グランメゾン・パリのレビュー・感想・評価
全20件を表示
正直おもしろいのかつまらないのかわからない
ドラマ
スペシャル
グラグラメゾン
全て鑑賞するくらい
好きで
期待して観に行きましたが
前半あまりにつまらなすぎて
びっくりしました(笑)
TBS ドラマ
今期の秋の大ヒット医療ドラマも
そうでしたが
◯国人のキャスト
必要だったのでしょうか??
無理やり
暴力シーンとか入れるより
劇中にあった
倫子シェフの味覚障害の設定を
尾花にしてしまって
まわりがたすけていく
ような方がよかったような
気がしました
とにかく
あの暴力的な設定が
邪魔で
観ていて気分
悪かったです
(味覚障害自体
ドラマでも師匠の方で
ありましたが)
尾花の傲慢ワガママ設定も
かなり不快な感じで
観てられないのが
正直な感想です
後半まとまってからは、
めちゃめちゃ
面白かった分残念でした
余談ですが
TVのスペシャルで
グラグラメゾン東京の設定が
なかったことになって
いたのも非常に残念でした
ドラマ
東京、スペシャルを見て、今回のパリ。
パリで信用を失って、東京で不利な状況でガクと戦うのが面白かった。スペシャルでは、京都の新店と若手が戦うのが新鮮だった。今回はパリの怪物や食材提供元との戦い。戦いの場面としてはシビアなものがあるはずだが、これまでの戦いの方が生々しい感じや、感情の荒々しさはあった。今回はもう少し爽やかな印象。最後は三ツ星を取って終わるのがわかってるだけに、もっと追い詰められた感を期待してしまった。監修のシェフの実話のように観てしまったのも良くなかったのかもしれない。しかし、とてつもない快挙であり、映画におさまらない苦労があったのだと思う。そちらは情熱大陸にでも期待したい。
三つ星にかける熱い料理人たちの闘いが凄い
グランメゾン東京の全話をTVerで、年末スペシャルも観て感動したが、ここまで観た熱い料理人のレベルの更に上をゆく命懸けの熱さで、味に徹底的にこだわり、芸術品のような料理を生み出す。この映画を観た後、みんな外食をすると厨房の中の料理人を思いながら食べるようになるそんな日々の生活に影響力のある凄い映画だと思いました。
長い。終盤寝てました。
途中に出てくるグランメゾン東京の
シーンが1番熱かった。
あのメンバーで作ってくれたら良かったのに。
と、思ってたら寝てました。気が付いたらスピーチしてました。厳密に言うと、冨永愛が語り始めた所まで記憶があります。
兎に角、長い。
韓国人スタッフのエピソードが
全てを台無しにしてる。あれはバッサリカットで
良いと感じたが、TBSが制作だから仕方ないのかも知れない。
キムタクを見たいから行ってるので、
演技より、彼の振る舞いを観れたのは満足。
でも、仕立て方をもっと考えて作って欲しかった。もっと、ドキュメント風にするとか。
スタッフの借金が原因で結束力がつよまるなんて
有り得ないし、最後キムタクがスピーチ前に
韓国人スタッフに上着を渡すなんて、
彼等が1番嫌がる仕草だし、一気に冷めた。
何が良いのかを見つけるのに苦労する
映画だが、キムタクを大画面で観れたので
まあ、満足かな?
映画館で観るのが正解
木村拓哉さん主演ということで色々と先入観や偏見をもつ人もいるかもしれないけど普通に面白い
元々ドラマも全話観ていて好きだったけどこれは映画でこそ作る価値があると思いました。
メインの肉料理について思いついた尾花が説明するシーンで音、香り、見た目、五感全てで楽しむという会話があったけど、実際にメイン料理を切り分けるとき、パイ生地を切る音をしっかりと強調していたところに感動した。
あれは家でサブスクで観ていたら気づかなかったと思う。
前半はまあよくある映画だなと思っていたのが後半畳みかけるような展開に引き込まれてフィクションでありながら何度か拍手しそうになるくらいストーリにのめり込んでいた。
この作品はぜひ音響のいい映画館で観てほしい。
よく作られていると思う。
ただ、途中すき焼きなど日本を代表する料理は食べたら美味しいけど昔からずっと変わらないのにフランス料理は進化してるから面白いみたいなセリフがあってそこだけは納得できなかった。制作側の主観が出すぎてると思う。
フランス料理の対義語はすき焼きや寿司、天ぷらではなく和食でしょう。
フランス料理に詳しくないけど同列に語るならエスカルゴやビシソワーズでは?
