まるのレビュー・感想・評価
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大変面白く観ました!
(完全ネタバレなので必ず鑑賞後にお読み下さい!)
結論から言うと今作を大変面白く観ました。
特に、主人公・沢田(堂本剛さん)の周りの、アパートの隣人で漫画家志望の横山(綾野剛さん)やアパートの大家(濱田マリさん)や沢田の高校の同級生で今は現代美術に投資している吉村(おいでやす小田さん)など、多くの人物がイラ立っているのが、現在の日本社会の空気を正確に現わしているようで良かったです。
主人公・沢田は自転車の事故で右手を骨折し、働いていた現代美術家の秋元洋治(吉田鋼太郎さん)のアトリエをクビになるのですが、その後に部屋で描いた円の描画が「円相」のアートとして世界的に認められます。
その後の、世間だけでなく、隣人の横山やアパートの大家や高校の同級生の吉村や現代美術家の秋元洋治といった周りの人々の主人公・沢田に対して手の平を返す評価の一変も、人間のいやらしさを表現していてとても良かったと思われました。
そして、沢田に対する手の平を返しながら、周りの人物の本質的なイラ立ちは内心で変わっていない表現も秀逸だったと思われます。
特にアパートの隣人で漫画家志望の横山の、アパートの壁を蹴破るなどの狂気的な危険性の描写は、現在社会のイラ立ちの象徴とも思える素晴らしさだったと思います。
ところで、(世間の周りのほとんどが沢田に対する評価を一変させるのに対して)沢田の「円相」が世間に認められてからも沢田に対して態度が変わらない人物が4人いたと思われます。
沢田に対して態度を変えなかった4人の内の2人である、公園の池でエサをやっていた先生(柄本明さん)と、沢田の円の描写をはじめに引き取った古道具屋の店主(片桐はいりさん)は、イラ立ちに満ちた他の登場人物たちの社会の中で、映画の中に主人公・沢田を含めた心の基盤を形成していた存在とも思われました。
沢田に対して態度を変えなかったもう1人に、沢田と秋元洋治のアトリエで同僚だった矢島(吉岡里帆さん)がいたと思われます。
矢島は、現代美術家の秋元洋治の搾取を沢田に訴え、立ち上がらない沢田に抗議の怒りをぶつけます。
そして矢島の世の中の搾取に対する怒りは、沢田が「円相」の作家として認められた後も留まらず、ついには沢田の「円相」の個展にグループで押し入り、沢田の「円相」にペンキをぶちまけ、世間に搾取の抗議のアピールを広めようとします。
個人的に矢島の言動は、理念に取りつかれ現実を見ないからこその沢田に対する(搾取の抗議という)態度の変えなさの一貫性だったと思われましたが、「円相」が独り歩きして浮かない感情を持っていた沢田にとっては、どこか救いの面もあったかもしれません。
沢田に対して態度を変えなかった最後の1人に、ミャンマー出身のコンビニ店員のモー(森崎ウィンさん)がいました。
ミャンマー出身のコンビニ店員のモーは、拙い日本語を小馬鹿にする日本人の客に対しても怒りを現わさず、いつも笑顔で前向きに振舞っています。
しかし映画の終盤で、いつも笑顔で前向きに振舞っているのは、そうでもしないとやって行けない本音が、モーからは吐露されます。
この映画『まる』は、現在の日本社会の人々のイラ立ちを正確に浮かび上がらせていると思われました。
だからこそ、そのイラ立ちを融和するために、沢田の「円相」が人々に評価されたのだとも思われます。
しかし沢田の「円相」は、一方で、沢田自身の実存的な創作とは関係ないところで評価されたのだと言えます。
沢田の「円相」は、イラ立つ人々を治める解決策にすっぽりとハマったから評価されただけで、沢田が創作したから評価された訳ではなかったのです。
なので、沢田が映画の最後に自ら創作した青い地平線の絵は、アートディーラーの土屋(早乙女太一さん)や画廊店主の若草萌子(小林聡美さん)には評価されず、あくまで沢田には「円相」が求められます。
そして、沢田は青い地平線の絵の上に「円相」を描き足し、そのキャンバスに拳で穴を開けて立ち去ります。
(その穴の開いた「円相」すら、90度角度を変えて評価されるという皮肉が加わりながら‥)
