「【”奇蹟が起きますように。そして、有難う。”今作は、実話である。映画としての作りはやや粗いが、生きて居る事の有難さを思い出させてくれる今作には、大いなる価値があると私は思います。】」春の香り NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”奇蹟が起きますように。そして、有難う。”今作は、実話である。映画としての作りはやや粗いが、生きて居る事の有難さを思い出させてくれる今作には、大いなる価値があると私は思います。】
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<Caution!やや内容に触れています。>
ー 明日は、あの哀しくも忌まわしい未曽有の天災が起こった日から14年目の日である。そして、今作を観て思うのは、健康で日々、生きて居る事の出来る有難さである。
今作のハルカのモデルとなった坂野春香さんは小学生の時に脳腫瘍を患い、普通の学校生活が送れなくなったという。
如何に辛かっただろうかと思う。年頃の少女が経験する楽しい事を、殆ど経験出来ないのだから。
けれども、彼女はその辛さを漫画を書く事で、乗り越えていたのである。
月に数度しか行けない学校で出会った、イケメンのタクミとの、屋上での昼休みの交流。ラインでの遣り取り。彼女にとって、生きて居る事を実感した時間なのだろうな。
今作のメッセージ”その人は居なくなっても、家族、大切な人の中に記憶は残る。”はとても、貴重な事だと思う。ー
<天災も、難病も突然襲って来る。だから私たちは"その日"が来ても後悔しないように生きなければいけないのだと思う。
そして、家族や友人の記憶に残るように、一日一日を大切に過ごさなくてはいけないのだという当たり前のことを、今作は想い出させてくれるのである。
あの哀しくも忌まわしい未曽有の天災の前の晩、今作を鑑賞して思った次第である。>
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