がんばっていきまっしょいのレビュー・感想・評価
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1時間35分で、5人+男1人の背景描写は無理だわ
シリーズ初見。まず女の子の4人目(赤)と5人目(緑)が不要だと思った。競技人数が5人だから人数合わせは仕方ないとはいえ、キャラ立ってたのは主人公・転校生・姫ぐらいか。男の存在意義もわからん。恋愛候補ですらなかった。
こういうのは短時間映画で見るものではないな~。シリーズを知ってる前提の内容なのかな?
なるほど~と感じるような技術的な説明はほぼ無し。5人でやる競技で1人が先導役って記憶しか残っていない。先導役の姫が漕いでるシーンが少しあったけどあれも意味不明。
あっちは98年版。こっちは最新版。なんだか違うんだよ!(怒)
2024年映画館鑑賞103作品目
11月2日(土)イオンシネマ新利府
ACチケット1000円
監督と脚本は『あした世界が終わるとしても』の櫻木優平
脚本は他に『映画 五等分の花嫁』の大知慶一郎
敷村良子原作の小説が98年に田中麗奈主演で映画化
2005年には鈴木杏主演で連ドラ化
そして19年の時を経て遂に劇場アニメ化
舞台は松山
女子高生5人が廃部寸前のボート部に入部しボートを始める青春物語
悦ネエとヒメとリーが2年B組
ダッコがA組でイモッチはC組
ダッコとイモッチはなにかと張り合う
リーは男嫌い
悦ネエはすぐにやる気をなくす
ヒメはキャッチ!ロー!
予告編でこの作品の存在を知り喜びと同時にマイナス思考の「うわー」が脳内に押し寄せた
ジブリ系でもない新海誠系でもない石田祐康系でもない3DCGアニメ
おまけにテーマソングは秋元康系アイドルグループ『僕が見たかった青空』
大嫌いな萌え系じゃん「おえー」
ウマ娘は大失敗だったがガルパンのようなケースもあるので食わず嫌いは良くないと感じ鑑賞することにした
アニメキャラの動きがカクカクしていて嫌だ
アニメでもいいけど普通のアニメにしてくれ
萌が強いのも嫌だけどこれはもっと嫌
人物の絵がとにかく気持ち悪い
それ以外は綺麗なのに残念
国際的なポルノサイトならjapanese hentaiにジャンル分けされそうなキャラクターデザイン
坂道系のライバルとして結成したのならブラックビスケッツのようなわかりやすさが必要
それなのに『僕が見たかった青空』とか思わず放屁しちゃうよ
吉本坂ほどすべってはないけど
しかし話の内容は王道
今風にアレンジは良い
脚本は悪くない
いろいろと残念な面が目立つアニメ作品だけど
それでも星四つあげたい
声の配役
子供の頃から姉御肌だったことから友人の姫から悦ネエと呼ばれている村上悦子に雨宮天
悦子の幼馴染のヒメこと佐伯姫に伊藤美来
埼玉から引っ越してきたリーこと高橋梨衣奈に高橋李依
ダッコこと大手漁業グループの娘の兵頭妙子に鬼頭明里
イモッチこと老舗漁業の娘の井本真優美に長谷川育美
ボート部で唯一の男子で女子たちにアドバイスをするボート通で自身はシングルスカルで出場する二宮隼人に江口拓也
ボート部顧問で元国体選手の渋ジイこと渋川に声無し
強豪港山高校ボート部のリーダー格の寺尾梅子に竹達彩奈
梅子の幼馴染でチームメイトの大野舞に三森すずこ
梅子と舞につるむことが多いボート部の下級生の安田夏央莉に内田彩
悔しいという苛立ち
これまた公開週にも関わらず動員が恐ろしく少ない、閑散期特有の大コケ映画。アニメーション、ストーリー、音楽と全て自分の苦手そーな感じだったから見るのを戸惑うぐらいだったんだけど、意外や意外。過去に実写映画化、ドラマ化されている小説なだけあって、かなりいい青春映画だった。