ところで、終盤の主人公・沢田の涙は私には唐突に思われ、そこは無くても良かったのではと思われました。
しかし一方で、沢田自身も自身の実存が認められない存在との想いの涙と理解はしました。
この映画『まる』は、実存的なそれぞれの実際の人間性が無視されている、現在社会の日本の人々のイラ立ちにまつわる映画だったと思われます。
そして私は、その現在の日本社会の正確で深さある捕まえ方の描写に、大変共感し面白く観ました。
やや内向的でもう少し展開あればとも思われながら、一方で今作は優れた秀作だったと、僭越ながら思わされました。
淡々と始まって終わる「まる」
時間が出来たので鑑賞しました。
淡々と始まって、淡々と終わる。
ストーリー的にすごく盛り上がるとか感情が強く揺さぶられるとか、そういった類の映画ではなく、見る人にかなり解釈を委ねられているのかなと感じました。それこそ、現代アートのようです。ところどころ、くすっと笑えるところがありました。
不思議要素があるのですが、今一つどういうことか理解できていません…『世にも奇妙な物語』に近いものを感じました。
さわだはローテンションで、頭の中で考えていることと実際に表出される感情の少なさが、演じられている堂本剛さんの雰囲気と相まって不思議な魅力になっていたなと思います。ひさしぶりに見た堂本さんの演技、良かったです。
綾野剛演じる横山がかなりそばにいてほしくないタイプのヤバい人で笑いました。
前作「波紋」かぁ、
不快モードに振れてるんですか、荻上監督。エンディングも、えっここでエンドリケリ? 哀れなる者たちのイタダキ? と一瞬むかっと来ちゃいました。序盤からコンビニ客とか綾野剛とかおいでやすとか不快さに身悶えする位でしたが、バンクシー揶揄ぽい所や蟻みたいなエンドリケリとか興味深い場面も多かった。
ちょっと上手く畳めなかった印象、本編後流れたメイキング映像はいい雰囲気そうな現場でした。
○じゃなく△
久々の堂本剛さんの映画ということで鑑賞。
良くも悪くも堂本剛さんらしい雰囲気の映画。
自転車で転んで利き腕を骨折し、現代美術家のアシスタントをクビになるんだけど、アイデアを搾取してたり描くのもメインでやってそうなのに、あっさりクビにしてしまってこの人の今後の作品大丈夫なのだろうかと疑問。
その後、何気なく描いた「◯」が円相として世界で大騒ぎになるけど、当の本人は信じられないようでなかなか動き出さないし、動き出してからも盛り上がりに欠ける…。
最初から最後までゆったりまったり時が流れる。
唯一、そんな雰囲気を壊すように暴れる綾野剛さんの演技は見所かな?
人によっては寝るか途中退席しそうな映画です。
事故ったら
妙な映画
まる
堂本剛君の久しぶりの演技
いきなりまるを描いて一躍有名になるが、
うまくまるが描けなくなる
どんどん目の下のクマが酷くなっている
よこやま役、綾野剛
妙な隣人
漫画家
普通ならちょっと近寄りがたい
そして吉岡里帆も
妙な同僚
富裕層に搾取されていると訴える
妙なお茶の先生柄本明
妙な古物商の片桐はいり
妙なつちや、早乙女太一
妙な人ばかり、、、
でもミャンマー留学生役の森崎ウィン良かった!
さわだはまた自転車事故を起こして終わるが、事故ってまるで有名になったから、また事故って何か新しい絵が生まれるのかなぁ
始まりも終わりもない
まるだから
永遠に続く
堂本剛ファンの感想です
’97からずっと剛のファンですので、かなり甘い採点をしていると自負しております。
ーが、既に採点の数字を見ても分かる通り、ファンの欲目で見てもこの数字が限界です。
レビューも書くかずーっと迷っていました。
有名芸術家の下で日々使われているだけで日の目を見ないとか、隣人が毎日奇声を上げるヤバい人だとか、現実でも有り得る事だろうけれども余りにも凝、し過ぎて沢田が呪われているのかと思った(笑)
横山は奇行が激し過ぎて、最初は薬物中毒かと思っていました。
蟻も一匹位ならば兎も角、あんな何十匹も家の中に入り込むとか日常的に食い散らかしているか糖尿病の人位ですよ?
賃貸物件なのに壁や床、ルーフバルコニーにまで丸を描くのは異常行動なので、既にあの時点で沢田もおかしくなっていた?
