シビル・ウォー アメリカ最後の日のレビュー・感想・評価
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期待外れでした。
内戦が起きているアメリカが舞台だ。政治家はほとんど登場しない。
4人のジャーナリストが大統領のインタビューをとる為、車で戦線の中をくぐり抜けてワシントンD.C.に向かうのだが 陰惨な撃ち合いが頻繁に起きる。
終盤、ワシントンD.C.で長時間の銃撃戦が続き、これは、若い女性カメラマンの成長記録だったのでは、という印象が残った。
人は敵なり、敵は人に非ず?
基本的に戦争映画は嫌いです。
ホラー大好きオヤジで、人が傷つけられるのを好んで見るくせに、戦争映画は、あまり好きになれません。
本作品は、全くの空想物語であり、自分の中では、このテの戦争映画なら、それほど拒否反応は出なかったのですが・・・
内戦ということで、現在、実際に起こっている出来事と混濁しちゃったのかもしれません。まぁ、それだけリアルに描かれてるって感じで、不快感しかありませんでした。
A24の作品は、革新敵なものが多く、本作品もそれにならって、完成度の高いものだと思います。
だからこそ、自分にはダメたった。ファンの人には申し訳ないですが、自分はこの作品、楽しめませんでした。合わなかった。
【ネタバレ】
ラストカット(エンドロールと共に映し出される映像)が死んだ大統領を囲んで、微笑む兵士の写真になってました。
これが戦争なんだよね。
人が人として扱われない。命を奪うことが功績になる・・・
日本での宣伝が酷すぎる稀に見る駄作
「アメリカ最後の日」
「分断されたアメリカ内戦」
予告映像は戦闘シーンだけ。
しかし、内容は「若い女性カメラマンが戦場カメラマンとして成長するロードムービー」
では、そのように宣伝していれば良いのか?というと、
はっきり言って戦場であれば、どこでも良かった映画。アメリカ内戦にこだわる理由が何ひとつ無い。
赤いサングラスの男のシーンが如何にも意味深で深淵なテーマを物語っていそうで、どうということもない。
音響の迫力は確かにあったがプライベートライアンをもう1回見たほうがマシ。
命の恩人を放置して撮影に行くことで
「アマちゃんカメラマンが1人前になった」って表現したつもりなのか?
アート作品を撮るカメラマンならまだしも、戦場カメラマンが、ネオパンSSのモノクロフィルムのマニュアル一眼レフ?
アメリカの軍が「州」単位で戦闘する?
馬鹿なんじゃないの?州軍ならまだしもアメリカ陸軍が地域で分断して戦闘するような作品にリアリティーは無い。
超駄作だった。
全てにおいてリアリティーの無い映画だった。
一見単純なエンターテイメントだが
この映画の前に極右が作った正義を装った「サウンド オブ フリーダム」があまりに中身空っぽのマッチョ映画だったので呆れてしまったが、対する左派が作った今作は見応え十分で、過激な内容ながらも様々な視点から成り立つ物語で、映画としての出来はこちらが圧勝。
ニューヨークからワシントンDCに向かう道中の惨事はアメリカと世界の問題の象徴している。
ガソリンスタンドは格差社会の歪み、赤いサングラスは人種差別、戦争に無関心で一見平和な街は日本ではないだろうか?
