美しい夏

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美しい夏

解説・あらすじ

20世紀イタリア文学の巨匠チェザーレ・パベーゼが1940年に執筆した名作小説「美しい夏」を、イタリアの女性監督ラウラ・ルケッティが映画化。戦争の足音が迫るトリノを舞台に、年上の女性との出会いを通して少しずつ大人になっていく少女の姿をみずみずしく描き出した。

1938年。トリノの洋裁店でお針子として働く田舎町出身の16歳の少女ジーニアは、3歳上の美しく自由な女性アメーリアと運命的な出会いをする。ジーニアは画家のモデルとして生計を立てるアメーリアに誘われて芸術家たちが集う魅惑的な世界へと飛び込み、大人の階段をのぼっていく。思春期のジーニアと、すでに自立した女性としてたくましく生きるアメーリアは、互いの姿に自分の未来と過去を重ねながら、徐々にひかれ合っていく。

「墓泥棒と失われた女神」「天空のからだ」などアリーチェ・ロルバケル監督作への出演で知られるイーレ・ビアネッロがジーニアを演じ、モニカ・ベルッチとバンサン・カッセルの実娘でモデルとして活躍するディーバ・カッセルがアメーリア役で本格演技に初挑戦した。

2023年製作/110分/イタリア
原題または英題:La bella estate
配給:ミモザフィルムズ
劇場公開日:2025年8月1日

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(C)2023 Kino Produzioni, 9.99 Films

映画レビュー

5.0美しい感情を美しく描いた映画

2024年5月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

パヴェーゼの原作にインスパイアされながらも、かなりオリジナルな設定がされた作品のようだ(上映後の監督談)。1930年代のトリノのブルジョワ社会や労働環境を再現し、自然の風景も登場人物の衣装もシックで美しく目に優しい。背景の音楽も敢えてドイツ語の曲を選び主人公の内面の声を表したという(監督談)が、実際にとても効果的であった。古い時代を描きながら古さを感じさせない現代的なアプローチをしているようである。若い女性の瑞々しく痛々しい感情を美しく描いた完璧な映画である。設定を少々変えてもパヴェーゼの原作に恥じない素晴らしい映画である。

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Boncompagno da Tacaoca

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