他の方も書かれていますが、コンビニ店員モーくんの前向きな思考やピュアさだけがこの作品の唯一の救いです!
秋元は勿論の事、コンビニのチンピラ客も、沢田を見下しておきながら有名になった途端に掌返す吉村も、取り壊し予定なのに壁の修繕費を請求しようとする強欲大家も、(自分の作品ならば兎も角)人の作品を汚して飼い殺しを訴える矢島もドクズだらけでイラッとしますが、彼等に何ら罰が当たる訳でも無く日々が過ぎて行きます。
新たに丸を描いても「欲が有る」と見抜かれ、途中で宗教チックになったり最後は都会から田舎に移った沢田が長閑に暮らして行くのかと思ったら、また不穏な空気でエンドロール。
思わずえ?って言ってしまいました。
この監督の作品を見るのが初めてだから馴染めないのかも知れませんが、世にも奇妙な物語の中の【まる】って作品だった方が納得いったと思います。
アイドル時代では無く、アーティストとして活躍している今だからこそ剛にオファーしたのだと思うのだけれども、正直予告編から「あ、コレつまらないヤツだ」と分かってしまいました。
剛が出るから観た。パンフも剛の写真集が990円で買えると思えば安いと思ったので買った。
そんな作品です。
「まる」に閉じ込められたさわだが脱出するまでの話
*
自分が縦に首を振っても他人は首を傾げる
まるを描いていても、描いていなくても、
生きていれば誰でもそんな経験はある
自分は良いと思っているけれど
周りはそう思っていない
あれ?自分が間違っているのかな?
そんなふうに思って自分の価値観を隅に置き
いいよ〜と周りに合わせてみたりする
人の価値観に従って生きていると
自分がどんどん自分ではなくなっていく
「あれ?自分って…なんだっけ…」
生きているようで生きていないような…
ここにいるようでいないような…
他人の価値観にがんじがらめになると
首を縦にも横にも傾げたりもできなくなる
さわだの場合は救世主が登場してくれた
個展をぶち壊してくれた女の子
「まる」に閉じ込められて
動けなくなってしまったさわだに
突破口を開けてくれたみたいだった
(終盤にこれを可視化したようなシーンがある)
帰宅して今度はチェンジザワールドしたい男と話す
しかしそれは言葉を詰まらせながら
ゆっくりと自分と向き合う時間でもあった
涙が溢れた、胸の奥からの熱い涙
チェンジザワールドしたい男は黙って聞き
「おつかれ、おかえり、おやすみ」と言った
壁の穴のふちを優しくぽんぽんと5回ほどして
身体に触れずともその男の手のひらは
さわだの背中をじんわりとあたためた
そんな穴の空いた壁の横でぼんやりとする
ただ絵を描くことが好きな男
そこにいるのはさわだじゃない、沢田だ
*
雨のなかを飛ぶ鳥の気持ちの考え方が
ミャンマーのコンビニ店長と沢田で真逆
沢田は「羽が重くて飛びづれぇ」
店長は「飛びながら洗えて超ラッキー!」
物事の捉え方で考え方も変わってくる
いつも前向きでいいよね、と
沢田は少しだけ羨ましそうに褒めていた
それを聞いた店長の顔は少しずつ曇っていく
「そうじゃないと色々やっていられないから」
いつも笑顔な人だけど笑顔の裏には
色々なものを抱えて生きている
自分のまわりにもきっと同じような人がいる
笑顔の人にはちゃんと笑顔で応えよう
あなたの笑顔に救われているよ、と
*
綾野剛さんの演技を観たのは
ラストマイル以来ですが本当に大好きです
愛おしくて可愛らしいキャラクターでした
世界を変えることはむずかしいけれど
自分の世界はいつだってチェンジザワールドできる
横山に幸あれ!と願っています
街
"まる"を描いたアーティストが世間に翻弄されるというお話で奇怪な感じが上映中ずっと続いていて楽しかったです。
売れっ子芸術家の元でアシスタントをしている沢田がひょんな事で"まる"を描いて有名になるってのはXでのバズりに近いものを感じました。
美術に精通している人物が"まる"を評価した途端周りの人物の対応が変わったり、キャーキャー持て囃したりするところは現代の流行の移り変わりの早さと通ずるものがあるなと思いました。
全体的に憎たらしい人物が多く出てくるのも特徴的でした。
沢田は無気力だから側から見たらやる気がなさそうに見えますし、横山は面倒臭さが爆発してて厄介(人間味もありますが)ですし、売れっ子芸術家は自分で働かずアシスタント任せでデカい口を叩く典型的なおクズさん。
矢島はまだ演説するだけならまだしも美術展を破壊しにいっちゃうアクティブ派だし、美術屋の店主はコロッコロ対応を変えるし、大家は小うるさいし、最初のコンビニに来た若者2人の外国語いじりは一番嫌いでしたし、悪意が分散しているような作りはかえって面白く映り、それ故にモーくんの太陽のような優しさが緩衝材になっていました。
