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映画レビュー
美しい感情を美しく描いた映画
パヴェーゼの原作にインスパイアされながらも、かなりオリジナルな設定がされた作品のようだ(上映後の監督談)。1930年代のトリノのブルジョワ社会や労働環境を再現し、自然の風景も登場人物の衣装もシックで美しく目に優しい。背景の音楽も敢えてドイツ語の曲を選び主人公の内面の声を表したという(監督談)が、実際にとても効果的であった。古い時代を描きながら古さを感じさせない現代的なアプローチをしているようである。若い女性の瑞々しく痛々しい感情を美しく描いた完璧な映画である。設定を少々変えてもパヴェーゼの原作に恥じない素晴らしい映画である。