怨泊 ONPAKUのレビュー・感想・評価
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わさびとワビサビ。
香港から東京へ不動産開発用の土地を購入しようかと訪れた不動産会社関係CEOサラの話。
予約してたつもりの宿泊先のホテルの予約が取れておらず、東京案内をしてくれる不動産会社勤務の元彼から告げられ、急遽取れた宿泊先は老婦人が営む民泊だった…。
とりあえず利用する民泊先に着いて、謎に笑う2人の姉妹?とカーブミラー越しに見え突然駆け寄ってくる坊主に怖っ(笑)
老婦人に部屋、トイレ、風呂場と案内されるんだけど、とりあえずこの時点でこんな汚い場所&薄気味悪いから早く出ろ!てかラブホの方がよくね?!と脳内ツッコミ。
出会ってすぐ老婦人に口に塗られた紅い何か…、それが何か分からないなか話は進み、霊的な事、宗教絡み、宗教絡みの殺人、今いる民泊の以前の事を絡ませたストーリーって感じで、最終的に分かった紅い何かは…なるほど。
サラが民泊から出たいと嫌がってるのに元彼案内人は居座らせようとするから何で?って思ってたら、案内人の元彼もこっち側の人だったのね!?分からないところもあったけど薄気味悪さと気持ち悪さで個人的には楽しめた。
怖さよりも汚さに対する嫌悪感が凄いのと、民泊というより古民家が怖いという感じに思えてしまう
2024.8.8 字幕 アップリンク京都
2023年の日本&香港合作の映画(99分、PG12)
東京の民泊に泊まることになった香港女性を描くホラー映画
監督&脚本は藤井秀剛
物語の舞台は、東京某所
恋人と別れたばかりの香港人のサラ(ジョシー・ホー)は、香港の不動産会社のCEOとして活躍していて、今回は東京での事業開拓を考えていた
現地の通訳を手配していたものの、そこに来たのは弟のショーン(ローレンス・チョウ)で、ふたりの仲はそこまで良くはなかった
現地の物件を見回る予定だったが、訪日初日ということで予約していたホテルに向かう
だが、部屋は予約されておらず、やむを得ずふたりは部屋を探しにまわることになった
ショーンはラブホテルが格安で良いというものの、サラはそれを拒み、やむなく民泊を利用することになる
指定された民泊は下町にある旧家で、そこの管理人・絹江(白川和子、若年期:種村江津子)は不気味な雰囲気を持つ老女だった
通された部屋も汚く、トイレも風呂も共同のもの
サラは一晩限りと諦めて床に着くものの、何者かが部屋に入ってきて、さらに奇妙な夢を見てしまうのである
物語は、サラが床下に死体があると感じ、そこを掘り起こすところから動き出す
畳を剥がし、床板を外したところ、本当に白骨が隠されていた
新宿署の小山田(高橋和也)は、妹で鑑識医の真由美(黒川智花)から情報を入手し、刑事課を介さずに勝手に動き始めてしまう
映画は、泊まった民泊がヤバいところだったというもので、その家にはいわくつきの団体が入り浸っていた、という設定になっていた
宗教団体のようなものが暗躍し、百年ぐらい前の世界と通じる中で、サラに子どもを産ませようとしていた
そして、それを百年前の世界で取り出して、それを遊女に仕立てようと考えていたように思えた
このあたりの流れが初見では理解できない部分が多く、気が付けば終わっていた、という感じになっていた
冒頭では、高浜虚子の俳句が3つほど引用されていたが、唐突に登場したので覚え切れず、関連があったのかどうかは何とも言えない
パンフレットにも言及がないので、深い意味があるのかすら考察の仕様がない
それでも、制作秘話などのインタビューは充実しているので、気に入った人は購入しても良いのかもしれません
いずれにせよ、民泊関係ないな~とか思いながら観てしまう感じで、単に古民家の雰囲気が怖いという感じに思えた
民泊の住民も民泊というよりはルームシェアのような感じになっていて、雰囲気は良いけれど怖さはさほどではない
それよりも、不潔な空間がダメな人はキツいと思うので、潔癖症の人ならば(観ないと思うけど)発狂してしまうかもしれません
そーなんだー
映像的に恐いシーンが続くんだよね。
暗い画面で作ってて、恐いの。
でも慣れちゃうんだよね。
そしてストーリーの筋が通ってないので恐いシーンがきても「そーですか」って感じになってくるの。
途中から理解が難しい映像の芸術作品を観てる気分になったな。
恐いシーンの裏側に、人間の弱い部分というか醜い部分があって、それが恐さを増してくるのが普通のつくりなんだよね。「霊より恐いのは、人間だよ!」っていう。
でもこの作品には、それがないの。
はじめ弟でてきたのに途中で消えちゃったね。お姉ちゃんのこと心配じゃないのかな。
そして突如主役級にのしあがった刑事。クライマックスに向けてカットバックで「どうなる、どうなる」ってやってくんだけど、さくっと殺られて終わったね。
ラストは「はい、救いは、ありません!」で終わるんだけど、もう、意味なくとつぜん民泊が大爆発して「みーんな、なくなっちゃいました」ぐらいのラストにして欲しかった。
こんな狂ったことをやるのはなんでだっていう動機はカルトだからなんだよね。
動機にカルトを持ってくると、もう、だいたいツマラナイ。
でも、他にいい動機ないんだよね。いま財産狙いで殺し合うとかも、ちょっと現実味がないしな。
「ちょっと変わった作品を観てみよ」と思って観に行ったので、そういう点では面白かったよ。
只々不快。暗い汚い。 『本作でオーバーツーリズム問題に一石を投じる』ことには、ならないよなぁ。
只々不快。暗い汚い。
冒頭から、来日のくだりなどは良くて、猿の死骸から寄生虫のくだりが面白かったが、
手帳へのこだわりから、謎の”印”で、なあんだ新興宗教か…となった。
寄生虫の話は何だった?
何で猿だった?
言われるままに、超汚くて暗くて汚い、得体のしれない宿になぜ連泊???
別行動でラブホに泊まればいいし、なんなら泊まらなくてもいい。
骨が出たあとも、KEEPOUTテープを剥がしてでも泊まる。
具合悪いのに自称医師の何かわからない薬を飲み続ける。
・・・もう自業自得の域。
彼氏の言うなりに手術して、一方的に監禁・凌辱・妊娠・出産、フィクションでも観ていて気分悪い。
女性が観たら腹立たしくないのか?
主人公が子供や家族、他人を守るとかではなくて、ただ自分だけ逃げればいい、というのもモチベーションが低い。
反撃しない、できない、少しも解決しない、やられっぱなしのホラーは大嫌いです。
お金払って劇場まで足運んでパンフまで買って2時間弱拘束、悪い気分で帰るという。
何のために今映画を観させられているのかと思う。
泊まる所なくて、旅先でたまたま知り合った親切な日本人が、実は民泊やってて、
「お礼に泊まってって」とか、その民泊が不良外国人に襲われているところを助けてあげるとか、
動機づけがあったらいいのに。
また、日本人は表面上薄ら笑いで、親切なのに、実は何考えているのかわからない、という点をクローズアップした方が怖いのでは???
脚本が手抜きすぎる。
納得いく背景を作ってない。
『本作でオーバーツーリズム問題に一石を投じる』ことには、ならないよなぁ。
高橋和也が「英語ぐらい話せんだよ!」と英語で吐き捨てるシーンはカッコ良かった。
今や超売れっ子脇役、酒向芳も出演してるし、黒川智花、白川和子、菅原大吉など、脇を固める日本人俳優陣が手堅く地味に豪華です。
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