「やっと初心者向けのエイリアンが降誕!!」エイリアン ロムルス 真中合歓さんの映画レビュー(感想・評価)
やっと初心者向けのエイリアンが降誕!!
全く世代ではありませんが4以外は全て視聴済み。過去世代に特に思い入れも無いのでコヴェナントシリーズも楽しめた自分です。余談ですが最近見直したコヴェナントは2012年の作品なのに今と遜色ないレベルのCGの出来合いで圧倒されましたね。
さてさて本作ですが、やっっっと原点回帰なホラー&アクションのエイリアンが帰ってきたという感じです。不気味で神話的だったコヴェナントシリーズとは打って変わり、怖いエイリアン!!そしてそれらを銃でぶっ放して倒すぜ!!的なノリの人類、という1~2辺りの空気感が戻ってきた感じでした。
何より嬉しかったのがエイリアンことゼノモーフが沢山出てくる点ですよ。3以降コヴェナントシリーズでも何故かレアキャラになっちゃってて、コヴェナントシリーズ→旧エイリアンシリーズと見た僕は2ではあんなに沢山出てきてしかも雑魚キャラみたいな扱いで複雑な気持ちでした。
それが今回は2以来の大量ゼノモーフちゃん襲来でそれをマシンガンでぶちのめすぜ!!ってノリが良かったですね。
ただコヴェナントシリーズは一旦打ち切りでその流れはぶった切られ、時系列的にも1~2の間という事で特にシリーズ上の新発見や進展も無く、7年ぶりのエイリアンということで取り敢えず「エイリアンだよみんな久しぶり!」みたいなそんな意味でも初心者向けの作品になってる感じ。
内容も特に意外性は無く、そのまま原点回帰の密室ホラー&2ばりのアクション復活という感じで、唯一全作見ている観客が唸るのはエンジニアの登場だろう。もうコヴェナントシリーズは無かった事にされたのかと思いきや、最後の最後でラスボスは真っ白なアイツというのは良い隠し要素だったと思う。
ただ見終わってみるとやっぱりCGのクオリティとかスケールはコヴェナントシリーズに劣っている感が否めないのは有り、ひとまず7年ぶりのエイリアン復活でこれからに期待というところ。
まあ全くの初心者にとっては「エイリアンってどんな映画なの?」っていうのが一作で上手くまとまっていて非常に良かったと思う。