"まる"を真似する人物が横山はじめ少しずつ出てくるあたりは近年ではバンクシーで感じた事がありましたし、シンプルなまるなら自分でも行けるという心理はバチコリ分かるわ〜となってしまった自分も共犯者です。
そこからまるを纏った人たちに囲まれて、まるを描いた時にありが外に出られなくなったような状況に陥っていたときは悪い夢を見てるんじゃって映像が繰り広げられていて軽くホラーでした。
終わりそうで終わらないという展開がずーっと続いたので助長に感じる事が多く、ここでスパッと終わってれば終わってればが後半多かったのでそこは勿体無いし、引き伸ばししすぎだよなと思いました。
欠点こそあれど怪しげな雰囲気を纏いまくったオリジナル作品が観れただけでも十分収穫でした。
鑑賞日 10/24
鑑賞時間 12:20〜14:30
座席 L-2
少し不思議な物語
分からなくもない。
芸術か?職人か?はたまた、ただ金銭の為か?
周りに振り回される人達。
価値とは何か?
けど、内容が「世にも奇妙な物語」みたい。つまり短編向けの話を2時間近く見せられるのは、しんどい。
#まる
予想はしていたけれども……
なかなか面白そうな予告だな、と思いつつ、荻上直子監督なので、想像したそのままの展開にはならないだろうな、とは思っていました。
うーん。作り手が伝えたいことは受け止めてるとは思うのですが、お話としては終始ピンと心に刺さるところがなく、シニカルさや批評性も中途半端なものに思えました。
何より堂本剛さん演じるサワダは、飄々としたキャラで、ことあるごとに「いいことげ」なことを口にするため、一人の人間として「描く」ことにかける情熱をそこまで強く燃やしていたようには見えず、涙のシーンやあの破けた絵ですら一部から評価される皮肉なラストが空振りに終わってるように感じてしまいました。
また劇中に出てきた円相については、サワダが最初に描いたものこそ素晴らしく、それ以外は微妙。また、個展で飾られてたものより、ペンキぶっかけられた状態の方に魅力を感じたのは私だけでしょうか?
吉岡里帆さん、綾野剛さん、森崎ウィンさんなど共演陣も各々味があり、素晴らしかったです。
演者の演技は良かった。
予告で流れてて堂本剛、久しぶりに見たなーと思い綾野剛も出るしと気になって見てみました。
事前の出演者チェックはしてなかったので冒頭に個人的に演技が大好きな戸塚純貴さんが出てきてめっちゃテンション上がりました!が、ちょい役で最初しか出てきませんでした。ま、今お忙しいですしね。
とにかくこの作品、出演者が豪華!堂本剛、綾野剛、吉岡里帆、吉田鋼太郎、柄本明、早乙女太一と連ドラですか?ってレベルの豪華さと確かな演技力なので本当にずっと引き込まれて見ちゃいました。
その中でも森崎ウィンさんの役柄、演技がとても良かったです。あと、綾野剛さんはやっぱりうまいなーと!以前からアウトローな役はやるけどアウトローはアウトローでもこういうタイプもやれちゃうんだと感心しました。
堂本剛は何考えてるかわからない感じが普段バラエティとかのテレビの印象そのままの彼の感じに見えました。
上記のように演者の皆さんが素晴らしかったのですがストーリー的にはちょっとよくわからない部分や疑問が残る感じで深いというか不思議というか謎というか。
ファンタジーっぽくもあるし、トンネルっぽいとこでさわだが追い詰められるとこなんかはSABU監督や黒沢清作品のようなホラーみたいな要素もあったし、まああんまりストーリーを追わずに考えず見れば楽しめるかと思います。
とりあえずあれだけちやほやされ有名になったのにさわだが金持ちになった描写はなくずっと生活は変わらないのはなぜなのか。さわだの周りは彼を妬んだり群がってきたり、あれはなんとなく地位や名声、金などに群がる世の中の感じを描いているのか。でも森崎ウィンだけは変わらずに接してくれていて、
しかし最後に森崎ウィンが色紙に描いてとお願いしてきた時は「やっぱりお前もかい!」と思ってしまったがあれは純粋にさわだからまるを書いてほしかっただけなのか。
ま、このように各場面にいろいろと想像や考察ができるそんな作品ではあります。
ただ、こういうのを考えるのがめんどうな人はたぶん嫌いな映画だと思います。たぶん人によっては全く意味がわからないとしか思わないかもしれません。
とりあえず主題歌が堂本剛で一番好きな曲の街だったのはすごく嬉しかったです。
自分が高校時代にたしかこれが金曜ドラマの主題歌だったからそんな懐かしさも思い出しました。
左手で描く“まる“
…主人公沢田の仕事は絵を描くこと
でも画家ではなく有名画家の
アシスタント
一緒に働く仲間から矢島(吉岡里帆)
いい様に使われ給料も
搾取されている~と叫んでる
右手を怪我したらクビ!