ベタな展開ではあるけど、色眼鏡で見る青春ではなく、真っ向からぶつかってるような青春で不覚にも胸が熱くなってしまった。スポーツアンチだけど、こういうスポーツ映画だったら見れる。勝ち負けにこだわってないとことか、すごくいいね。
中身がいいからこそ、スタートダッシュミスってるのは残念に思えた。タイトルであり、わりと重要になってくる「がんばっていきまっしょい」という言葉を連呼し、サラッと意味までも説明してしまう。せっかくなら大事に扱った方が物語に深みが出ただろうし、序盤ではなくもっといいところで使うべきだったと思う。あの時見てたんだよ!って言われてもあんまピンと来ないし、始まって直ぐに情報を入れることを求める映画は優しくないと、個人的に思う。
あと予告でも感じていた嫌悪感はやっぱり拭えず。まあ最終的には見慣れたけど、こんだけ技術が進化している今、こんなアニメーションはどうも受け入れられない。Netflixの「攻殻機動隊SAC2045」は3DCGを物にしている感じがして大好きだったけど、基本この作りはどうしても安っぽく感じてしまうし、動きとセリフの不一致が気になって仕方ない。
本作は特に、フレームレートが少ないのか、動きがガクガクでかなり見ずらい。ボートの成長が絵で見て分かりやすかったのは良かったけど、正直なところ普通のアニメで見たかったな〜と何度も思ってしまった。だって、キャラが画面いっぱいに写った時とかのアニメ、めちゃくちゃ綺麗で超いい感じだもん。ぜったいそっちの方がもっと爽やかさ出るって。
ただこの映画、キャラクターが抜群に良いからあまり深いことが気にならない。感情の変化とか成長とか、細かな描写までこの100分以内という短尺で見事にまとめられている。バラバラのみんながひとつになっていって、些細なことでまたバラバラになってしまって、あの時と同じバラバラなのにやっぱり何かが足りなくて...。こういう高校生特有のもどかしさや歯がゆさを言語化、映像化出来る人ってホントすごい。
ほぼ0からのスタートの部活動。人生はそう甘くないと、ちょっと厳しいけどとても現実的なことを教えてくれる青春ドラマで、大きな夢を見せてくれる映画もいいけれど、個人的にはこういうどこにでもありそうな、だけど少し憧れてしまうような映画が大好き。自分もひと頑張りしようと、そう思えるからね。
長い間、じっくりと描いてもいいはずのテーマをこの短さに収め、そして完璧に描ききっていることに感服。こういうことなんだよな。無駄に長々と引き伸ばしてもなんの意味もない。見たかったキラキラとした瑞々しさが見れて満足度高かったです。ただ、「ゼンブ・オブ・トーキョー」という強敵が同日公開にいてしまったがばっかりに、若干目劣りしてしまうのが悔やまれるが...。
素直に面白い
次の時代に引き継がれたパッションとスピリット
少し整理すると原作小説の発刊は1996年。実写映画は1998年公開で、TVドラマは2005年の放映となる。ただそもそも原作小説の舞台となった時代は1976年。もはや50年近く前のことなのである。映画やドラマではまだしも時代を回顧しようとする感覚はあったと思う。でも本作ではもはやそのような気遣いは失われた。主人公たちはスマホで連絡をとりあい茶髪やロングヘアが普通な全く今どきの高校生である。
競技からして原作とは異なる。他の方のレビューに「エイト?」というつぶやきがあった。何のことか作品を観るまでは分からなかったが、漕手がそれぞれ2本づつオールを持っている。計8本。これは舵手付きクォドルプルという競技。原作は漕手が1本づつオールを持ち、進行方向に向かってバウ、二番、三番、整調と名付けられた順に並び、左右両舷から2本づつオールが出る。計4本。コックス付きナックル・フォーと呼ばれた競技である。艇は木製でありクルー以外にも乗船が可能なくらい大きく、ともかく重くて女性クルーだけで持ち運ぶのは困難であった。
