シビル・ウォー アメリカ最後の日のレビュー・感想・評価
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凄いものを観たって感じ。音響の良い映画館で観るのが最もオススメです...
凄いものを観たって感じ。音響の良い映画館で観るのが最もオススメです。
選曲と曲を掛けるタイミングがもう変態。画、音、演出全てにおいて色々変態過ぎる。
なんで内戦状態?何がきっかけ?は分からなかったけど、物語のど真ん中に引きずり込まれる。映画館で観るべきです
無駄を省いた109分の素晴らしさ
合衆国の分断は有り得なくは無い。その原因は描かれていないが、映画として問題は無く、観ていて何の支障もなく物語に入りこめた。
「ふたつのもの」
⚫︎分断と意識と二つ星の旗。
⚫︎新旧報道カメラマンの視点
扱うカメラの違い
意味と意識の違い。
「蘇るもの」
⚫︎ベテランの見てきた戦場。
⚫︎タイムトンネルを抜け
トワイライトゾーンで現れた
失った記憶と知っていた記憶
それもアメリカ合衆国。
「経済・カナダドル・嗅覚」
⚫︎何故そうなのか予想する楽しさ。
⚫︎危機を切り抜ける経験と転勤。
最初に書いた通り内戦の説明は無いが、薄らとでも歴史を知っておくべきで、過去と同じじゃ無いと思うが、結局は利益に関するものかと想像する。終盤になって報道カメラマン志望の若手女性の動きと顔つきが変わる。その時のフィルムカメラを達人並みに操作し写す事に違和感は残るが、彼女の向かった「結果と未来」は意味があると感じた。同時にここだけ「感動的に作った」とも感じた。
この映画から …
冒頭に登場した自信無さげな大統領、
決して一枚岩でない自由の国、
狭い世界に生きる人間の姿、
隣人も憎しみの対象になる、
叫びたくなる絶望感、
勝者の達成感、
そんなものが見えた。
音楽と効果も秀逸だった。
※
ゾンビもモンスターもエイリアンもいない、けどさ
A24、やってくれるね!相当作り込んでるのがわかるね。無音のシーンがあったりさ。戦闘シーンのポップなBGMと日常時の不穏なメロディ!逆でしょ?普通!
キルスティンダンスト、久々ー!スパマイダーマンの頃好きだったな。あと、「メランコリア」ね。地球最後の時のあのアンニュイさを出せるのはいいよね。少し目がぼーっとしてるのが印象的!若いカメラマンの女の人、「プリシラ」の人かあ!中々よいキャスティングだよね。
ウィルスでも災害でもなく、もちろん、エイリアンの襲来でもないし、外敵との戦いでもない。でもあんな風に街が荒廃してるのって、、、り、リアルな怖さがあったよね。南北戦争みたいな「歴史」の世界でもないっていうのが中々ズシンときたなあ
キャスティング的にはキルスティンダンストが主人公的な立場だと思ったからさあ。
あ、あとラストの写真ね。ある意味あれが1番怖いかも。あれだけマジな戦闘の中、従軍記者がいるってのはね。「勝った方が正義」ってことなのかな?戦争なんて正義vs正義なんだよね、、、
総合的に★5をあげたい!内容も演出もよく練られててイイよ!2024のベスト決めるの大変になってきたぞ😅
憎しみと高揚と正義の在り処
銃は持たないカメラマンの戦い。
人間の性が非常事態で炸裂する。エンドロールの兵士の笑顔も自然なんだろう。後味の悪い、痛快な映画。分断の背景が出てこないのはハリウッド的エンタメの極意だろうけど、出てくる戦闘員を見ていると正義は何処にという疑問も。”ジャーナリスト”の正義もまあそんなもんか。
床に転がる薬莢の量でアメリカ映画だと思い知らされる。日本物で抱いてた疑問。リアルだよな。
Sonyのカメラは名前を隠しニコンは機種名までセリフに出てくる。制作会社の意地か。
にしてもフィルムカメラは無いでしょ。
シナリオは粗い
シナリオは粗い。
登場人物の互いの葛藤や苦しみを、
緻密に編んで進めていく構成は採用しない。
粗さを利用すること、
状況の全体を見せないこと、
を前半に主人公に宣言させる。
キルスティン・ダンストのセリフ、
「私は自問自答しない。
ただ記録するだけ、それが報道」
その報道のスタンスで、
距離を置いて撮り続ける。
反乱軍のプロセスを問う事もしない、
政府側の回答も深くは追わない。
撃つ者と撃たれる者を追うだけ、
撃つ者の葛藤、狂気も、
撃たれる者の無念さ痛み、
軍服、私服の区別、
も細かく描写はしないどころか、
