦労も並大抵ではなかったはずなのに、父母の愛情溢れる育て方や姉妹愛、家族愛、刑務所に行って演奏する等、主人公の他者をも幸せにしようという、愛に溢れる行動に感動しました

全編に流れるクラシックの名曲の数々も素晴らしく、感動の嵐と言っても良い位の映画で、得した気分になりました

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jazz須磨

4.0意外と音楽は厳しい世界だね

2024年9月26日
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鑑賞方法:映画館

女性が指揮者になるのがこんなにも大変だとは思わなかった。

色んなクラッシック曲がいっぱい聴けて良かった。

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はなてん

3.5ボレロ

2024年9月25日
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鑑賞方法:映画館

確かに女性指揮者って少ないなあ、やはりまだまだ男性中心社会なんかな。逆境に立ち向かうザイアは指揮者を目指す女性を勇気づけるね。
しかしボレロって単調なメロディの連続だけど全く飽きないな。

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あらじん

5.0チェリビダッケ

2024年9月25日
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泣ける

知的

チェリビダッケが実名で出ることを知った以外は全く白紙の状態で鑑賞。

チェリビダッケは知る人ぞ知る伝説の指揮者でほとんど録音を残していない。だいぶ以前にNHK BSでチェリビダッケの日常的な演奏活動や指揮法を放送していたくらいで果たして本作ではどうなるかと思ったが、この作品ではその指揮法のシーンをはじめとして見事に晩年のチェリビダッケその人を演じ切っていた。

チェリビダッケは主人公との対話を幾度となく交わしていたが、対話を通じて自分と向き合うことは音楽だけではなく人生そのものである。そこには孤独とは異なる己の世界観がある。チェリビダッケの哲学を映画を通じて味わった感じだ。

ストーリーとしては見応えがある。随所に流れる音楽もこれまた良い、特にフランスもののクラシックは街の風景とも重なる副旋律で、ラストシーンに見事に繋がっている。

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よさくさん

3.5どれかに絞った方がいい

2024年9月25日
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2024年劇場鑑賞239本目。
実在の指揮者とチェロ奏者の姉妹の若かりし頃を描いた作品。
この指揮者志望の姉が色々な活動を一度に並行して行ってパンクしそうになっているので、見かねたお父さんが自分のレビュータイトルのセリフを言うのですが、映画としても今何をやっているのか分からなくなる時があって混乱することもありました。指導してくれる老指揮者とのやり取りは良かったです。
音楽映画で良くない演奏といい演奏が素人でも分かる映画はいい映画だと思うのですが(セッションや蜜蜂と遠雷はこちらも聴いていてなんとなく分かった)これは何がだめなの?何がいいの?という感じでした。

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ガゾーサ

4.0映画『ボレロ 永遠の旋律』を合わせ見ると、ザイアの音楽哲学がより良く理解できる

2024年9月25日
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知的

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Dr.Hawk

3.0フラッシュ・モブ

2024年9月24日
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鑑賞方法:映画館

女性の進出を陰に陽に阻もうとする人が音楽界にすらいる訳だが、これはクラシック音楽が、伝統を守るにせよ打破するにせよそれを理解・習得する事無しには表現できない分野である事と関わっていて一筋縄ではいかない問題だろう。だから、この伝統というものをもう少し掘り下げて欲しかった。
内容はハリウッド風の単純シンデレラ・ストーリーではないし、演奏場面も適度に下手(失礼!)な実演なのが良い。あのチェリビダッケも見た目はブルーノ・ガンツのヒトラーに迫るそっくりさんだし、いかにも本人が言いそうな事を言ってて面白かった(禅を語らせたらもっとそれっぽかったかも)。

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ひろちゃんのカレシ

4.024-094

2024年9月24日
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鑑賞方法:映画館

女だからダメなのか、
エリートじゃないからダメなのか、
出自によるところなのか、
誰の心にもあり、耳にすることも奏でることもできる音楽は格式と伝統だけのものなのか❓

孤独と感じているうちは、
奏者と繋がっていない
みんなとひとつになれば
奇跡が起きる

憧れた師の言葉は偉大だ。

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佐阪航

4.0いい作品だけど、もったいない脚本の詰めの甘さ

2024年9月23日
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難しい

幸せ

予告篇を観て決めた作品だが、期待値以上の内容だった。
女性指揮者をテーマに作品はTARに続いて2作目だが、実話に驚いた。
作品内容は良かったし、いかに女性指揮者が大変だと言うことをスクリーンから痛感した。オーケストラ設立の大変さやコンクールでの仕打ちなど、差別や屈辱を受けても夢を諦めない二人の姉妹の姿には胸を打たれた。
せっかくいい作品だったのに脚本は、少し詰めが甘い気がした。勿体なさも感じる。実話なのだから。