時代が違うのである。そして主人公たちも、悦ネエ、ヒメ、リー、ダッコ、イモッチとニックネームこそ同じながら、名前も背景も皆、原作とは異なる。悦子でさえ原作をよく読むと映画とは違う性格であることがわかる。(もし映画の製作者が同じ性格にしたつもりならばそれは読み違い。悦子はもっと強い娘である。)
だから新しい時代の「がんばっていきまっしょい」をつくろうとしたのだろうと解釈する。実写、アニメの違いは関係ない。これはボート競技に取り組む高校生たちのパッションとスピリットの話であり、時代が変わろうが、競技の内容が変わろうが、「一艇ありて一人なし」の精神で受け継がれていくものだ。
その上で苦言を。既存の作品にこだわる必要はないが、無意識に自動的に前をなぞるのはやめて欲しかった。例えば最初の大会でリーが体調を崩し漕げなくなるところ。これは生理痛のためで原作や映画では言及されている。何も説明せず設定を垂れ流すのは思考停止といわれてもしょうがない。一方で主人公たちが伊予弁を一切しゃべらないのはいかがなものか。(転入生という設定になったリーは別)そもそも「がんばっていきまっしょい」というタイトルともそぐわないし、さんざん引用される松山の風物、海や山に対しても失礼である。それと伊予弁を取り入れたほうがチャーミングな作品になったと思うのだが。
少し辛口ですが『がんばっていきまっしょい』(1998年🇯🇵)を公開時に観て作品的にも傑作だと思っている立場なので、アニメ版のキャラ設定などに疑問がある
原作は未読(買ったのに紛失😓)でテレビドラマ版も2話ほど拝見しているが、磯村一路監督の実写版『がんばっていきまっしょい』(1998年🇯🇵)を公開時に観て作品的にも傑作だと思っている立場なので若干辛口になるが、良かった点としては、上映時間95分の中で、コンパクトに構成された物語で、爽やか青春映画としての出来自体はテンプレ的だが悪くなく、3DCGキャラクターも思った以上に可愛い(動きは正直ぎこちなく部分はあるけど仕方ない)
特にヒメは制作陣が気に入っているのか?彼女の仕草や演出もやたらにチャーミングになっているのが分かる。(ヒメが悦子の一番の理解者で女房または正妻役なのも大きいかも)
宣伝にも盛んに登場する主演の声優陣もキチンとした声の演技をしており、特に悦子ネエ役の雨宮天さんは、デビュー時のお嬢様役から近年の当たり役になった駄女神から一転して思春期のモヤモヤを抱えた役を上手く表現している。
近年ジブリなどアニメでプロの声優を使わないのは、誇張されてない自然な演技を求めていると言われるが、多くの声優さんは台詞や物語の解説を、ながら見されるテレビでも伝わる様な発音と滑舌をしているケースが多いと思う。多く声優さんは、ディレクションによって演技を変化できるのだが、メインとなるアニメ作品は、ファン層の願望なのか演出の問題なのか高い音域とテンションの芝居が多いと思う。
ダッコ役の長谷川育美さんは、遅まきながらTVアニメ「ぼざろ」のキタちゃんで知った口だが、ラジオなどのオフ地声は低くて驚いた(話しが横道にそれるな)
気になる部分は、予告編の段階で、ボート部のメインの女性五人が分かり易いくらいに、いわゆる美少女キャラ化されていて違和感があったのだが、本編をみてもバックグラウンドの設定も地元の金持ちのお嬢様(田舎のラブホみたいな豪邸や台詞回しも時代かかっている)に、二人とも変更や改変されていて正直疑問に思う。(アニメ版で映画と同じにしろとは思わないがちょっとやり過ぎ)
あと悦子ネエの実家が実写とは違う写真館になっているのをもう少し活かせなかったのか?例えば彼女の過去を冒頭から映像で描写しているが、自宅写真館にある写真で分からせるとかの工夫も欲しいと思う。(古くはヒッチコックがやっていた手法)