カントリーミュージック、
ミックスされたポップス、
で、流す・・・・、
ヘビーな、
ドアーズも「THE END」も不要だが、
銃弾やプロペラが空気を割く音は
地獄の黙示録よりも過剰、
A24らしい。
大統領も、
トランプには似ていないが、
バイデン、ハリス、オバマ、ブッシュと比較すると、
トランプに近い・・・
ここでも、近づかないし、離れない距離、
最前線を撮らない、向こう側も撮らない、
全体は見せない、
あくまでも、
銃後、最前線の後ろ、
戦場カメラマンの距離、スタンスだ。
意訳すると、
この意味は観客が考えろ・・か。
それで説得力があるのか、
結論から言うと、
ある、
あり過ぎる。
現在の米国の分断の状況と、
2021年のトランプ支持者による議会襲撃事件、
トランプ狙撃事件、
が、
今、そこにある危機、
だからだ。
分断の悲劇や現実に起きている事件を、
単なるニュースとして消費するのではなく、
その根底にある問題について深く思考、
アクションすることを要求しているのかもしれない。
それは、ドキュメンタリーのような説得力と、
フィクションならではの想像力を兼ね備えた、
一種のA24らしい実験的な作品、
あるいは、
いつものA24らしい手法の作品とも言えるだろう。
【蛇足】
上映中、客席で、
かなり大きいイビキで寝てる人がいた、
周辺は軽いシビル・ウォーになっていた。
A24がまさかこの作品を制作するとは
この作品がA24制作とは驚いた。
アメリカの近未来戦争映画だが、近未来だけでなく、現在進行形の出来事なのかもしれない。
色々と考えさせられたし、我々観客に問いかけられた作品。情報化社会の残酷さ、人種差別についても考えさせられる作品である。
見事な作品だった。
惜しむらくは音楽は洋楽を使用したのはどうだったか。
思てたのと違う
国家を分断する理由や原因が深掘りされる内容だったり、善と悪が明確でラストは悪が滅びるスッキリした話かと思っていたら、全然違った。
端的に言えば、「戦場カメラマン、ワシントンへ行く」という話。
戦争の発端も明らかじゃないから何で戦っているのかも分からないし、アメリカ全土が二分されているのではなく、戦争に参加してないところもあったり、よく判らない設定だった。
とはいえ、登場人物にドラマがあるし、戦闘シーンは臨場感があるし、戦争の痛みみたいなものも感じられるので、最後まで飽きずに見られるんだけど。
でも、なぜこれが全米で大ヒットしたのかは判らない。
唯一収穫があるとすれば、個人的に大嫌いだったキルスティン・ダンストが、この映画で嫌いじゃなくなったことくらいかな。
圧倒的没入感でホワイトハウス陥落を目の当たりに!
ラストの15分ほど、
余りにも衝撃的なシーンの連続に
鼓動が早くなり呼吸が荒くなった。
エンドロールが始まった時に
我に帰り、息と心を整えるために深呼吸をした。
そんな体験は初めてのことだった。
息を潜め爆音と共に押し寄せる残酷な瞬間に耐えて
全ての瞬間を目撃しなければならない、
まるで自分も戦場カメラマンになったような
感覚を味わった。
要するに現実感を失うほどの作品だった。
物語は年齢や性別の異なる
4人の戦場カメラマンがワシントンを目指す旅。
戦場と化したアメリカを行く前半は
疑似家族のロードムービーを通して
分断されたアメリカの惨状を、
後半は従軍記者となった彼らの目線で
ワシントン陥落を
それぞれリアリティを突き詰めた映像で描き出す。
アメリカ版地獄の黙示録、
アメリカ版フルメタルジャケット、
と銘打っても足りないほどの衝撃作。
悲壮感を放つキルスティンダンスト
開花していくケイリースピーニー
対の存在となる2人が素晴らしかった。
全てのショット、編集、そして音楽に至るまで
非の打ち所がない完璧な映画。
何が言いたいのか分かりませんでした
戦争の悲惨さなのか
戦場カメラマンの大変さなのか
若手カメラママンの無謀さなのか
大統領の無能さなのか
分からず、ざつくりと「アメリカがもし内戦したらこんな感じだよ」というやんわりした映画だった。
つまり重要なテーマでありながらもメッセージ性に欠けるエンタメ映画だと思いました。
内戦映画としては「ソウルの春」のほうが圧倒的に面白かった。
ん〜………、何だかなぁ〜……。
映画【シビル・ウォー アメリカ最後の日】
ちょこっと、タイトルからの勝手な受け取りイメージにより、映画館にて観てまいりました。