そのカテゴリーでいうなら和食も進化していると私自身は思うので、作中のフランス料理に魅せられた尾花というシェフが語るからまあこの人はそう感じたからフレンチのシェフになったんだろうということで流せるけど、作り手の考えを尾花に投影していると思ったのでそこだけ少し冷めてしまった。
でも面白かった。
正直期待ハズレ
ドラマ版、スペシャルドラマ版と全て観てから映画を鑑賞しました。
最終的には感動しましたが、無駄なシーンが多く、特に韓国人パティシエの乱闘シーンや火災爆破シーンは全く要らないかなと。
東京チームの時間無さすぎて悲しすぎる。
これぞチームグラメの最後!
人は『夢は望めば叶う』ということを体現したような素敵なストーリーでした。
序盤は尾花の『異国の地故の苦悩』と『人間の変われない部分』が表現されており、中盤、終盤にかけては『尾花の変化』と『一つの目的に向かって仲間と知恵を出し合って協力する過程』が表現されていました。
最終盤は様々な仲間の力と知恵が集結し、三ツ星に挑むこれぞチームグラメの最後にふさわしい終わり方だったと思います。
中盤の三ツ星レストランの二代目の話では星を守るための重圧と料理での革新の重要性に触れており、フランス料理と料理人への敬意が詰まった作品だったと思いました。
叶うことならば、グランメゾンパリと東京の後日談が映像作品で観たいものです。
見事な文化の融合
見たくはなかったが、描かれて仕方ない
人種差別による不自由さ
そこからの脱却、得られる信頼のコントラスト
そして彩りも多国籍な文化も味も
多種多様な素晴らしいラストのフルコース
念願の三つ星
それらには素直に感動した
が、かつてと同じミスでスタッフとの間に
溝をつくり続ける姿の原因が描かれない点に
不満を抱いた
尾花はグランメゾン東京で
成長したのではなかったのか?
星にこだわりピリついて不機嫌を垂れ流し
スタッフの空気が最悪…
というのはあまり説得力がなかった
せっかくスペシャルドラマもしたのだから
コロナの激動により何かあって
そうなってしまったなどを描いてくれたら
より物語として深みが出たのにと思う
それと、韓国人推しがしつこい
その点に不満が残りマイナス一点
料理シーンに迫力 ドラマ視聴必須
前半では尾花夏樹(木村拓哉)が三つ星の壁に行き詰まり仲間へ強く当たってしまう様子があったが、後半には仲間と助け合いながら三つ星を諦めない姿が印象的だった。
多国籍の従業員達のそれぞれの国の文化を料理に取り入れ、調和のとれた美しいコース料理が出来上がっていく様子はとてもよく撮れていた。
個人的に、相沢さん(及川さん)が前菜のサラダを作る際に尾花に「一口で酸味も甘みも苦みも感じるようにする」と言い切り、結果それを作り上げたところがよかった。
ドラマに続くストーリーとして、今までのグランメゾンの良さも引き継ぎながら、パリでより成長した新たなグランメゾンを観ることができました。
作品のファンとして
ドラマ版、スピンオフ含めて好きになり、作り手の料理にかける想いに感動し、毛嫌いしていた高級店に挑戦してみたり、モデルとなった料理も食べに行くぐらいにハマりました。
その立場から言わせて頂くと、ドラマ版とストーリーラインがほぼ同じであり、非常に残念でなりませんでした。
ドラマ版で、ワンマンとして行っていた事を反省し、協力する事の大切さを学んだと思っていた尾花の状態が、俺の指示に従え!文句があるなら辞めろ!という元の状態に戻っており、ドラマ版の尾花は何だったの?と、同じ事の繰り返しにしか思えませんでした。
おそらく、映画版から初めて観る方向けに舵を切っていたのかなと。
しかし、続編と言うことを意識していないとしても何か他にやり方はあったのではないかと思えたし、
