「生身の人間だからこそのリアルさ」バットマン ビギンズ 太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
生身の人間だからこそのリアルさ
この作品、映像にはリアルさを追求して製作されていたらしい。しかし、この映像だけではなく、バットマン自身、強くて演出が凄いだけで、それ以外はただの金持ちという、つまりは生身の人間だということもリアルさがあったと思う。
今作はバットマンの話ではなく、あくまでもブルースが成長し、ヒーロー、バットマンとなるまでの話である。
なので、初回1時間はちんたらとブルースのトラウマやら悲劇やら成長やら何やらを見せられる。そこの部分は正直言うとちょっと楽しいだけでこれと言って凄いシーンは無かった。
しかし、その1時間が過ぎ、またもう少し経ってからの展開がとても楽しい。バットマンとしての準備をするシーンは観ていてワクワクして、ついにバットマン登場となれば一気に楽しくなる。
問題としては基本的にヴィランがヘタレで無計画なところ。
こういう系のヒーロー物の第一作目のヴィランが地味目なのは全然良いのだが、中身がしょぼいと少し残念に思える。
しかし、バットマン誕生秘話や、バットマンとなってからのアルフレッドや幼馴染みの助言によって成長するブルースを観るのは楽しい。
ダークな作風でも話は分かりやすいので、真面目に観てもよし、ボーッと観てもよしな映画だと思う。
あと今回のバットマンは脚がイイと思う。
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