新人女性ジャーナリストの視点から内線を捉えているのが、物語に共感を呼び分かりやすくしているし、成長の物語としても良いのだが、もう少しキルスティン·ダンストとの絡みをドラマチックに描いて欲しかった感じ。
内戦の対立軸はハッキリとは描かれていないが、もしもトランプ大統領が独裁者として政府に居座り、それに対抗する州がワシントンD.Cを落とすイメージ。まるでスター・ウォーズの帝国vs反乱軍同盟のような構図で、大統領を殺せば平和になるという話はあまりにも単純過ぎるけど、エンターテインメント的には分かりやすくて楽しめますね。
独立プロの作品だけどこんな内容の映画を堂々と作れるアメリカって、やっぱりすごい。
予想以上の面白さ
この作品はどの目線でどこを切り取るかで印象や感想が大きく異なるだろう。
いわゆる「戦争もの」という狭いジャンルでありながら、世界的な情勢や内戦の詳細など政治的な描写を思い切って省くことで(元大統領をピンポイントで明確に狙い撃ちしているが)、制作側の意図はともかく結果的に戦争映画という枠組みを超えて色んな広がりを持たせる事が出来たのではないかと感じた。だからこそ「戦争もの」でありながら主役を戦争そのものではなく軍人や兵士でもなく、完全なる一般市民でもないジャーナリストという立ち位置に据える事で、この作品ならではのリアリティを感じさせる独特の「ロードムービー」として上手く成立したように思う。それが個人的には非常に面白く感じたポイントだった。とは言え内戦に至る背景や情勢などもリアルに描いてくれよという意見も当然あるはずで、そう考える人にはやはりイマイチな印象になるだろう。そういう意味では賛否が割れるのは仕方ない。そもそも「戦争もの」って観た人の大半が納得するという事が一番難しいジャンルかなという気もするしね。また制作側の狙いとしてはアメリカを舞台にした話であると同時に、実はどこの国にも当てはまる事なんだと気づかせる意味もあったかも知れない。つまり戦争という名の普遍的な悲劇を題材にした「寓話」として捉えれば、僕的にこの作品は「アリ」だったという事だ。
ここではジャーナリストが軸なので、正義や綺麗事だけではない「ジャーナリズム」の残酷な側面の描写がある意味新鮮で非常に興味深かった。ジャーナリストという絶妙な立ち位置により、兵士のように戦うわけではないが一般市民のように逃げるわけにもいかない彼らもまた相応の「覚悟」がないと到底務まらない仕事なのだ。目の前で常に「人殺し」が繰り広げられ、それを映像に残す事こそが彼らの仕事だ。そんな極限の最前線では誰もが正常な感覚を見失い、どんな大義も正論も意味をなさない時があり、その瞬間は「何が正しいのか」なんてもはやどうでもいい話なのだ。ジェシー・プレモンス演じる兵士との壮絶な「やり取り」の場面はまさにその象徴と言えるし、これこそが「戦争の狂気」そのものなんだろうと思う。1秒後に自分が撃たれるかも知れないという恐怖。これって本当に想像以上なんだよね。
自分の昔話で恐縮だが、若い頃に友達と真夜中の歌舞伎町で遊んでいて、突然見知らぬ男に「拳銃」を突きつけられた事がある。到底本物とは思えなかったが、それでも恐怖で膝が震え出して止まらなくなった。拳銃が本物かどうかは分からなくても、少なくとも目の前に立っているこの男が「完全におかしい」ことだけははっきり分かったからだ。とにかく冷静を装いながら男を絶対に刺激しないよう努めてその場を静かに離れる事に成功したが、決して忘れる事が出来ない恐怖体験となった。それ以来、映画などでは拳銃を向けられた主人公がカッコ良く立ち回るシーンがお約束として出て来る度に、ひっそり心の中で「あんなに動けるわけねえんだよっ!」とつい突っ込まずにはいられなくなった。
さて本題に戻ろう。
この作品は内戦という設定のもと戦闘の激しさとリアルさに加えてジャーナリズム精神とその残酷さを一人の少女の「成長」を通じて描いた物語だと捉える事も出来るわけだが、こういった全体的なバランスが実にちょうど良く取れてるように感じた。銃撃戦の迫力はなかなかで、特に「銃声」のリアルさ(本物を聞いたことはないけど)が非常に印象的だった。そして何度も命を助けてもらったはずのジェシーが、自分を庇って死んだリーにカメラを向け、平然と置き去りにするラストは何とも言えない気持ちになる。こういう形で「ジャーナリズム精神」が継承されていくという皮肉が余韻として強烈に残るわけで、実に味わい深いシーンとなった。また大統領の「最後の言葉」もクソ過ぎたのがこの映画の集大成だったように感じる。何ならこれを描きたいがためにこの作品を撮ったのでは?と思えるほどだ。
内戦という仮定の話をシンプルに描いた「普通の戦争もの」なのかと思ってあまり観ようと思ってなかったのだが、上映が始まってからの評価もさほど悪くなかったので観てみたところ予想以上に面白かった。最近はここでの評価やレビューを参考にしながら観る作品を決める事も多いのだが毎度本当に参考になる。レビュアーの皆さん、いつもありがとう。
妙にリアル
フィクションだが妙にリアル
アメリカという国だからという事もあるが
そう遠くない未来を予言しているような説得力がある
目の前で人が死んでいく
それをカメラで淡々と撮るジャーナリスト
とても乾いた視線で戦場のリアルを映していく・・・
観客達も戦場体験をしているかのような錯覚に陥る
特にこの作品のハイライトの処刑シーンは凄い緊張感!
