「久しぶりに面白い吸血鬼映画」アビゲイル Minaさんの映画レビュー(感想・評価)
久しぶりに面白い吸血鬼映画
何度か鑑賞してはガッカリする事の多いヴァンパイア映画だが、久しぶりにクスッと笑えて楽しめる作品に出会えた。アビゲイルはヴァンパイアというのは分かった上での鑑賞になるが、それでもしっかりとヴァンパイアとしての能力を発揮してくれる為、見飽きる事なく最後まで楽しめた。アビゲイルの容姿が子どもという所がやはり大きく、怖くて可愛いという最強ギャップに心を撃ち抜かれる事必須である。人間とヴァンパイアどちらを応援するべきか悩むところだが、どちらも憎めないキャラの為あの手この手で繰り広げられる攻防戦をただひたすら楽しめば良いのだろう。それでも人間側はいわば犯罪者であり、ホラー版「ホームアローン」としてスカッとする描写もあるのも事実であるが。コミカルな演出もある為、ホラーを観るというハードルは下がるが、グロい所は全力の為、R-15+の所は忘れてはいけない。
登場人物らが抱える物語も現代風の作品らしいものだが、ヴァンパイアの描き方は古くからあるヴァンパイアそのものであり、弱点を付いたバトルシーンは見応えがある。ここら辺は現代のテイストと古の存在が上手く合わさって良い味付けになっており、どちらかに傾倒する事なくバランスが良かった。早速続編の計画がある様だが、このテイストがまた味わえると思うと楽しみである。
コメントする