「銃が無くなるのは後半。」聖なるイチジクの種 masayasamaさんの映画レビュー(感想・評価)
銃が無くなるのは後半。
前半この国の宗教的、社会問題がじわじわとこの家族に迫ってくる。たぶんこの引っ張り具合が上手くいってるのだと思う。ヒジャブを被らなかった女性が私警団に殺されたために起きたデモは日本でも報道された。その実際のデモ映像も使われている。父親の仕事と学生の娘2人、板挟みに合う母親。
劇中の台詞でもあるように「神の教えは変わらない!」「時代は変わってるのよ!」
つまりそう事である。
「唯一の神」と言う考えは地球が小さかった頃の話だ。
地球にいくつも宗教が有り、殺し合いの原因になっているのにそれでも宗教は人間に必要なのか?
必要な個人は居るんだろうなぁ。
しかし宗教が拡大、政治とつながり、人と人を繋ぎ留め縛るために機能し始めたあたりからヤバくなってきたような気がする。
話後半の流れはなかなかうまくやった感あり。
監督もこの映画で国を追われて可哀想なはなしである。
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