ここの演出は上手いと思った!
「どういうアメリカ人だ?」
出身地を聞いてアメリカではないと判断した時に
容赦なく銃で射殺するあの怖さ!
ラストのホワイトハウスでの戦場シーンも緊迫しており
久々に手応えのある社会派映画だなと思った
およそ1400kmの旅をするロードムービーでもある。
でも、劇中に起こる全てのトラブルって
全部ジャーナリスト志望の少女の所為じゃない!?
最後の最後もそうだし。
CMがとても良い出来
現実的にアメリカの分断がありそうな雰囲気作りがうまい
ただ、宗教的でもなく、
貧富の差でもなく、
人種や民族の区別でもなく
特に理由のない政治的な対立で
アメリカ分断されちゃいましたってのは
リアリティが足りない感じがする
CMも見ずに
前情報無しに見たほうが良かったかも
ワンピースの試着のやり取りだったり
ヘリを撮りながらの会話も
師匠と弟子のような関係も悪くはない
なんだかんだあって
2度も助けられて一人前のジャーナリスト育ちましたー
今どきフイルムカメラ1台で
流れ弾やっぱ当たるのね
インタビューそれなの
悪くはないです笑
興味深く見れた
アメリカで内戦なんて想像も出来ないだろうけど、陰謀を追っかけてると気になる映画ですね。
最後まで興味深く見れました。
中盤のシーンで『お前はどういう種類のアメリカ人だ?』という質問で白人は助かったけど、香港系の移民はとっさに殺害されました。
こういうところが戦争の怖いところですね。
普段燻っている差別意識が発揮されてしまう。
撃ったお前もアメリカ人ではないのでは?真のアメリカ人はネイティブアメリカンだろ?とか言いたくなるが、それも差別かな?
現在引き続いてるウクライナでも、左派系のウクライナ人がロシア系を虐殺していた背景と似ている感じがします。
こういう見方もありではないかと思います。
前後しますが始まりから伝説のジャーナリスト率いる主人公達は新人のジャーナリストを取材に同行することを許しますが、
最後まで見ると誰が主役だったんだろうと思わされた。
ちょっと都合のいい成長のしかただったたけど、
教えられたことを新人が全部最後にこなしてて面白かった。
一方主人公は最後の最後で、戦場のさなかでは動けなくなってました。
病んでたのか?どうかは想像ですが、
自分が踏み台にしてきた人達を思い出してるのか?発作みたいになってました。
それと最後の方で気になるセリフがありました、『おい俺より先に高く売れる写真撮るなよ!』
みたいな事言ってて、やっぱり儲かればいいんだなという感じで、それも興味深い。 結局志はあってもご飯食べるためとはいえ、思考はお金に向いてます。
危険な現場に行って汗水垂らして働いてるだけマシだけど。
安全なところから、戦争の火種蒔いてる連中や、軍事産業の株が上がって喜んでる奴らは本当にどうしようもないよね。
と、色々考えさせられる映画だったかな。
ストーリー 5 演技 6 芸術 5 エンタ 5 総合 6 これ、映...