使い捨てされている
非正規雇用問題
売れない漫画家矢島(綾野剛)
働きアリの二割は働かないアリだと
人間の社会と同じで俺たちも
その二割に属すると
…俺は人の役に立ちたいけど
なかなか夢が叶わず常に
不満をぶつけてくる
売れて有名人になりたいが
夢が報われない
コンビニ店員の(森崎ウィン)
すごく前向きなミャンマー人
どうしてそんなに前向きなのか
尋ねると…
前向きじゃないと
生きていけないから
もしかしたら主人公沢田よりも
生きるのが大変だったのかも
外国労働者の問題
怪我して
左手で沢田が無欲で描いた○まるが
世の中、世界に認められ
円相として売れてから
様々な問題が起きて
眠れない日々が…つづく
社会問題と仏教の教え…?
こんな具合に話は進行し
色んな意味合いも沢山あって
キャスト陣も笑える人たちなのに
何故か…笑えない
モヤモヤしてすっきりしない
オモシロさを満喫できなかった
沢田は二割の中の僕だけど
…自分は絵を描きたいんだと
本音を語るがそれでいい
でも…
少し空しさが残った
さわだが右手で描いた画
上手く描いたのに○を描いた方が
売れると言うことになって
画商に反抗して“まる“の真ん中を
ぶち抜いた画がとても印象的で
穴が開いたまま素敵に飾られている
…芸術…とは。
なんでもアリ?ありなのか
常連の
小林聡美さんはじめはいりさん
早乙女太一さんおいでやす小田さん
がおもしろくて笑える~
あっ森崎ウィンさんも
キャストと演技は良い
感想が分かれる映画というのが観終わった直後の気持ちでした。
皆キャストもハマっていて、演技も良い!
主演が久しぶりと思えないくらい堂本さんも良かった。
ただ観る前から不安材料が…。
ファンなので色々情報見てから行きましたが。
主演の堂本さんが言ってたのは、
「起承転結が無い。終わりが決まっている(無気力な人って映画紹介であったから、気力取り戻すんだろうと想像出来る)。遠回りしちゃったよって人の話し。」
「(鑑賞後)で?って話です。自分はどうなの?自分の人生は満足かな?って考えてみて}
って言ってたので、実際観たら確かに起承転結が無い。
良いシーンもあるし、綾野さん演じる横山と堂本さん演じる沢田の関係とか好き。
でも、脚本上は横山はもっと嫌なヤツだったとか。
綾野さんが作ってきた横山が憎めない人になっていたとかで、綾野さんのアドリブでおつかれ、おかえり、おやすみってセリフが素晴らしくって一番良いシーンになっていた。
てことは、脚本上は性格も違って、そのセリフも無かった訳で…。
展開も無くて、単調で…。
〇を題材にしたのは良かったけど、バズった感じが描き足りない感じ。
自分的には、穴の開けた絵が向きが変わって評価された理由と、先生が三角もって叫んでいたのが、?と?で終わって、分からないで終わってしまいました。
久しぶりの主演で嬉しかったから、もっと楽しかったとか、癒されたとか観て良かったって感想になる映画を期待した。
でも、好きなシーンはありましたし、口笛の下りとか、コンビニでモップで100万…、200万てしている所とか、沢田の涙からの横山の壁穴トントンとアドリブのセリフとか。
ウィン君演じるモーに癒されたし最後に本音が出るのも良い。
結果、キャストに助けられたと思いました。
劇半も堂本剛さん(ENDRECHERI)でしたが、とても馴染んでいて良かった!