展開はかなり雑であり、もう少し時間をかけて丁寧に描くべきだと思ったし、多くの人が、まあまあありがちな所に収まったかなという程度にしか思わないだろうなと思っています。
もちろん、実際のニュースで日本人シェフがパリで三ツ星を獲ったという小林シェフの奇跡のような功績を当時から鮮明に覚えていますし、出てくるお料理も叶うことなら食べたい!と思わせるのには十分でした。(KEIのフィナンシェが運よく手に入ったのでいただきましたが、最高に美味しかったです!笑)
しかしながら、一部報道で、賞に縁のない木村さんに何とか獲ってもらいたいが為にこの年末に作品をねじ込んだとも聞きましたが、
例えそうだったとしてもこの仕上がりでは厳しいのではないか、というのが自分としての正直な感想です。すみません。。
そういえば、山下達郎さんの曲はてっきりエンディングで使われるのかと思ったのですが、そのようなこともなく、本編にも使用されていなかった気がしたので、調べたらチアリングソングとかいうものらしいですね。
あのラストの雰囲気に合わなかったということでしょうか?Recipe好きだったのでそこも残念だったかな。
シェフの本懐とは何か
映画は沢山の人が一所懸命に作っています。だからあまり悪口は言いたくないし、自分の好みに合っていないということだけで悪口を書くのはあまりやりたくないです。大体「じゃあお前がもっと良いものができるのか?」と言われれば、いち鑑賞者にすぎない何の取り柄もない一般人の僕が偉そうに語るのも恥ずかしいわけです。なので、あくまで僕の好みではという話を書きます。
申し訳ないけど、本作は僕にはどうにも好きになれないもので、僕自身の少ない鑑賞経験からしてもワースト1・2ではないかと思いました。
最初から1時間半くらいまで延々と、主人公が自己中で傲慢に振る舞い、うまくいかないことにイライラし仲間にもモラルなく当たり散らす様子が延々と続きます。それを見続けるのが非常に僕には苦痛でした。そして肝心の仕事の内容の方も、仕入れがうまくいかない理由も全くその通り(「銀座にフランス人が店を出したとして、最高のマグロを手に入れられると思うか」という卸業者の言葉が、大変説得力がある)。
主人公の師匠?のフランス人の「諦めることも大事」と鈴木京香さん演じるシェフに諭すその言葉も、非常に重みがあって全くその通りと頷くしかない。「諦めないで続けること」も大事ですが、誰もが勝者になれるわけでは無いので、天井を突破できないことが十分にわかったら、方向転換すること・初心に戻ること、つまり「執着を手放すこと」も大事なのです。
そもそも主人公がなぜそこまで三つ星にこだわるのかがよくわかりませんでした。主人公の意地なのかなんなのかわかりませんが、もしもお客さんが喜ぶことが第一であるなら三つ星というレッテルにこだわらず、目の前のお客さんに全集中すればいいだけであって、例え三つ星が取れなくてパリの一等地でできなくとしても、フランスの田舎で地道に、大金持ちの富裕層相手でなくても、リーズナブルに沢山の人を喜ばせることができるのではないかと思ってしまうのです。
超高級食材や珍味、異常に手間をかけ秒単位で計算して出される料理を、小難しい顔でポエムのような感想を語る富裕層の賞賛よりも、庶民にリーズナブルな食材でリーズナブルに美味しい食事を提供して、お客さんに笑顔になってもらう方が良いのではないでしょうか。「自分の役割はそうではない」ということなのでしょうか。
「シェフの本懐」とはなんでしょうか。それは自己満足のために名誉を得ることではなく、あくまでお客さまの満足のために料理を作ることだと思う。本作の中でもそうだと言っていますが、主人公がそう思っているとはあまり思えませんでした。じゃあ、なんでそんなに三つ星にこだわるんだと思うのです。
