くすぶりの狂騒曲のレビュー・感想・評価
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(陳腐な表現だが)‘底辺’お笑い芸人たちの「青春譜」。
‘サイタマ流し‘とも言うべき場末のコヤ(劇場)に送られた、‘華’のないお笑い芸人の群れ「大宮セブン」。主人公の舞台は当然ウケることもなく、‘ワーキャー’も‘出待ち’もない。そんな中でも決して諦めることなく、‘至高’の賞レース「M-1」に向け、日々芸人仲間たちと切磋琢磨し試行錯誤する。舞台だけでは食えずバイトに明け暮れる毎日でも‘ネタ’づくりにだけは余念はないが、焦りのあまり「改名」やメンバーの組み直しさえ試みて迷走する。だが、そんな彼らでさえ毎年多数誕生する「芸人志願者」たちの中では、遥かにそして確かに「頂上」に近いところに位置する‘エリート’ではあるのだ。
ps.「モデル」との対比(見た目)という点では⓵文田(囲碁将棋)②野田(マヂカルラブリー)③村上(マヂカルラブリー)の順だろうか(ただし自分的には馴染みのないメンバーの方が多いので参考まで)。
ドキュメント?
待ち合わせの時間つぶしに見たが
お笑いファンでないと厳しい。
それなりに知っている名前も出ていたが
本人なの?役者なの?と見分けがつかない
人にはつらい映画・・・。
ファンならどうぞレベルでした。
【”大宮セブン”日の当たらないお笑い芸人たちの姿を、”タモンズ”のコンビの将来への不安、売れた仲間への嫉妬と悔しさをばねにしてそれでもお笑いの道を突き進む姿を軸に描いた作品。】
ー 私は、お笑いは詳しくない。何しろ、正月のお笑い番組しか見ないから、Mー1-グランプリ関係の好きなコンビは「中川家」と「ナイツ」位である。本作で、劇場の支配人を演じた「チュートリアル」の徳井義実さんを辛うじて知る位である。あ、あと、「笑い飯」も好き。
”古いなあ、と言う声が聞こえて来そうだが、良いのである。オジサンだから。-
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・”タモンズ”の突っ込み大波康平を演じる和田正人が、良い。高校時代にコンビを組んボケの安倍(駒木根隆介:余りいないタイプの良きバイプレイヤーである。)への負い目があるのか、ネタ作りに煩悶し、時にはイキナリコンビ名を”月”に変えたり、トリオにしようとしたりする。
・家庭がある安倍も、コンビニバイトを二つ掛け持ちしている。コンビニの同僚から”安倍さんって、俺が小学校の時からバイトですよね。そんな俺に注意されるのって、キツクナイス化。”と言われたり・・。
けれども、愛想のない奥さんも彼がバイトから朝方バイトから帰って来ると“起きちゃった”と言って、水を出してくれるし、男の子も彼の似顔絵を描いてくれるのである。
<一番、沁みたのは数少ない”タモンズ”のファンの女の子の姿かな。
彼女は”タモンズ”が結成直後に、ペデストリアンデッキの通路で誰も聞いていない漫才を、遠くで笑顔で聴いていた女の子で、少し吃音気味なんだけれど、”タモンズ”を応援しているんだよね。
そして、彼女は彼らが”デビューした”ペデストリアンデッキの通路で初めてギターを披露するんだよね。
更に、ラストで大波と安倍はコンビに戻り、鉄板の掛け合いを、道路を挟んで走りながらするシーンも良かったな。じゃーね。>
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