口笛のフレーズ、アレンジされた音が数か所で鳴っていて、最後に音楽として流れる流れがとても良かった。
ムビチケ複数枚買っていたので、リピート観劇して劇半の工夫に気づきました。
こういうのを探すのはリピートする楽しみではありました。
堂本剛の長いPV(しかもひと昔前に流行ったナンセンスもの)
想像通りでした。
ナンセンスもの。
オチは想像通りだし、先生がただの交通整理してるのもそう。そんな感じでオチをつけたらふっつうのナンセンスで終わり。
超えてほしかった。
良かったとこは久々に聞いた歌声くらいかな。
周りに踊らされる登場するモブの気持ちを味わいたい方にオススメ。
百万って聞いても一回も喜ばないし、壁からいくら足が出てきても一回も...
百万って聞いても一回も喜ばないし、壁からいくら足が出てきても一回も怒鳴らないから、喜怒哀楽が見えないし何も考えてないように見えるけど、泣きながら寝ちゃったシーンでは外には出さないだけで自分の中にだけ熱い思いを大切にもってるんだ、、って素敵すぎてぐっときました。
自分を生きたいって言ってまるじゃなくて絵を描き続けたの、綾野剛ばりに自分の絵を殴った時は感情が見えたの、良かったです
私は思い出せば思い出すほど沢田が好きです。
つまらない
単純に言えば、何気なく描いた自分の絵(〇)がブレイクして時の人になるものの、気合を入れて描いた次の作品は全く評価されず、怒って絵に拳で穴を開けたところ、それが評価されてしまうというストーリー。起伏がない。主人公が変わっていくシーンもない。だから何っていう映画だった。怒るなら、なぜ〇が受けた時に怒らないのか?受ければ何でもいいのか?期待して見に行ったのに、面白くない。「かもめ食堂」「川っぺりムコリッタ」など、この監督の作品は劇場で二回見たものもあるくらいだが、今回はつまらなかった。
円満〜世界は円(まる)で満ちている〜
意図せずして望まぬアイデンティティを与えられた芸術家の苦悩と悲哀と、再生。
正直、かなり間延びしていた印象は拭えない。
退屈な序盤から、土屋の訪問で話が動き出すかと思えば、“まる”を描き始めるまでがまた長い。
バズりの描写も派手さに欠けるため、沢田が受ける流れの圧や、話の勢いも弱いまま。
ただ、沢田の変化はよく描けていたと思う。
「大きい」と言われれば迷いなくハサミを入れ、左手でおざなりにサインを描く序盤。
流される中盤を経て、キャンバスをブチ抜く終盤。
消えたケンケンパの跡と、雲一つなかった空に広がる薄雲が象徴的だった。
一心に円相を描き続けるダイジェストは、“まる”に魅力を見出したのか、ただ流されただけか。
自分は両方だったと思う。
求められるものを描きたいと思うこともあるが、それも変化し続ける根源的な欲求の一部だ。
沢田はもう一度それと向き合うことが出来たし、金のために描いたものは一度も評価されてない。
仏教要素や矢島のデモ、土屋の妻、地震とその予知など要素を盛りすぎな点はあるが、演技はみな良かった。
綾野剛の純粋にヤバい漫画家、森崎ウィンのミャンマー人コンビニ店員がお気に入り。
沢田は、堂本剛のパブリックイメージも手伝ってまさに最適。
壁越しに横山と会話した際の涙は本作の白眉。
穴を空けた画すら評価されるというオチも皮肉が効いてるが、もう少しコンパクトに纏まってればなぁ。
沢田のアパート近辺はよく歩くが、あの辺ちょっと使われ過ぎでは。
みんなが“まる”をつくる映像は完全に『白鶴』。
まるに まるをあげられない!