ボート部自体も実写だと1970年代で、男子部はあって女子部がない設定だったのが、本作だと廃部になりかけており男子部員ソロでいて、解説と説明役として絡み以外に役割がなく、最近の青春アニメ(漫画ラノベ原作映画も)に見られるテンプレみたいな、夏祭りや花火イベントや三角関係を醸成するのは、ハーレムアニメ(又はギャルゲー)の視点違いのようでオヤ?と思う。
この辺の設定変更の意図があまり感じられず、今回の脚本に参加している大和慶一郎氏の過去作のタイトルと内容を吟味すると、テンプレ設定の発生は想像が出来そう。(視聴していた作品もあるが飛び抜けた出来はない印象で、人気作品の五等分の花嫁も自分はラブコメ好きだが余り刺さらない)
映像についても、公開前に懸念されていた3DCGキャラクターも思った以上に気にならないの声が多数で、最後のスタッフクレジットを見ていると、監督脚本の櫻木優平氏がCGから音響までかなりの面で、関わっており自主映画か?!と思えるくらいのに関わっていて、恐らく本編を一人でギリギリまで手を入れていたのだろうと予想している。
その甲斐あり予告より良くなったいるの声をSNSで聞き鑑賞したが、悪くはないけどカットによっては違和感を感じる。
同時期にNetflixオリジナルの『機動戦士ガンダム復讐のレクイエム』も視聴したが、同じフルCG作品だが予算規模が違うので単純な比較は出来ないが、こちらの多少動きなどに違和感があるが、あと一歩で実写に肩を並べる出来。
本作の画面や背景も明るくキラキラしているが、アニメに求める映像としての深みには欠けた印象で、競技場面もアニメやCG化によってカメラワークは、自由自在なのだが、映画としての構図やショットやカットが、水面や舞台描写も含め、やや凡庸で映画的なエモーション(エモではない)が弱くて思ったより盛り上がりに欠ける(カメラ的に不自由な実写版は出来ているに!)
想像ですが、CGの自由度に引っ張られて基本的な映像演出までいってない印象。
この辺は古臭いと言われる事もあるが、古今東西の名作や監督など作品や研究書を参考にしてショットやカットに拘って傑作や良作を撮っているアメリカや日本の実力派の若手監督との差を感じる。
例えば集団アクションの逸品を数多くあるロバート・アルドリッチ作品や日本だと工藤栄一や黒澤明の『七人の侍』などが何故凄い作品がある。
アニメやCG映像が好きなの結構ですが、良く言われる事ですが、近年は優れた映像を学ぶのにネットでの視聴や関連書籍も充実していてアクセスしやすいのと、大御所のアニメ監督も温故知新で過去の優れた映像作品からインスパイアを受けている。
二度の競技大会での前後の描写も脚本的には対比として抑えられているが、会場に向かう車内での二度の描写も自分が見た限りキャラの姿配置や関係性に変化が乏しくて繰り返すのにあまり意味のない場面になっているなどが目に付き残念。
それと近年多くある聖地巡礼の観光資源としての映像作品やご当地映画なのに最後に主題歌が、現代の女衒として近年批判されている秋元某作詞やその傘下のアイドルグループで、コレまたテンプレ判子みたいな曲で非常に蛇足!
本来なら地元にゆかりあるミュージシャンや曲を取り上げるべきだろう。
京アニ時代の山田尚子監督は『リズと青い鳥』で自分で良いと思った京都の地元のミュージシャンを起用していたぞ。
作品としては水準を保っていて、普通に見れば全体的には悪くないのだからこそ監督脚本の櫻木優平氏には、次作も含めて『がんばっていきまっしょい』と期待してます。
余談
そういえば実写版で、ダッコ役を好演していま真野きりなさんは、何故?突然に引退したのかな?