"ウォー"の文字があったので、まぁ戦争映画の類であろうと思い、ほんのチョットの興味本位での鑑賞に相成りました。
率直に…、タイトルから等のイメージで観るとするならば…、裏切られる感じが強く出ると思うんで、予告なりの事前知識などはあった方が良いんではないかと思われます。
戦争に関する映画ではあるんですが…、アクション系のシーン🎬などは無いんです。報道系の関係者が実際の戦争が行われている現場において、如何に大変な思いをして、戦争中にカメラを持って撮影するためにどのように奔走しているのかを物語にしたような作品です。
いわゆる戦場カメラマンなどが、どういった仕事をしているかに関心がある方々が観て、戦争を知るのには良いんではないかなぁ〜っといった印象が残る内容の映画でした。
私からは…、以上です。
(…幾度かは、居眠り💤っぽい感じで…いたカモ🦆)
人間性のリアルな現実
この監督、かなりのリアリストですね。
人間は自分の情動をどれほどコントロールしようと思ってても脳の生化学的な反応には抗えない、ということをよほど経験的に知ってるのだと思います。
だから戦争なんて、所詮はただの殺し合い。
戦場に出れば、崇高な理念も大義もなく、恐怖のタガが外れた者からどんどん残虐になるし、恐怖に負けた者も自分を失い、どんどん残虐になる。
つまり、ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンなどの脳内伝達物質は一定の状況になれば、程度の差はあるのだとしても、自分の意思とは関わりなく、働いてしまうということ。
たとえ、砲弾飛び交う現場からは遠くても、ドローン兵器を操るだけの者でも、気が付けば人命への呵責などより命中させることへの快感に溺れてしまう(ことだってある)。
戦争は始まってからコントロールすることはできない。そんな当たり前のことが恐ろしいまでにリアルに突きつけられる。
カスカスの映画。☆一つも付けたくない
なぜアメリカが内戦にまでなってしまったのか、
その原因は何なのか、
和平・停戦への努力は無かったのか、
それをジャーナリストはどう捉え、どう報道するのか、
そして映画としてのエンドをどう描くのか・・・。
昨今のトランプ賛同勢力の在り様を踏まえ、
アメリカ合衆国という国の執るべき道筋の一つの考えが
示されるのでは・・・・。
期待は全て裏切られた。
「アメリカの内戦」というテーマに、
何の答えも問いかけも用意されていない。
特にラスト、エンドタイトルの背景にはあきれるばかり。
大統領を殺して全て終わり。そんな訳無いだろう。
騙された。
ある意味のリアルさは感じることができた。
戦地に行って命懸けでスクープ写真を撮って来る報道カメラマンって世の中に数多いるが、純粋な使命感よりも、賞を獲った有名カメラマンへの憧れや自分て凄い!みたいな自己陶酔によることが動機であるというリアルさというかイジリみたいな感じは良かった。
(穿った見方ですかねw)
ジョエルはあそこが硬くなるとか言ってるしw、どうみてもJKにしか見えないジェシーは最後にはカメラマンズハイになり人命への意識はすっ飛びスクープ最優先の行動を取る。
内戦に乗じて嬉々として武装する市民やアジア人を撃ち◯す人種差別主義者、惨状に目を背け農牧を続ける年寄りなど、実際にも当たり前にいるんだろうなと思わせるリアルさも良い。
でも一番リアルだったのは大統領の最後の言葉だったりして。
「インタビュー・ウィズ・バンパイヤ」の子役時代から見ているキルスティン・ダンストってまだ42才だそうだが、かなり疲れてて驚いてしまった。
いやいや、悪くないです
レビュー見ると低評価がチラホラあるので期待してませんでしたが、良かったですよ。映像と音楽が良いので見れます。
この映画は内戦の話かと思いきや、戦争写真家のロードムービーです。
アンジュルムの平山遊季ちゃん似の可愛い新人カメラマンのお姉さんが、危ないところにガツガツいきます。だからヒヤヒヤしますし、銃声も迫力があってリアルなので緊張感があります。
最後のホワイトハウス前の戦闘にめちゃくちゃ予算割いてると思いますが、非常に見応えがあり、これだけでも観て良かったなと思いましたし、映画館で観て良かったです。
ただ、「なんでヘルメットしてへんねん!w」って誰もがツッコんだと思う。最初に言うてたやん!