ストーリー 5
演技 6
芸術 5
エンタ 5
総合 6
これ、映画にする価値あったんかなぁ。
臨場感はありました。
戦争映画らしくメッセージ発してる感出してるけど、なんか薄い。
戦争映画と思ったが
戦闘シーンが多いかなっと思ってたんですが
どちらかと言うと、ジャーナリストのお話でした
内戦の内容ですが、同じ人間を平気で殺すシーンは恐怖を感じました
戦争は人間を壊していく行為だと思わせる映画でした
なるほどね。
劇場予告で流れていて少し気になっていたので鑑賞。
そもそもどういうキッカケで内戦になったのだろう?説明見逃してたかな?
ともかく後半になるまでこれといった激しい戦闘シーンはほぼなく退屈。
主要な登場人物も最小限。でもそこはいい。
途中から女性主人公と男性の二人組の記者のグループに別会社に所属しているというふくよかなベテラン記者?が合流。
さらにそのすぐ後に戦場カメラマンを目指しているという20台前半の女性も後から合流。
こうしてこの4人が中心となって首都ワシントンDCヘ向かい車で移動することになるのだが、途中で爆音で音楽を鳴らしながら後ろからやって来る荒い運転の車が。
一瞬車内に緊張が走るも、その車に乗る二人の男性はどうやら男性記者と知り合いのようで、お酒でも飲んでいるかのようなテンション。そしてアジア人。あっ・・・。
ここで何をおもったのか並走しながら向こうの車から男性が乗り込むという痛々しい大学生かよというレベルの度胸試しなのか意味不明な危険な行動をとる。
が、これに何故かテンションの上がった戦場カメラマンを目指しているという20台前半の女性が反対の車の方に同じ方法で移動。ダメだこりゃ・・・。そのままスピードを出して走り去っていく。
そして女性主人公らが走り去っていった車を追うも見失い、そのまま走り続けると乗り捨てられたスピードを出して走り去っていったあの車を発見する。
ゆっくりとその敷地内へと入っていくとダンプカーに積まれた複数の〇体を、大きく掘られたすぐ下にある穴(その中にも大量の〇体)へと落とすところがあり、銃を持った兵士なのか一般人なのか人が数名見えた。
そのすぐ側でテンション爆上がりでスピードを出し走り去っていった車を運転していたアジア人の男性と、戦場カメラマンを目指しているという20台前半の女性の姿が。
このままではあの連中に〇されてしまうということで、女性主人公等が助けに行かないと!きっと話せばわかってくれる的なことを言う。わかりやすいフラグである。
だがふくよかなベテラン記者は絶対やめておけ!と止めるも結局銃を持った連中の元に、何の武器も持たず丸腰で歩み寄り声をかける。バカなのかと。
そして捕まっていたアジア人が撃たれ〇亡。ですよね。
その後も一人一人出身地がどこなのかとかちょっとした質問があり、もう一人の車に移ってきたアジア人にも同じ質問をする。
アジア人はガクブル状態でなんとか答えるももちろん射〇される。安定のアジア人早めの退場の流れである。
ここで全員〇されるとおもいきやふくよかなベテラン記者が車に乗って突撃。銃を持った兵士なのか一般人なのかをひく。ナイス。
急いで生きていた3人を車に乗せる走り去る。
その車内でホースから出している感のある勢いのゲロをはく戦場カメラマンを目指しているという20台前半の女性。自業自得だね。
なんとか逃げ切ることはできたが、ふくよかなベテラン記者は走り去るときに後ろから撃たれたのか弾が命中し致命傷を負う。そして出血多量で〇亡。
だから止めたのに・・・。
その後何だかんだあって終盤となるワシントンDCでの戦いがあるのだが、この映画の見どころはおそらくここからではないだろうか。
これまでの大したことのない映像から一遍してドンパチが激しさを増す。
とくにホワイトハウスに進入してからのドンパチは良かった。
でもここでもチラチラと若さなのか我を出してカメラで撮影したときに銃で撃たれてしまう。戦場カメラマンを目指しているという20台前半の女性をかばった女性主人公の方が。
女性主人公が撃たれて倒れる瞬間を冷静にカメラで撮影。
またこの娘が原因を作って一人が〇亡することになった。(大量の血が出ていないように見えたので〇亡はしていなかった?)