僕はよくわかりませんが、そもそもミシュランの三つ星とは「お店の歴史と背景」とかも多分に重要であると思うのです。それが老舗の信頼と実績ということだと思います。何十年もレベルの高い食事を出し続ける歴史ある三つ星のお店に、いかにレベルの高い食事を提供するとしても新しい店を同列に比べることはできないと思うのです。二つ星をとっている時点でもうすでに破格に評価してくれていると思います。まずはそこからじっくりと信頼と実績を安定して築いていったずっと先に、三つ星があるのではないかと想像するのですが、いかがでしょうか。
話を映画に戻すと、1時間半の拷問ののち後半30分くらいの所で、突然意味もなく全て好転します。主人公はあれほど自己中で傲慢だったのに、ころっと全く正反対にチームワークを重視しだします。そしてあれほど仕入れに苦労したのに、事件を機に手のひらを返したように仕入れ先がころっと正反対に協力的になります。鈴木京香演じるシェフの味覚異常も直ります。三つ星の発表まで僅かの時しか無かったはずなのに、その短期間で三つ星が取れます。いかに料理の質が良くなったとしても、そんな短期間でミシュランの評価が覆るのでしょうか。・・・ちょっと理解に苦しみます。
話の筋が一貫していないと思えること、本作の大部分を占める前半の拷問、そして申し訳ないけどキムタクさんの一本調子の演技・・・。キムタクさんとテレビシリーズのファンには良いのでしょうけど、そうでなければちょっと厳しいと思うのは私だけでしょうか。
いいなと思った点を探すと、鈴木京香さんの演技が良かったです。役どころの複雑な心境がよく伝わってきました。
Thank's, all Cast and Staff ! :‑D
夢をあきらめない。
三ツ星シェフとなったグランメゾン・東京の早見倫子、雄花夏樹と世界の星を取りに行こうと言い終わったドラマシリーズ、…その直後襲ったコロナ禍、…のピンチを乗り越え再結集し終わったスペシャルドラマ、フランス料理の本場パリに“グランメゾン・パリ”を出店し現在は☆2、…三ツ星を取ろうと奮闘するチーム・グランメゾンの話。
ドラマシリーズ、スペシャルドラマとは雰囲気変わってちょっとピリピリモードな雄花夏樹、グランメゾン・パリでシェフを務める雄花夏樹、スーシェフ早見倫子と東京の頃とは立場入れ替わって…。
“三ツ星を取らなければフランスを出てく”と店舗オーナーでもあり30年三ツ星を取り続けてる一代目シェフへ約束したものの、印象的だったのは「食材の仕入れの難しさ」…から作りたいものを作れない、食材の常態で急遽メニュー変更で焦りと空回りだったり。
コースメニューの最後を飾る、言うことを聞かないパティシエの彼が、最初は何だコイツは?とは思ったものの、研究熱心だし熱い料理魂を持ってる彼には意外と涙で。
ドラマシリーズとは雰囲気が違うチーム・グランメゾンだったけれど、中盤過ぎだ辺り?!から韓国パティシエの彼のこと解決、周りの意見を聞かず突っ走り孤立化してた雄花夏樹が店スタッフへ頭を下げてからは、チームが一致団結ドラマの雰囲気も戻りで、考えられ全てが計算された料理の美しさだったり、リンダ・真知子が書き読むナレーションの中で食するシーンにはシンプルに食べたいと思えちゃったり。
料理に熱く、ちょっと人との付き合いは不器用だけど雄花夏樹の真っ直ぐさは好きだし、倫子と夏樹のオジサンオバサンで呼び合える関係性もいい、個人的にはここぞ!というシーンで山下達郎さんの「Recipe」を流して泣かして欲しかったとワガママ。
今年は観納め、ラストのラストで仕事トラブルで観る作品を絞ったけど今年劇場で観た本数は270本と個人的新記録、共感、コメント、フォローして下さった皆様ありがとうございました!
よいお年を!来年もよろしく!
必須ではないけどスペシャルは観とくのが必要かな?