What kind of American are you?
今まさにアメリカ大統領選挙が行われていますが、そんな”民主的”な手段ではなく、内戦でアメリカの支配者を決めようという”近未来”を描いた作品でした。何度も観た予告編では、兵隊が民間人に対して「What kind of American are you?」と詰問するシーンが流れてました。ちょっとユーモラスな印象があるシーンでしたが、実際に観てみると主人公たちが殺されるかどうかという本作で一番緊迫したシーンであり、本作の内容を象徴するセリフだったので、あの場面を予告編に選んだ人のセンスに敬意を表したいと思いました。しかも赤いサングラスを掛けた兵隊が、よくよく見たらジェシー・プレモンスで、先日観たばかりの「憐みの3章」とは全然違う雰囲気の役柄で驚きました。今年のカンヌ国際映画祭で男優賞に輝いたジェシー・プレモンスにしてはほんの短い登場シーンでしたが、インパクトは抜群でした。
さて内容ですが、アメリカで実際に内戦が起こるとすれば、赤い州=共和党支持の州vs青い州=民主党支持の州に別れて戦いそうなものですが、本作では赤の代表・テキサス州と、青の代表・カリフォルニア州が手を組んで大統領がいるワシントンD.C.に進軍するというものでした。アメリカの実情を考えれば、この2州が手を組むとは到底思えないため、内戦の大枠にリアリティはありませんでしたが、一方で市街戦と中心とする戦闘シーンは実にリアリティがあり、一般市民が巻き添えに遭い、多数の死傷者が出ている様は、今般のロシア・ウクライナ戦争や、イスラエルによるガザやレバノンへの侵攻の恐ろしさを想起させるものでした。
また、大統領に対する単独インタビューをするために、ニューヨークからワシントンD.C.を目指したジャーナリストとカメラマン達の決死のドライブは迫力満点でした。戦地を取材して我々に伝える彼らの存在は、歴史の証人としても非常に重要であることを再認識したところ。日本ではとかく”マスゴミ”嫌いのネット民から叩かれがちの存在ですが、彼らのような人がいなければ真実を後世に伝えることは出来ない訳で、日本でももっと評価されて然るべきかなと感じたところでした。
ただ、件の「What kind of American are you?」に繋がる原因を作ったカレンが並走する車に乗り移った行動は、イマイチ動機も不明だし物語的にも突飛な流れであり、ちょっと合点は行きませんでした。ジェシー・プレモンスのセリフが良かっただけに、もう少し自然な流れで繋いで欲しかったと思いました。
そんな訳で、本作の評価は★4とします。
映画としての力がとても強かった
前線の恐ろしさと爆音と死が支配する空間を無音も含めた物凄い音響効果で本当に体験したような気持ちになった。上から下から意外な地点からとさまざまなアングルの映像もシャッター音の後の写真画像も、目を背けたくなる、逃げたくなる、悲しくなるだけでなく、ずっと眺めていたくなるものもあって目が離せなかった。台詞は少ないのに粒だっていた。
音楽もよかったし、笑える場面、楽しい場面もあったのに映画を見終り映画館を出てからも体の震えがしばらく止まらなかった。
キルステン・ダンスト、素晴らしかった。旦那のジェシー・プレモンス、こういう役が心底怖くて合っていた。ジェシー、最初のシーンでは右靴の靴ひもがほどけていてそんなんで大丈夫か!と思ったが、それを超えた後は靴ひもがちゃんと結ばれていた。
報道の嘘、分断の現実、皮肉あふれる作品
ピントの合っていない部屋の中の様子から少しずつピントが合いはじめて物語は始まる。
「我々は史上最大の勝利を目前にしている」「我々は再統合を受け入れる用意がある」とホワイトハウスで力強く聴こえるスピーチの練習をする白人男性で"任期3期目"の大統領の横顔の一方で、ホテルの一室でそのスピーチを眺めてカメラを構える女性の部屋の窓からは爆炎が上がる。
米国が分断し、カリフォルニア・テキサス勢力(WF)が中心となって19州が連邦政府から独立を宣言。
大統領を取材しようという4人のジャーナリストがNYからワシントンD.C.までの約1300kmを車で旅する話。
女性の気鋭の戦場カメラマン、リー・スミス(ソニーα)
彼女に憧れ戦場カメラマンを目指す23歳のジェシー・カレン。(Nikon FE2)
記者のシェエル、ジャーナリストの先輩で杖を付く巨漢のサミー。
PRESSの黄色いジャケットも身につけず市内の暴動を撮影しようとして巻き込まれかけたジェシーをリーが助けた縁をきっかけに相乗りをして旅をする。