まさに疫病神的なキャラクターに見えてくるが、これが戦場カメラマンということであるともいえるのかな?
一方、戦場カメラマンを目指しているという20台前半の女性はこのあと立ち上がるのだが、そのときの表情は良かった。これまでとはどこから別人になった感じで、撃たれて側で倒れた女性主人公に対して悲しむような素振りもなかった。
この演出はこれで良いとおもった。
そしてホワイトハウスの奥の大統領室でもドンパチ。シークレットサービスを片付け兵士に囲まれる大領領に同行していた男性記者が質問をする。
そして撃たれ〇される大統領からのニッコリの記念撮影。
で、映画は終わり。
えっ・・・終わり!? これで終わり!?
エンドロール後にもとくに何もなく終わった・・・なんだったんだこの映画は状態。
というかそもそもなぜ大統領を〇すことになったの?
内戦を引き起こす原因を作った張本人だから?
ともかく期待は下回った。
あとエンドロール最後の方で「DJI」の名前が出ていた。
てことはアクションカムも使っていてその映像も映画として採用していたということなのかな?
そういやそれらしきカットはチラホラ出ていたようにもおもったけど。
アメリカの分断、何が理由がわからない映画
『シビル・ウォー』アメリカ分断の映画、本当に起こるとは思えないけど、かの国の亀裂は相当に深いんだろうなとは想像できる。二大政党による国家の舵取り、理想的なように思えて日本も目指したけど、果たしてどうかな。少数意見を組み上げることができない。
アメリカの分断を言いたかったのかな
だとすると、なんとなく納得するんだけど。
作中で、アメリカ連邦から17州が離脱し、テキサスとカルフォルニアの同盟と政府軍の攻防。
なんだけど、リアル感がない。
なぜ、がない作品なんです。
つまり、なんで17州が連邦を離脱したのか。
なぜテキサスとカリフォルニアの同盟ができたのか。
そして、なぜ政府軍と戦うのか。
一切の説明的描写も物語もない。
アメリカの中で、なにかのほころびが少しづつ大きくなり。
やがてそれが、おおきなうねりとなり。
全国をのみこんで、内戦という過程になったのか。
おそらく、作品の意図はそこではないんだろうな。
近頃よく言われる、「アメリカの分断」を象徴的に描いたと。
でないと、本国アメリカでのそれなりのヒットの理由がわからない。
「レッドステイツ」と「ブルーステイツ」
別の言い方をすると。
「共和党を支持する州」と「民主党を支持する州」
現在でも、きれいに色分けされている。
共和党は、南部を支持基盤とする保守的傾向の強い党。
方や、民主党は北部の都市部を中心として、リベラルな考え方の傾向を持つ。
アメリカを二分するとしたらこういう色分けが、原因かと。
二大政党。
日本でも二大政党時代を目指して小選挙区制を導入したのですが。
残念ながら、そうはならず自民党の政権が長く続いています。
アメリカとは事情が違って、日本は特に地方では、保守色が強く。
小選挙区制ではどうしても、自民党有利に動くようで。
それはそれとして、アメリカの場合は適度に政権は交代しているのですが。
逆に、互いの主張が相容れない問題が、社会の分断と言われる所以なのでしょうか。
アメリカの衰退と格差社会が、この映画を作ったのか。
世界の超大国アメリカ。
いままでいくつかの波があった。
近年では、1960年以降長らくの低迷期。
ベトナム戦争の敗戦から抜け出せず、経済は低迷。
それをすくったのは、1991年にソ連邦の崩壊。
互いの巨大化する軍事費から、抜け出せるきっかけともなり。
アメリカ経済は、復活する。
そして、現在。