もう待ちに待ったグランメゾン東京の続編です
正確には公開前日に放送されたスペシャルグランメゾン東京の続きとなっております
なのでスペシャルの最後にチラッと言ったように
パリメンバーと東京メンバー分かれた状態でスタートとなりますし、途中グランメゾン東京チームが少しでますが当たり前のように窪田正孝がいますので
テレビ版観てたけどスペシャル見逃した
って方には少しハテナが出るかと思います
予告編の時点でパリにいるメンバーもわかってるのでスペシャルを観てなくてもそこまで何もわからないということはないですし、窪田正孝も少しでる程度なのでスペシャル観ておいた方がいいですが、必須ではないという感じですかね。
肝心の内容に関してはとても満足です
これぞグランメゾンです、早速続編を期待したくなってしまう
ストーリーとしては
パリでグランメゾンパリをもうすでに開店しており、2つ星が続いているという状態からスタートです。
テレビシリーズ最初期の尾花夏樹に経験値がリセットされてる感じなので、「尾花またやってる、、、」って感想になってしまいました
ストーリーの都合上仕方ないのですが、ちょっとここが完全に戻ってる感じはどうかな?とは少し思いました。
速攻で早見倫子さんがクビにされ
従業員も数人辞め
3つ星を獲得しないと色々あってお店が続けられない
という流れになります。
素人からすると2つ星の店そんなに価値ないんかい!ってツッコミたくなりました。
やや残念なのがスペシャルでしっかりやってくれたのでいいんですが
グランメゾン東京メンバーはほぼ出番無しで
尾花と新キャラのユアンが相当メインとして進んでいきます。
ユアンもいいキャラですし、ビジュアルもいいんですが
尺の都合で京野さん、途中抜けてた早見倫子、特に相沢さん空気なのでとても残念でした。
あと事務所枠で関西弁の謎キャラもいます
正直違和感しかないキャラでした
今回は早見シェフメインではなく尾花の物語なので
その点に関してはしっかりとしてるので作品としては満点
グランメゾン東京の続編としては少し残念という印象でした。
料理のビジュアルも素晴らしいですし
新しいものを生み出す過程も本当に素晴らしかったです
とにかくアツい
胸が熱くなるドラマ版を期待して全く問題ありません
最後もう一つやや残念だったのが
もう3つ星は間違いないし、ドラマ版で結構しっかりやったから短くていいのかもしれませんけど
ミシュランの3星発表、尾花夏樹のスピーチが超駆け足、超あっさりなのがやや残念でした
時間あと10分伸ばしていいのでもう少しやって、東京チームが発表見守るシーンなんか入れて、最後エンドロールで少し流れたシーンもやって
で良かったんじゃない?と思いました。
This Is TAKUYA KIMURA
とんでもなく、自己中爆発の前半
突然の、みんなの力を貸して欲しいの後半
でも、内容なんてどうでも良い
この映画は木村拓哉であることにこそ、意味がある
木村拓哉が見たいんだ。
【”世界各国のエッセンスを詰め込んだ新しきフランス料理で勝負する!”今作はフランス料理三つ星シェフ小林圭さん監修の斬新な料理も眼福なる、妥協なき執念の料理人達のサクセスストーリー映画なのである。】
ー いやあ、今作面白かったです。TVドラマを見ていなくても、登場人物の相関は直ぐに分かったからね。(除く「グランメゾン東京」の人達。けれども、何となく推測で分かる。)脚本が上手いんだろうなあ。ー
◆感想
・尾花(木村拓哉)が序盤では、スーシェフ早見(鈴木京香)や、リック(オク・テギョン)、相沢(及川光博)、京野(沢村一樹)等仲間達に頼らずに、一人で突っ走るも空回りする姿や、フランスの肉、野菜、魚介、キャビアなどの調達が上手く行かない所も、外国人が海外で高級料理店を営む際の、”料理障壁あるある”をキチンと描いていて、面白い。
ー レストランはチームなのだから、メインシェフが一人でやれることには限界があるのだし、仲間を信頼しきれていない姿は、尾花のレストランが二つ星で留まっている理由だろうと思いつつ鑑賞続行。-
