「評価が分かれるかな」シビル・ウォー アメリカ最後の日 よっぱらいサバさんの映画レビュー(感想・評価)
評価が分かれるかな
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僕は、観たあと、精神的にけっこうやられました。
(それくらいの映画だと、褒めてます(笑))
政治的な背景含め、俯瞰して評する知識も何もないので、そういうことはしません。
ただ、全体としてはふわったとしたとりめのなさ、私は(この映画は)こうなんやでと言わない中に、短いセンテンスで「もし内戦が起こったら」実際に起こりそうなことを表現してくれるので、きわめてわかりやすかったです。
それだけに、心に刺さりまくって、ホラー映画とかには耐性があるにも関わらず、別種の恐怖を感じてビビッてしまいました。
特に、基本的に心が強く、若者にとってのヒーローだった人が、恐怖に心と身体を支配されてしまう瞬間の、容赦ない描写に、引きずる後味の悪さを感じつつ、でもこれが実際の人間なんやなと納得。
観て、ほんまによかったです。
一方、映画としてのジャンル区分がはっきりしないと気持ち悪いと感じる方や、世の中を二項対立でわかりやすく判断したい方、人間って社会って結局こうなんよと断定したい方…相手に「はっきりもの言わんかい!」と思ってしまう方(笑)…には、かなり不満というか、そのご自身のレベルには達していないと感じられるかもしれません。
それは、この映画に限らずですが。
知的レベルとかを評しているのではなく、センスの違いなので、それらの見解も、こういう感覚なんやなぁと思えば納得しかありません。
ただ、観る人を選ぶ作品ではあると思います。
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