日本にいるとその現状は、よくわからないが。
こういう映画ができる事自体、経済の低迷からくる社会情勢の混乱が見て取れる。
そう、アメリカはうまく行ってないのだ。
流れ込む多くの移民。
失業対策。
さらに加速度をます格差社会。
この映画は、そんなアメリカの行く末を暗示する。
そうでないと、なんのイデオロギーの対立も根拠も説明しないこの映画が理解できな
未来予知じゃないよね。
こんな規模の作品を制作できるのが羨ましい。
どうしてアメリカが分断されたのか理由は明らかに
されないけど、とてもリアルで、いろいろな事を
考えさせられました。事実こうなったら日本はどうするのか
世界はどう動くのか、とても怖くなる作品でした。
女性二人のフォトジャーナリストの対比もわかりやすく
描かれていて、現場に馴染んでいく新人と、何かバランスを
崩していくベテラン。二人の演技は注目です。
作品全体を覆う緊迫感も良くて、なかでも赤いサングラスの
兵士のシーンはちょっとでも動くと殺されるんじゃないかという
緊張感が凄すぎて、目が離せないシーンです。
いやぁー怖かった、いろいろ。
戦場カメラマンのロードムービー
予告編を見て、戦争もので大画面で見るべきと判断&アメリカ内戦とのことだったので、政治ものと思って見に行ったところ大分系統が違いました。
戦場カメラマンが、アメリカ内戦の取材をしていくロードムービーで、その中で、何と戦っているのか(何の意味があるのか)を問うというのが縦軸。横軸は受け継がれていくジャーナリスト精神。
思っていた映画と違ったため、あれれ?と思ったことと、メインテーマがいずれも打ち出しが弱く、感情がそれほど揺さぶられませんでした。
戦場に向かってるのに、無防備すぎるし、格好なども綺麗すぎて違和感(何日も野宿なのに、清潔感溢れる髪や洋服、白シャツで戦場行く??)
予告編が大分ミスリードで、この映画に合った地味な映像だと足を運んでもらえないとの判断かもですが、その分評価が悪くなるので戦略ミスでは?
時間が合うのが朝一IMAXしかなく、戦争ものならIMAXでも良いか…と思ったけれど、これはIMAXの必要はないですね。
予備知識なしで鑑賞がイイかも?
序盤、主人公をはじめ登場人物の描写があまりにも浅いので不安・・・
中盤、本作はドキュメンタリータッチの反戦映画と気付いて納得!!
登場人物に思い入れがない分、次々と銃殺されてもショックは僅か。
シャローフォーカスによる悲愴感漂う顔、顔、顔。ワクワク感、100%なし。
まさにディストビアワールド・・・ヤバい・・・
といった本作ですが、心を揺さぶられる感覚は生まれて初めてかもしれません。
反戦映画としては、初見のアプローチ。しかもお見事!!
ずーっと戦場にいる感覚です。シアター内に銃撃がこだまします。
轟音とともに、硝煙、流れる血の匂いが充満しているかんじ・・・4D要らず・・・
ときに一斉射撃。さすがに核や細菌兵器はないけど、あまりにも非人道的な大虐殺。
シビル・ウォー(内戦)はジュネーブ条約適用外になるのでしょうかね???
マリファナ、ウォッカで何とかメンタルの平衡を保っていた主人公たちも
ひしひしと迫る人生の最期に心の均衡が壊れていくようです。
そこはフィルムカメラがバツグンにイイ仕事をしています!!
だからこそカメラマンが必需。従軍記者だけではダメ。素晴らしいアイデアです。
死体を前に満面笑顔のポーズ。最悪です・・・涙が出そうになりました。
鑑賞後は、家族や友人、周囲の方々に想いを馳せざるを得ない脚本・演出が秀逸です。
最優秀助演賞=我が国の名機ニコンFE2。ブラックボディが超カッコイイ!!