・故に、尾花は美食家たちが集まったガラディナーで、彼らを余り満足させられず、彼にテナントを貸している&29年間三つ星つを獲得し続けている&且つての師匠”ブランカン”のシェフ、ブランカンと彼の息子は尾花に対し、テナントを出て行くように伝えるのである。
焦る尾花。フランスで三つ星を取る自分の夢を妥協して、他の国に店を出し三つ星を狙うのか。早見はそれを提案するが、尾花がバシッと拒否する姿。それを聞いて嬉しそうな早見の表情。
・リックが高利貸しから自身のパティシエとしての腕を上げるために様々な食材を購入するために借金していた事が仇となり、彼の自宅は放火されるのだが、迷惑を掛けたチーズ屋の損害を尾花が全て受ける所から、流れが変わって行くところなどもナカナカである。
それまで、食材の仕入れに苦労していたのが、一時馘首されたスーシェフ早見が仕入れの肉屋で働き信頼を得ていた事や、尾花のチーズ屋への対応を知ったフランスの仕入れの人達が、彼に良い食材を回すシーンは、観ていて盛り上がるよね。
ー 正に怪我の巧妙であり、早見や、相沢の見えない所での貢献が、報いられたのであるから。そして、尾花自身も何でも一人でやらずに、スーシェフ早見を始めとした仲間達に任せる所は任せて行くのである。これは、大切な事であると思う。-
・故に、尾花は、それまでの”オーソドックスなフランス料理で勝負する。”を猪突猛進で一人で進めるスタイルから”様々な国のグランメゾンパリの従業員達から提供される食材や、日本固有の味噌、酒、ハーブを使った世界各国のエッセンスを詰め込んだ新しきフランス料理”で勝負するように考えを変えていく様も、面白かったな。
■料理映画として白眉なるシーン
・そして、”ブランカン”のシェフ、ブランカンと彼の息子を招待した、尾花が勝負を掛けた、独創的なアペリティフ、オードブル、サラダ、メインの肉料理、魚料理、デザートのコース料理が提供されるシーン。
一品、一品をフードインフルエンサーのリンダ(富永愛)のモノローグで料理の詳細が語られつつ、料理を映し出すライティングが見事で、様々な肉を詰めたパイをナイフで切り分けるシーンなどを見ていると大変に眼福であるし、お腹が鳴りそうになったモノである。ゴックン。
<そして、見事に”チーム尾花”は願いを叶えるのであるが、あの表彰式での尾花を演じた木村拓哉さんの涙は、フランス本国でこの映画を撮るプレッシャーを見事に乗り越えた真なるモノではないかなと思ってしまい、こちらもグッと来てしまったモノである。
今作はフランス料理三つ星シェフ小林圭さん監修の新しき料理も眼福なる、妥協なき執念の料理人達を描いたサクセスストーリー映画なのである。>
一皿に懸ける数多の人の想いを味わいたくなる
初日舞台挨拶中継の回を観ました。
最も大切なことはお互いを信頼し合い、お互いの力を出し合って、チームで同じ夢を目指すこと。
ドラマから映画へと、東京からパリへと、規模が変わったとしても国境を越えても、良い意味で諦めの悪い熱い大人の青春ドラマでもあり、プロフェッショナルの仕事の話でもあり、人と人とが同じ志に向かって協働する物語でもありました。
シリーズを通して、ずっと目指すべき物語の軸や、人物たちに貫かれている精神・気持ちの熱量が変わらないところ、とても好きです。
小林圭シェフのお料理もとても好きなので、シェフらしい鮮やかで美しい料理を、大きなスクリーンで味わえて楽しく拝見しました。
今回はコロナ禍を経て、設定にその影響をきちんと反映させていたのは、今この作品を続けさせた意義を感じたし、タイムリーで良かったです。
SPドラマではグランメゾン東京の経営不振と業務提携の問題、映画では倫子さんが罹患して味覚に影響が出てしまったこと。似たような経緯で人知れず閉まってしまったレストランや、料理人としての道を断たれた方も沢山おられたのではないでしょうか。
さて、フランス料理に限らず、おそらく全ての料理は「いかに食材について深く知り、いかに良い食材を仕入れるか」で半分は勝負がついてしまうと思います。
映画では異国で勝負をすることの難しさとして、仕入れの困難さについて大きくフォーカスしていました。
