「妻は本物で良かった!」ビューティフル・マインド movie mammaさんの映画レビュー(感想・評価)
妻は本物で良かった!
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妻は本物で本当に良かった!それに尽きる!
しかも、多くの妻は、理解にももっと時間がかかるだろうが、あの妻を持ったからこそ、同じ専攻でもある数学者としての尊敬や数学への理解もあり、病気についても前向きに味方になって貰えたのだと感じる。本人も辛かったと思うが、病気の夫を理解し支えながらの子育てはどれほど大変だっただろう。
統合失調症もその他の精神病と同じで、本人が自分は病気だと確信するまでが非常に大変だし、その後は自分でなくなるようで投薬治療を恐れ、拒む事を知った。尚且つ更に統合失調症は、環境が変われど、脅迫観念にかられたり、幻覚が一生つきまとう点がやっかいで、周りの人から見てどこまでが正気なのかわかりづらいところも、生半可では寄り添えない辛い病気なのだと感じた。ラッセルクロウがそれを、うわべの目線や歩き方だけでなく、思考も物語の中で自然に演じていて、この病気に対して変な先入観を持つことなく、身近のよく知っている人が苦しんでいたらという視点で自然に受け入れる事ができた。
もともとちょっと嫌われやすい一言を言ってしまったり、内向的で、気持ちの処理を内に秘めてしまう孤立しやすい性格だったから余計に病気に好かれやすかったのかなと思うが、長きに渡る妻の支えのおかげで、最後には病気をも遠ざける、ビューティフルマインドな人柄も手にする事ができていて、とても感動した。
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