良く働くアリ、普通に働くアリ、ずっとサボってるアリ・・・
仕事が出来る8割と、サボってる2割・・・
評価も同じなのかも知れないね。そう言いたいのか。
分かる奴8割で、わかんねー奴2割なのか。またはその逆か。
今日、「まる」をみたのよ。特に期待は全くしていなかったが、荻上さんの最新作だったので足を運んだ次第。
毎作楽しみにして鑑賞しております。
今作は堂本剛さん主演だった。彼が主役の作品観たのは 映画”金田一少年の事件簿” 以来だったかも知れない。
荻上さんの作品には、いつも一定の掟みたいな物を感じているのだが、
今作は凡人と才能なのかな。どんなけ努力しても実らない人と、極めて同じ事をしても本人には決して成れない人だろうか。しかしそれらの結果は
初めと終わりが同じ地点。円相だと説いていると思う。
そう思うと かなり宗教的思想で深いと思う。
法隆寺は誰が建てたか知ってる? コレとよく似て
大阪城は誰が建てたか知ってる?
正解は”大工さん” (*´ω`*) っていうトンチあるけど、
寺は聖徳太子、城は豊臣秀吉、て言う事になってる。
映画や、アニメなんかも 監督名で失敗しても成功しても
代表で出ちゃうけど、
本当は数知れない人達が手掛けて作品は完成されている。
この作品も スキきらいで 荻上さん~とは言い難いのかも知れないね。
ただ率直な感想は、今まで醸し出ていた独特感が味わえなかった・・・
感じが少ししましたね。
流れ展開もそうなのですが、演出の甘さをちょっと感じましたわ。
監督・脚本:荻上直子さん
-------豪華な俳優陣たち
沢田:堂本剛さん
横山:綾野剛さん (剛繋がりなのか?)
モ-:森崎ウィンさん
矢島:吉岡里帆さん
若草萌子:小林聡美さん
古道具屋:片桐はいりさん
土屋:早乙女太一さん
田中:戸塚純貴さん
秋元:吉田鋼太郎さん
先生:柄本明さん
大家:濱田マリさん
吉村:おいでやす小田さん
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(気になった事)
・沢田の表情が終始落ち着いている点。人として考えると喜怒哀楽感が無さすぎ。
その点を横山がカバ-しているのだろうか。
・矢島の沢田への見つめるモーションがちょっと異常かも。目に手で丸を作って覗く姿は演劇っぽい表現からなのか。技と切れがちょっと感じられない。
・先生の存在。ここは深い意味を少し感じた。
人生を誘う役目を現わすとこうなのかも知れない。
・円相、今回この表現で全部を通す。芸術てのは正直コワイw。
(良かった所)
・片言の日本語で接客するモ-が 日本人客にバカにされているのをみて
沢田が謝る所。ここの視点は良いかな。
・沢田の”僕は例え2割の凡人で有ったとしても、ずっと絵を描き続ける側に居たいんだよ~” ココの涙流して言う所が 総て。非常に良かった。
・自分の書きたい物への評価と、他者の期待で書かされるモノの対比。
どんな絵でも丸を描けば評価なのか。その絵に ”くそ食らえ” 的なパンチ。
これらを通して非常に感じた事は、監督のもがきや苦しみを悟った次第。
毎作 注目作で在り続けるのは難しい・・・そう感じた。
それでも・・・夕景の中に 一つのまん丸の陽が中心にあるのだ!
最初の絵は陽があったが、最後の絵は無かったと思う。
そして沢田がその世界を自転車で駆け抜けて行く~。
ご興味ある方は
劇場へ!!
世にも奇妙な映画版?
諸行無常
凄いシュールな話だがなんと無く誰にでもある話。
自分が自分であると何故言えるのか?
人は他人が居るからこそ価値が見出せるし、評価は他者がすることである。自己評価の高い人は弱者に多いのも頷ける。
権力者に搾取され続ける弱者。
寿司が食いたいは笑った。
森崎ウィンのミャンマー人は良かったね。
もう一度観たい映画です。
星4個付けたいけどエンディングテーマで0.5減です(笑)
アート感性がない私には…
◯まる◯が言いたい事が正直分かりませんでした。
ただただ、沢田と横山(W剛さん)の今後の人生が観てみたくなるヒューマンドラマでした。
予習なしで綾野剛さんファンとしての鑑賞。
◯壁穴◯から足出し演技が最高でした。
一部分のペットファンタジー的な場面はいらないなぁ〜。
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