外国人だから、というだけでなくて、やはり信頼関係が無ければ卸してもらえない。レストランとしては勿論、その人自身を評価して認めてもらえなければ話にもならない。
料理への知識や技術や気持ち以前に、人としての勝負、みたいなところの難しさを感じたのは大きな発見でした。その点、倫子さんが肉問屋に通い詰め、働いて信頼を勝ち取ったエピソードが印象的でした。
倫子さんは、厨房に居ても、サービスに居ても、レストランの外に居ても、料理に対して真っ直ぐな姿勢で人を繋げていけるところ、シリーズを通してずっと変わらずに素敵でした。今回も戻って来てからお店の雰囲気が格段に良くなってるし、チームワークも強くなっている。
倫子さんはグランメゾンシリーズの良心ですよね。頑固で負けん気が強いところも含めて素敵。
ずっと一番好きなキャラクターです。
(舞台挨拶見ていても、鈴木京香さん自身がきっと倫子さんみたいな、誠実な方なんだろうなと思いました。涙しておられる姿を見て、こちらもうるっと来た…)
また、「大人の青春」との通り、やっぱり特に尾花・倫子・京野・相沢の4人の「おばさんとおじさんの夢」がずっと軸にあって、諦めきれなくて、周りの人を巻き込んでいくところや4人の関係性が本当に好きです。
京野さんと相沢シェフの縁の下の力持ち感、周りをよく見て立ち回れる優しさと洞察力と経験値、これらもなかったらここまで来られてなかっただろうな…
(余談ですが、舞台挨拶で泣いてる鈴木さんに、ミッチー様の胸ポケットのハンカチーフを取って渡す沢村さんの図、関係性が良すぎるのと面白すぎて笑っちゃいました)
そして、改めて認識したことが以下の2点。
・食材へのリスペクトは、その生産者・土地、ひいてはその国の文化を尊重することに繋がること。
・自分の出自を活かすことや、一緒に働く仲間やお客様のアイデンティティや文化へのリスペクトこそ、最高の一皿に欠かせないこと。つまり、最後は「人」なんだと。
「異国の文化も取り入れ、常に進化してきた」フランス料理の三ツ星を担うような店であれば、こういった精神が料理から感じられるかも当たり前に問われているし、それを料理で伝えることができる。
とんでもないことを毎日自らに課し、提供し続ける難しさに気が遠くなりながらも、時間とお金をかけてでもこんなお店に伺ってみたいと、強く思いました。
(個人的にはサービスの地味な努力も描かれていてグッときました。お客様には絶対見せない、見せてはいけない努力。サーブの時間まで計算して練習したり、カトラリー磨きを日々欠かさなかったり…しかも歌って楽しそうに!)
ただ、映画で気になった点もありました。
・…尾花ァァァ!ドラマからちょっと酷すぎないか?と思ってたけど、前半は正直ワンマンすぎて結構許せなかったです。レストランだって組織、チームなんだから、シェフとは言え人望と共に星も無くなるよ…
・ユアンの借金の話、要るのか…?
ユアンと尾花の互いへのリスペクトとか、チーズを使わざるを得ない伏線とか、韓国系の出自ゆえに食材や調理法にオリジナリティを出す展開や人種差別の話にも繋がるキャラクターですが、チンピラのヤバさとか火事までは出さなくてもよかった気はする。
火事になったらもっと借金回収できなくなりそうだし、そもそも食材費はある程度お店が出すべきでは…
・ミシュランの描かれ方
終わり方が呆気なさすぎて、少し気になりました。尺の問題?三ツ星取るだろうなと思ってたし取れてよかったけど、どう終われば良かったのかちょっと考えてしまいました。
ここからは個人的な話ですが、2019年の『グランメゾン東京』から、昨夜のSPドラマ、そして今回の『グランメゾン・パリ』とずっとシリーズを追いかけてきたファンであり、少しだけですがフランス料理のレストランビジネスに携わっていました。
特に今回のSPドラマで取り上げていましたが、お金のためじゃない純粋な料理の追求と、ビジネスとしてブランド展開等マネタイズとのバランスみたいな問題に関して、料理の世界の厳しさを度々垣間見たこともあり、かなりリアルにいろいろ考えることもありました。
料理人の方は本当に朝から晩まで厨房に籠りっきりで、ずっと美味しい料理を届けることを考え、試行錯誤されています。
