「新時代エンタメアイドルが挑戦した映画→一作目から仕上がっている」劇場版すとぷり はじまりの物語 Strawberry School Festival!!! みたさんの映画レビュー(感想・評価)
新時代エンタメアイドルが挑戦した映画→一作目から仕上がっている
エンタメ業界に関わるビジネスパーソンとして、初日に鑑賞してきました。
すとぷり。については自身や身の回りの人にファンがいるわけではなく、業界で仕事をする中で自然と活躍が耳に入ってきて都度注目せざるを得ないという程度の認識で、正直、素人知識の状態で臨みました。
ポイントは、新時代のアイドルユニットが、映画未経験からどうやって映画を作るのか・どんな映画を作ったのかが気になっていました。
これまでアイドルやタレントをモチーフにした小説や、書き上げた架空の物語のアニメ化も見たことがあります。
しかし現役アイドルがアニメになる。主演であり、自分たちを描いた物語を作る。
これはVtuber的な配信とアニメ技術を使ったクリエイターだから可能な挑戦なんだろうな、、とメタ的に思考しておりました。
仕上がりとしては、ファンには間違いなく納得・満足のクオリティでした。
理由は、公開初日に来るお客さん=ファンの上映前後の興奮や号泣、感動コメントを目の当たりにしたからです。
では、ファンではない人にはどうか。
素人な私自身でも感動するシーンは複数ありました。
1)ひとつは莉犬さんがアカペラ・ソロで歌うシーン(それまでの伏線もあるし、音響の使い方もすばらしかった)
2)莉犬さんが自分の想いに気付いて宣言するシーン(実際のライブなどでのすとぷり。の発言を知りませんが、デビューからの戦いの歴史である名言オマージュなのでしょうか)
エンターテイメントと音楽で人の心を動かしてきたグループらしく、音楽の力を知り尽くしており、使い方もバッチリでした。
過去の日常系アニメを彷彿とさせる作り。
(現世代には、すとぷり。のライブ配信が、過去の日常系アニメの楽しみを代替しているのでしょう)
音楽の力を借りて、本当の自己を開放し仲間を見つける。
すとぷり。で勇気をもらったりする中高生たちはこういう気持ちなのでしょう。
彼らを知らなくとも、この映画から、劇中のるぅとさんや莉犬さんのように、音楽を始めて人生を変えていく人もいるのでしょう。
(けいおん!が楽器を始めるキッカケになるように)
この映画の点数は何点なのか。
アニメ映画という点だけを見ると、もっと劇伴や音楽を大量に使った方が、映画にもっと入り込みやすいような声優の仕方、シナリオの起伏など多少の改善点はあるのかもしれない。
ただし前例の無い現役アーティストたちによる主演&オリジナルアニメ映画を、ファンの人たちの後押しも有りながら、これまでの彼らのここまでの軌跡同様、メジャーなプレイヤーの力もなく実現させたことは感動以外ない。
自分たちのキャラクターを使った映画を生み出す。
この取り組みは、今後きっと増えていくと思う。
前例の無い道をファンと一緒に切り拓いてきたすとぷり。がすとぷり。であり続ける限り、誰も見たことにない挑戦をして、新しいやり方で結果を出し続けるのだと思う。
本映画は公開3日の週末興収が1億8000万円の初登場3位スタートとのことだった。
素晴らしい数字だが、初週の数字だけでは圧倒的な成功とは言えないかもしれない。
ただ、私はこれまでのすとぷり。の歴史を考えるに、ここからファンに支えられながら、数字も伸ばすのではないか。
そしてこの映画は第一弾であり、これまでファンの声を聞きながら自分たちと向き合い改善・チューニングし上り詰めてきた彼らなら、第二弾と続けていき、いつの間にかスタンダードとなるようなヒットIPになれるのでは、と感じている。
この映画は単品では圧倒的な作品ではないが、ここがスタートでこれからファンたちと偉大な作品へと昇華させていく始まりなのではないだろうか。
映画の内容だけでなく、映画への挑戦、その続きも含めて、未来にワクワクと楽しみを覚えさせてくれた取り組みだった。
映画を見ながら、エンタメ業界の未来を感じられた時間でした。
その意味で、この映画に相応しいのはファイブスターだと感じました。
なかなか良き映画ですよね、優しい幸せな気持ちになれます。
暴力や過激なシーンや恋愛描写が全く無いのに、あれだけ大勢の若い女子からの指示があるのはやはりすごいし、ある意味ホンモノのアイドルですよね(ライブで少し顔出しするみたいですが)。
子供がまだ友達と映画に行ける年齢でないため、私はこの夏は後数回は見ることと思います。
今改めてレビュー読み直しましたが、業界の方だけあって、文章や分析が素晴らしい!、読み応えあります😆👍