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ナベウーロンティー

4.0どうなるか?想像はつきますが、主人公が栄光を掴むには、紆余曲折が。。。

2024年9月23日
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つん

4.0夢を諦めなかった女性の素敵な物語です

2024年9月23日
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幸せ

ザイアがオーケストラを設立したのが1998年と言うのだからこの物語はそれより以前の話ですね。人種差別、性差別、階級の不平等など今よりもっともっと差別がきつかったでしょうし、まして移民の子となれば尚更だったであろうと想像がつきます。
どの世界でも「女だから」などと言う不条理があるのは知っていますが、指揮者の世界でもそうだったのですね。
「女性は信念がないから指揮者に向いていない」などと言われ諦めるのなら最初から夢なんか追いません。自分の好きな事の為ややりたい事の為に真剣に取り組んで夢を追うのに男も女も関係ないですもんね。
でも一人じゃない。家族や仲間の存在も勿論ですが、やはりチェリビダッケ先生との出会いは大きかった。
厳しい指導の中でも温かく見守ってくれる師との出会いは運命的な何かを感じます。
「皆と一体と感じられたら奇跡が起こるはずだ」など師の言葉の一つ一つが刺さります。
それとやはり音楽が素晴らしいです。
主要キャスト以外の配役は現役の音楽家たちを起用していると言うことで、クラシックの数々の名曲に魅了されます。
世の中の不条理な事や理不尽な事は無くなることはないのかも知れないけれど、寄り添ってくれる人たちだってきっといる。
くじけそうになったら今度は周りが力をくれます。
人と人の出会いの不思議さとその大切さ。好きを貫く努力と勇気。
目指す道を諦めず、音楽と懸命に向き合う姿は美しかったです。
ラストの青空の下での演奏は何と素敵なシーンでしょう。
いい映画を見ました

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たつのこ

4.5期待度○鑑賞後の満足度◎ 小品だけれども観て良かった。泣きました。正確には『“サン=デニ”(ド・ゴール空港のある所)の小さなオーケストラ』だけれども、“パリ”にしとかないと客来ないんだろうなあ。

2024年9月21日
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鑑賞方法:映画館

①音楽に関しては全くミーチャンハーチャンのファンで楽譜も読めないし管弦楽器の区別も付かない。
だからクラシックを題材にした映画は敷居が高いんだけれども、本作は家族愛、姉妹愛、人間愛を散りばめた人情劇として巧く出来ているので、そんな私でも楽しめました。
ラストは勿論、児童施設での子供達によるミニオーケスラの演奏シーン、刑務所での演奏シーンにもホロリと来てしまった。

②本作ではそれ程シリアスには描かれていなかったけれども(山の手民が下町民を見下す、金持ちが貧乏人を見下す、エリートが非エリートを見下すのはフランスでも同じだな、という描写は多々あったけれども)、マイノリーで且つ経済的にも恵まれていない女性が成功するのにはかなり苦労があったのだろうと想像できる。

③主役の女の子、本作を観ている間、誰かに似ているなぁ、とずっと思っていて後半で気付きました。ジェニファー・ローレンスに似てるんだ。妹役の女優さんはブルック・アダムス似かな。

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もーさん

2.5敬意を忘れずに

2024年9月21日
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単純

幸せ

パリの名門音楽院に編入した地方出身の指揮者志望の女性が奮闘する話。

チェリストを目指す双子の妹と共に編入したら、自分をセレブと勘違いしたセレブの子どもだちたちや自己評価の高いアッフォな学生たちに馬鹿にされ、指揮の授業でもまともに演奏してもらえず…。

特別授業で世界的指揮者に認められたことで少しは前に進んだ感じもあったけれど、学院のアッフォは相変わらず?

とりあえず奢らず真面目に謙虚にコツコツね。というのをみせていくドラマで、これといって意外な感じもなければ大きな波もないけれど、まあ面白かったかな。

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Bacchus

3.0人が音を紡ぐ、音が人を繋ぐ

2024年9月21日
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皆と演奏を重ねて、師から指導を受けるにしたがい、指揮者としての顔つきが変わっていく。師の言葉の一つ一つが音楽の、オーケストラの理解を深めてくれる。
やはりボレロには人を惹きつける魔力がある。
話として軸がどこか分かりにくかった。

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ななな
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