シェフともなると、ブランドの顔として様々な外の仕事もあり、お店の長としてブランディングだけでなく、人事やお金の管理なども責任を持たなければならないですし、ミシュランをはじめとした評価の時期にはものすごくピリピリもするし、とにかく毎日が勝負で一瞬気を抜けない中で闘われています。
本当に生半可な気持ちでできる職業じゃないです。過酷な仕事だなと思いました。
それでも、本当に料理が好きで、美味しいと言っていただきたい。その一心だけで、人ってここまで頑張れるのだなと思った瞬間も沢山見てきました。
SPドラマで、倫子さんが「終わるわけないだろ こんなに面白えこと」と言っていたのがめちゃくちゃ格好良かったけれど、世界中の料理人の方々はまさにこんな初期衝動のようなものに突き動かされているのではないでしょうか。
私たちも目の前の日々の生業と人に誠実に向き合っていこう…いつかそんな職人のみなさまが作られる唯一無二の空間と時間を体験しに伺えるように。
キムタクの晩餐会‼️
まず「グランメゾン・パリ」というお店はスゴいところである‼️シェフ、料理人を始め、ホールスタッフが日本語、フランス語、英語、そしてハングル語まで入り乱れて会話してる‼️しかも同士ではなく、日本語で話しかけられハングル語で返す、みたいな‼️そんなんで繊細な三ツ星に値する最高級の料理を生み出せるのか⁉️大いに疑問です‼️まぁ映画なんだからイイんでしょうけど‼️次にキムタク扮する尾花のキャラクター‼️ドラマでは日本で三ツ星を取り、今回は本場フランスパリでの三ツ星を目指す‼️二ツ星からなかなか星が増えることもなく、要人を招いた晩餐での大失敗から、周りのスタッフたちに当たり散らし、鈴木京香さん扮する倫子をクビにしてしまう小物ぶり‼️自分勝手でまったく成長してない‼️自分的にはまったく共感できないキャラクターですね‼️そして韓国のアイドルグループ「2PM」のオク・テギョン扮するユアン‼️パティシエであるこのキャラはコワい人たちに借金してる設定の新キャラ‼️大人の事情臭がプンプンするキャスティングですね‼️借金取りが店に押し掛け、自宅に火をつけられ、地元のチーズ屋を全壊させてしまうこのエピソードが、一番時間を割かれてる気がして本当に必要なのかなと思ってしまう‼️東京から吉谷彩子の萌絵を呼び寄せたほうが、もっと本筋に時間をかけられたような⁉️そして今回の一番のネックとしては、日本人がパリで最高の食材を調達出来るかという問題‼️これも倫子さんが肉の卸屋で働いたり、ユアンが全壊させたチーズを尾花が買い取ったことで、地元業者の信頼を勝ち取り、問題解決‼️ちょっとご都合主義が過ぎるけど、映画なんだからまぁイイでしょう‼️そんな点を除けば、ラスト30分のフルコースの料理がテーブルに次々と並ぶシーンは、グルメ映画の醍醐味にあふれてる‼️富永愛さん扮するリンダのナレーションと、リンダとフランス人シェフの親子が満足そうに食事するシーンは、かなり観る者の食欲を煽るシーンとなっています‼️このシーンのおかげで星一つおまけ‼️
評価5.0以上。感動と幸せな時間でした。
最高の作品に出会えてしまった。前半は尾花の性格の悪さと食材の調達が上手くいかず苛々させられる。
テギョンが辞めると言い出したくだりから一気に感動が始まり止まらない。皆んなで飯を食う。そこからチームが完成し料理も最高潮に。倫子に相沢、京野、ユアンと完璧な仲間にやられた。忘れてはいけないのが富永愛。彼女の存在とコメントにフランス料理の厳しさと、最後の料理がどれだけ素晴らしかったか思い知らされる。料理の格上げをされた。
最後の表彰シーンはまるでドキュメンタリーみたいだったし、まるで実話のような終わり方。ドラマとは全然違った。スケールとかと言うより格が違った。凄いよ、スタッフ。別格でした。大好きなテギョンを起用も正解でした。
世界を、各国を尊重をテーマに作り上げたフランス料理。素敵な作品に2024年最後に巡り会うとは思いもしなかった。有難う御座いました。皆さん、絶対観た方がいいよ。
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