ケイリー・スピーニーの素顔が本作の役のようであればイイんだけどなぁ。
薄っぺらい脚本で今年のワースト候補
「エクス・マキナ」のアレックス・ガーランドが監督・脚本ということで期待したけどこれはダメだった。
薄くてペラッペラだった。
内戦の勃発により戦場と化したアメリカ。大統領に単独インタビューを行うべく、ニューヨークからホワイトハウスに向かう4人のジャーナリストたち。
しかしド素人のカメラマン志望が最前線をチョロチョロしてはいかん。
そう、「プリシラ」「エイリアン:ロムルス」と絶好調のケイリー・スピーニーだけど、こんなアホな役をやってはいかん。
キルスティン・ダンストが可哀想だっちゅうの。
正しい"嫌悪感"を感じられる映画
(随時加筆予定)
作り込まれた音や画角で、緊張感を途切れさせない銃撃戦の直後に流れるノリの良い音楽、というかそういったハリウッド映画的な演出に、最初はとても嫌悪感を覚えた。
しかしそれはむしろ、意図的に嫌悪感を抱かせるように目論んだ演出なのではと思った。それくらいクッキリと、音楽に合わせて軽快に編集されたシークエンスと、無BGMの銃撃戦シークエンスが分かれているように見えた。
戦争を題材にした映画にはすべからく、作る側も見る側にも「戦争・虐殺をエンタメとして消費してはいないか?」という課題が付きまとう。それに対して、ハリウッド映画にありがちな演出を、それもとても大味にして施すことで、戦争や暴力を扱ってきた映画界やこれまでの映画に対する凄まじいカウンターにしようと試みているように感じた。
ミスのない判断なんてない
予告のアオリ具合から想像される戦争映画とはけっこう異なり、米国の分断そのものは織り込み済みで、その先に待つ暴力の姿を描いた戦時下暴力ロードムービーといった趣。ワシントンD.C.まではまったり暴力、最終盤のホワイトハウス突入は本気の戦闘で、種類は違えどどっちもえらい緊張を強いられる。
ラストに大統領射殺とはさすが独立宣言で人民の抵抗権を謳ってる国は違う。わが国だったら絶対そんなオチはつかないだろうが、CAとTXが手を組むぐらいだからトランプ以上に酷い大統領という話なんだろうか。
プリシラ、エイリアンに続いて今年3作目の主役、ハリウッドの河合優実か!という売れっ子ケイリー・スピーニーはニコンFE2を使っているが、現代の報道現場でフィルムカメラのやつはいねーだろとは思いつつ、A24の中の人ならハッセルとかを使いかねない(勝手な印象)。
今そこにある危機
って別の映画のタイトルやん。
でも実際トランプが暗殺されていたらと考えると、そら恐ろしい。
クランクインから公開まで、世界情勢の読みをはかったようなタイミング。
特にアメリカのような銃社会は簡単に分断が起きやすいと思う。なぜなら銃は殺人の抵抗への閾値が下がり、自分の主張を貫くために、簡単に暴力に訴えられるアイテムと化すから。
日本は政治思想による分断よりも、同調圧力による分断が起きやすい。
もし日本が銃社会で、コロナ禍だったとしたら? 都市からマスクをしないで訪れた人間を、地方の人が打ち殺す―――。東京ナンバーの車を狙撃する。ワクチンを打たない人間を脅す。そんな想像が頭をよぎる。
内戦の無秩序と、正義の氾濫による混沌。
今現在、世界中で現実に起きていること。
映画では、目の前で起きていること以上の情報が得られない。人も情報も分断された世界では、なにが真実で今なにが行われているのか、自分の目で足で、確認するしかない。
本物の現場もそうなのだろうと思う。
街はステレオタイプのぶつ切り感はあったが、銃撃戦は臨場感と没入感があった。
若い戦場カメラマンがいかにして一人前になるか、という側面も持つこの映画で、「遺体の前で笑顔を見せる兵士たち」の写真が出来上がるまでの、ドキュメンタリーを見ているようでもあった。
キルスティン・ダンストが、昔と同じようなどこか寂しげな瞳で、枯れた色気を出していた。
全784件中、181~200件目を表示