journal(日記/新聞・雑誌)、Journey(旅)、shooting(銃撃/写真を撮る)、rideshare(ライドシェア/相乗り)…
物語中に無数に散りばめられたダブルミーニングとダブルスタンダード、大統領によるメディアを通じたスピーチと実態はまるで異なり、連邦政府軍はWFに攻め込まれ崩壊寸前という描写にフィクションと明示しているのに不思議とリアリティを感じる皮肉っぷりに好き嫌いが大きく分かれる作品かと思う。
市街地での暴動を始め最新のミラーレスで決定的瞬間を撮影していたリーと、その背中を見ているだけでカメラを構えることさえできなかった父のお下がりだというフィルムカメラを持ち歩くジェシー。
ニュージャージーを迂回し、現実ではUSWによる労働組合騒動で揺れるUSスチール本社のあるペンシルベニア州ピッツバーグ、ウェストバージニアを経由してホワイトハウスのあるワシントンD.C.へ。
コロンビア特別自治区(District of Columbia)は正確には州ではない連邦政府の直轄地。
大統領はFBIを解体し、治安は悪化。その一方でどちらにも加担しない街では表向き平和な光景が広がる。
死と隣り合わせの旅の中で未成熟だったジェシーがどんどん銃撃の中でものめり込むように果敢にカメラを構えて撮影に挑んでいく姿とリーがカメラを構えられずにいる姿は対称的で辛い。
この作品に何を見出すのかは観た人によると思うが、クライマックスのワシントンD.C.市街地銃撃戦とホワイトハウス攻略、軍の最高司令官を兼ねる大統領の遺体を前に笑顔でWFの兵士たちがエンドロールで映っている様子は米国の建国の理念でもある「銃を持つ権利」、政府が腐敗した時に市民(Civil)が連邦政府を倒すことを権利として認めているアメリカにおいて、日本人の感覚では分かり得ない感情が込められていると思う。
また銃声や爆発、不意に突如として奪われる人の命が作品全体に緊張感を与えてくれる。
米国では4月から公開され話題となっていたようだが、日本では奇しくもドナルド・トランプ暗殺未遂が2度も起きた後で公開されたように、大統領選挙を強く意識しつつも分断の明確な理由を政治的、政策的背景などをほぼ一切触れない点は見事。
白人男性の"3期目"の大統領はトランプのイメージとも、バイデンのイメージとも見える。
個人的には大統領選挙や政策論争は大切だが、市民の生活はそれとは切り離されて、たとえ分断があったとしても日々の生活と人生は続くのだという事を忘れている人に呼びかけている所までが皮肉なのだと思った。
面白くない。
全てが想像の斜め下をいく作品でした。
せんそうはよくないんだよ!というテーマだけで見るならそれは十分に伝えられのではないでしょうか。それだけです、それ以外の全ての要素の噛み合いが悪く最後を含めてなんだこれはという感想しか抱かない駄作であると思います。
見終わってから反芻してしばらく考えてますがいいところ本当にどこだろう...役者さんの演技くらいじゃないですかね。
サブスクやレンタルで見てもいいレベルですね、劇場にいかなくてもいいと思います。
若き従軍女性記者の成長物語か。
ベテランで著名そしてなりたての従軍女性記者二人が主人公となってストーリーが展開されます。アメリカ内戦を描いているとはいえよくある戦争映画ではないですね。内戦に至った理由(劇中では不明瞭でした)や二つの勢力の切り分けはアメリカの歴史や文化を知ってる必要がありそうです。ただ見どころは二つあり一つは兵士に同僚が拘束され救出を試みる場面と一つはラストシーンです。進行につれて新旧女性記者の気持ちの強さや行動力は反比例するかのようでした。ただ新米女性記者には無軌道なところもあり最後はそれが仇となりました。もっと戦争ものとしてドラスティックな映画かと期待してましたがどちらかと言えばドラマチックでした。
報道カメラマンへの道
「アメリカ最後の日」という邦題と内戦の恐怖と狂気を目の当たりにしていくアクションスリラーという番宣で鑑賞しましたが、内容は報道(戦場)カメラマンの心がテーマで、戦闘シーンには、それなりのお金を投入していますが、アメリカ最後の日なんて、映画の全然テーマには無いです!
新人カメラマンの成長を描いた作品なら、福山雅治さんと二階堂ふみさん主演の「SCOOP!」の方が良い作品だと思います。
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