このコンテンツを
主題歌は最悪
爽やかな青春ストーリー
○総評
高校の部活動をベースに流れていく青春ストーリーで、絵がとても綺麗なので目に優しい感じがした。
この映画の肝であろう会話劇もとてもテンポ良くすっきりしたストーリーで、少々嫌な場面とかはしつこくなく、最小限になっているのは作り手の意図であろうことは理解できたし、爽やかな気持ちで観ることができた。
心地良い映画を見たい人にオススメです。
○映像美について
自分が海なし県民なので、海の映像が本当に綺麗に見えてその場に居れることことだけで羨ましいと感じてしまった。海の夕陽や漕いでいる描写や波の光加減とか、競技中の山・湖の景色まで本当によかった。眼に優しい笑
○キャラクターの3Dについて
おそらく苦手な人が多いと思う。
これに関しては私も苦手で普通のアニメーションではないなあと観ていてすぐに思った。
しかし、ストーリーがコンパクトにまとまっているので話にすぐに入り込むことができたせいもあり、3Dの違和感などは途中から気にならなくなった。というより自然な時は自然なので気にしない人は気にしないのかもしれない。
○ストーリーについて
たぶん、短い時間の映画にまとめる為、ストーリーはとてもシンプルだった。
そのせいで登場人物の関係性や深堀りができないなどの意見もあるかもしれないが、それはヒントをちりばめることによって観る側に任せていると思った。
前後の描写がなくてもその話している内容や映像から補完できると思う。しかも、それほど難しいことでもないと思う。
むしろ、要点を絞って描いているから観ている側には分かりやすいと思う。
登場人物全員がそこに居るのが自然で、それぞれがこれまで生きてきた中での一部分を切り取っているというか。
もちろん主人公中心ではあるものの、そこは本当に明瞭に感じた。
全体的にいい演出が多かったと思う。
あと、登場人物全員が個性的でやり取りがとても面白かった。観ないとわからないと思うけれど、雰囲気が険悪な時もちょっとした思い込みの場面なども含めて会話劇が凄かったと思う。
○音楽について
エンディングというかテーマ曲はマッチしていて良かった。清涼感がある曲だったので、この作品のイメージに合っていて好きかな。
他の曲もよいのが多かったけれども、自分には合わない部分もあったのでこれは好みによるのかなあ。
ちょうどいい青春感
もっと、がんばっていきまっしょい!
絵が綺麗。海の光の反射やら、花火の光、波の動きなど風景は良かった。
しかし、人物。モーションピクチャーのせいか?喋っていないキャラ(主人公5人も含む)が不自然な揺れが目に付く。何じっとしていられないでゆらゆらしているのか?と気になって予告編で言っていたほどキャラに推しが出来るほどではなかった。もちろん、声優さんの力は大きくキャラを生き生きさせてくれているので、相殺されて悪くはなってないんだけどね。
後は音楽。舞台が田舎だしそれっぽい曲が流れたり、顧問が爺さんで車で流れる曲が合わない。しかし、現代に設定を変えたことでもっと青春小説に合う曲が流れて欲しかった(特に前半)。実は主題歌はすごく気に入っていて、映画全体に同じ作曲家の挿入歌で固めて世界観を作って欲しかった。
もっとがんばってくれていたら、30年近い年を越えて活きて動いた映画になったと思います。
入場者特典の第1週のコンテンツの裏に描かれた漫画調イラストの悦ネェとヒメの方が生き生きしていて、どちらかと言うとこっちの絵で作品作ってもらっていたら☆5(挿入曲も全てオリジナルでやって)近かったかな。主人公5人の眉みんな一緒、鼻みんな低くて前向きだとないし、目玉の色と髪型を取り替えてのっぺり顔しかボート部はおらないのかとちょっと言いたくなる私でした。
田中麗奈の実写版が見たくなった。
純スポ魂青春ストーリー、好き
全体のテンポも良く努力のプロセスに無理が無いのが個人的にすごく好みの描き方でした。この手の話に多い数ヶ月、酷いものでは数週間で大筋がどうにかなるような展開ではなかったのが本当に素晴らしいです。(本職でボート競技をやられている方にはこれでも多少無茶に映るかもしれませんが)。年頃の少女の抱えるであろうモヤモヤ、作中の表現でいうところの単純で無くなっていく事への葛藤、それと向き合っていく事の大変さと乗り越えたあとの強さ、観たあとの口当たりの良さが相当に良い映画です。著名声優を起用した地域タイアップ型の最近流行りそういうのかと舐めていると不意打ちをくらう作品です。特典が週替わりみたいなので来週も観ようかな...。
みんなで観まっしょい!
