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NIMIC ニミックのレビュー・感想・評価
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ディロンを追いかけて
2019年公開
ドイツ英国米国合作
10分くらいのショートムービー
Amazon prime Videoで鑑賞
監督と脚本は『籠の中の乙女』『ロブスター』『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』『女王陛下のお気に入り』『憐れみの3章』のヨルゴス・ランティモス
脚本は他に『籠の中の乙女』『ロブスター』『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』『PITY ある不幸な男』『憐れみの3章』
粗筋
仕事帰りの地下鉄で奇妙な女に「何時ですか」と聞かれたチェロ奏者の男
無視して地下鉄を降りて自宅に向かうと奇妙な女が追いかけてきた
家にまで上がり込んできた奇妙な女は男の真似をする
妻1人に子供3人
いくら美人の白人女性とはいえたった1人だとちょっとした不安感
これが集団で追いかけてくると思わず逃げ出しながら「バスター・キートン?それとも上原亜衣?」なんて思うかもしれないけど
配役
オーケストラのチェロ奏者にマット・ディロン
奇妙な女にダフネ・パタキア
❇️『エンドロールの最後の音が冒頭でもなっている?』★彡けど
見た目は赤の他人の女性、でも、心はあなた達のお父さん
ヨルゴス・ランティモス監督作品。本編約12分。Amazonプライムvideoの配信を鑑賞。
自称、心が女性の男性がオリンピック女性部門に出場したように、見た目は女性(赤の他人)でも心は男性(父親)の主張をもし認めたら...を再現した物語(だと思う)。
家族や夫婦のルールも現在とは違う。自称お父さんが現れたら、妻や子ども達は選ぶ権利があるようだ。
多様性を認めなければならないルールの延長線上の世界は、自称プロの滅茶苦茶な演奏も楽しめる世界なのだろうか。
当時の社会問題への風刺と解釈。
複数の人が家の鍵を持っているのは、何かのルールに基づいているということなのだろう。どのようなルールなのかは想像するしかない。この家族の場合、「子どもだから、わからない」ので妻が選ぶ権利があるようだ。
また、考えられることとしては、キャスティングの交替を出演者が決めている世界を描いたのかもしれず、アイデンティティーについて観客へのメッセージが込められている可能性もある。
カメラワークが芸術的で、瞳孔開きっぱなしの女性に扮するダフネ・パタキアの演技が面白い。
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