原作未読で、過去に映像化された実写映画もテレビドラマも観たことはありません。でも、予告の清々しさやみずみずしさに惹かれ、主題歌に熱くこみ上げてくるものを感じて、公開を待ち望んでいました。本当は公開初日に観に行きたかったのですが、舞台挨拶中継付き上映回のある3日目まで我慢して鑑賞してきました。
ストーリーは、がんばることを諦め、退屈な毎日を送っていた高校生・村上悦子が、廃部となったボート部の復活に強い関心を示す転校生・高橋梨衣奈の強引な誘いにより、幼なじみの佐伯姫とともにボート部にしばらく籍を置くことになり、そこに加わった兵頭妙子、井本真優美らとともにスタートした練習、初めての大会での惨敗、仲間との交流、ライバルとの出会いなどを通して、成長していく姿を描くというもの。
目標に向かって励む中で味わう喜びや挫折を通して、主人公の成長や仲間との友情を描くという王道ストーリーですが、それゆえにストレートに伝わってくるものがあります。悦子が流した汗と涙、手に入れたかけがえのない仲間、忘れられない青春の日々は、がんばったからこそ得られたものばかりです。これらはこの先も悦子の支えとなっていくのでしょう。
努力が必ずしも報われるわけではなく、むしろ報われることのほうが少ないとさえ思います。でも、そのがんばりは必ず自分を成長させ、巡り巡って形を変えて報われるのです。がんばることそれ自体に大きな意味があることを、多くの大人は知っています。だからこそ、今この瞬間に行き詰まりを感じている多くの若者にぜひ本作を観てほしいし、がんばる経験を積み重ねてこれからの人生の大きな礎としてほしいと思います。同様に、心が折れかかり、がんばることを忘れた大人たちの心にも、深く響くものがあり、もう一度立ち上がる力を与えてくれる作品でもあると思います。
全体的には、悦子を中心としたボート部員以外の周辺人物を極力描かず、終始5人の関係性にフォーカスし続けているのがいいです。5人の漕ぐオールに気持ちのズレが如実に表れていて、それがしだいに一糸乱れぬ動きとなっていく様子に涙がこぼれます。「一艇ありて一人なし」という格言が本当にぴたりとハマり、とても印象的です。多少の恋愛要素は入れつつも、それが物語の主軸を揺さぶるようなことはなく、あくまで青春の1コマとして主人公の心情に波紋を投げかける程度なのも好印象です。青春の煌めき、その尊さを噛み締めることのできる良作だと感じます。
キャストは、雨宮天さん、伊藤美来さん、高橋李依さん、鬼頭明里さん、長谷川育美さん、江口拓也さん、竹達彩奈さん、三森すずこさんらで、人気と実力を兼ね備えた盤石の布陣です。
舞台挨拶中継では、主要キャスト5人と櫻木監督に加え、主題歌を担当している僕が見たかった青空(このアイドルグループを初めて知りました)から6人が登壇され、とても賑やかなものとなりました。今回は監督の「会話のテンポ感を大切にしたため、音に絵をはめていく手法をとった」という話が興味深かったです。その点においても、ボートを漕ぐ繊細な動きを表現する点においても、本作をCGアニメとしたことは正解だったように思います。
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